今からはじめたい30代のたるみケア!毎日の対策で目指せ-5歳肌
「ほうれい線が気になる」「フェイスラインがぼやけてきた」「まぶたが重い」など、顔のたるみに悩んでいませんか?私たちは生まれたときから“老い”を避けることはできません。ですが、若々しさを保つためには、毎日“抗う”ことが大切です。
たるみの原因を知り、今、できる対策をはじめましょう。
- 2023-05-14
- 森本悠希
肌がたるむ原因を知ろう
20代のころと比べると、どうしても30代の肌はハリが不足しがち。ほうれい線やマリオネットラインが目立つ、まぶたが重たく見える、フェイスラインがぼやけるなど、顔の重心が下がったと感じている方も多いのではないでしょうか。
何もしなければ、たるみはどんどん悪化するだけです。しかし、30代のうちからたるみケアを始めれば、完全にたるみをSTOP出来なくても若々しい印象は守れます。
正しくたるみケアをするためにも、まず、顔のたるみの原因を知っておきましょう。
原因1:肌の衰え
皮膚は大きく3層構造です。
表皮
皮膚の一番外側にあり、水分保持と外的刺激から肌を守る
真皮
コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンなどのハリ・弾力成分が存在する
皮下組織
脂肪を蓄えてクッションのような役目を担う
加齢に伴い細胞が衰えると、真皮のハリ・弾力成分を生み出す力が衰えたり、ハリ・弾力成分が壊れたりします。真皮の弾力が低下すると、表皮を支える力が弱まってたるみを引き起こします。
同時に、表皮そのものも加齢によって乾燥して固くなり、ハリが失われます。
原因2:紫外線ダメージの蓄積
肌老化のおよそ7~8割の原因が、紫外線ダメージです。
私たちは、生まれたときから紫外線にさらされ、30年以上も紫外線を浴び続けています。「一生懸命、日焼け止めを塗ってきた!」という方であっても、日焼け止めでダメージを完全に防ぐことはできません。
少しずつ紫外線ダメージは蓄積しているのです。紫外線ダメージは、真皮内部のハリ・弾力成分を破壊。さらに、ハリ・弾力成分を生み出す繊維芽細胞も壊れたり、機能が低下したりします。
原因3:表情筋の衰え
顔には笑顔や怒った顔などの表情を作るための筋肉「表情筋」があります。表情筋は加齢に伴い筋肉量や筋力が低下します。すると、顔の皮膚や脂肪を支えられなくなるため、顔のたるみが起きるのです。
原因4:生活習慣
顔のたるみにはさまざまな生活習慣が影響しています。
猫背
猫背など悪しき姿勢は筋肉を衰えさせる。顔と体の筋肉はつながっているので、表情筋が衰えて顔がたるむ。
スキンケア不足・間違えたスキンケア
20代のころと同じスキンケアで保湿力が不足すると、肌が固くなりたるみの原因に。また、スキンケアで肌をこする・引っ張るなどすると、摩擦ダメージによって皮膚が伸びたり、ハリ・弾力成分が壊れたりしてたるみを引き起こす。
食生活の乱れ
ビタミン類やたんぱく質は肌にハリを与えるのに欠かせない栄養素。食生活が乱れると、ハリ・弾力が低下する。
睡眠不足
睡眠中は美肌づくりに欠かせない成長ホルモンが分泌される。睡眠が不十分だと、ハリ・弾力成分が十分作られない。
寝る姿勢
うつ伏せ寝や、左右どちらかを向いて眠る癖があると、皮膚が重力に引っ張られてたるみやすくなる。
喫煙
血液のめぐりを滞らせ、肌に必要な栄養が十分届かずにたるみを引き起こす。
“老い”に負けるな!今からやりたいたるみケア
たるみの原因がわかったら、今日からしっかりたるみケアをしていきましょう。
たるみが目立ちにくいからと、おサボり厳禁です!今の頑張りが未来の美肌を守ると心得て、できる範囲で取り組んでくださいね。
紫外線は徹底ブロック
毎日の紫外線対策を徹底して、ダメージを最小限におさえましょう。基本は生活シーンに合わせた防御指数の日焼け止めを塗ること。
デイリーはSPF20・PA++程度、真夏の屋外などで長時間過ごす場合はSPF50・PA+++を目安にしてください。ただし、防御指数の高い日焼け止めを使っても、こまめに塗り直さないと効果が落ちるのでご注意を。
また、敏感肌の方はSPF50・PA+++だと肌負担が大きく、かえって肌老化の原因になる可能性があります。しっかり対策したいときは、SPF30・PA+++の日焼け止めと、UVカット効果がある帽子や日傘、サングラスを活用しましょう。
スキンケアの基本は高保湿&摩擦レス
エイジングケアの基本は肌を乾かさない&摩擦を与えないことです。季節ごとの外気の乾燥レベル、その時々の肌の乾燥状態に合わせて、過不足なく保湿ケアしましょう。
また、肌表面の表皮はラップ1枚程度の厚みです。想像以上にデリケートなので、スキンケアの際は圧力や摩擦を与えないよう、やさしく肌に触れましょう。
人差し指や中指で基礎化粧品を塗ったり、メイクしたりすると、どうしても力が入りがち。肌に触れるときは薬指をメインで使って、絹ごし豆腐を崩さないような力加減を意識してください。
美肌の材料たんぱく質&ビタミンを摂取
肌のハリや弾力UPには、肌内部のコラーゲンを増やすのがカギ。コラーゲンの材料になるたんぱく質、コラーゲン生成をサポートするビタミン類を積極的に摂取しましょう。
なお、たんぱく質は一度にたくさん食べても体内にとどめておけません。1日あたり自分の体重×1gのたんぱく質を食べましょう。
笑顔をデフォルトに
デスクワーク中やスマホを操作しているときなど、どんな表情をしていますか?無表情になっていませんか?
無表情の時間が長いと顔の筋肉が使われず、筋力が衰えてたるみを引き起こしかねません。また、加齢にともない口角も下がるため、無表情だと怒っているように見えたり、老けた印象になったりします。
意識的に顔の筋肉を使いましょう。そしてせっかく表情を作るなら笑顔がおすすめ。頬から引き上げるイメージで口角をキュッと上げた笑顔は、楽しい気持ちになれますし、周囲の人にも明るい印象を与えられますよ。
リガメントほぐしを習慣に
広範囲にわたるほうれい線は目立ちやすく、それだけに老けた印象を強めます。以前、TVで紹介されこともあるほうれい線ケア「リガメントほぐし」をスキンケア後の習慣にしましょう。
リガメントとは皮膚、骨、筋肉などをつなぎとめる接点部分のこと。ほうれい線のリガメントをほぐすと、頬を引き上げる筋肉の働きが高まります。続けるとほうれい線が目立ちにくくなり、若々しい印象をキープできます。
【ほぐし方】
- 親指の腹を頬骨の下にあてる
- 頬骨の下にぐっと押し込むイメージで押し上げる
- 頬骨にそって少しずつ指を動かしながら頬骨下をまんべんなくほぐす
イタ気持ち良いと感じる力加減で、1日2分ほど行いましょう。
早めの対策が吉!
まだ大丈夫と思っていても40代を境にぐっとたるみ度がアップします。そうなったときに焦らないで済むよう、今からたるみケアを習慣にしておきましょう。
毎日コツコツ続けて、いつまでも若々しい印象をキープしてくださいね。
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教育、出版業界を経てフリーライターに。スタンダードな美容法からマニアックな健康法まで、情報収集・実践するのがライフワーク。キレイ&健康でありたいと願う女性をサポートできる情報を発信していきます。