【エイジングケア】人気上昇中!?第2のレチノールといわれる“バクチオール”ってどんな成分?
エイジングケア成分の3大巨頭といえば、レチノール、ビタミンC、ナイアシンアミド。ですが、肌が揺らいでいたり、敏感肌だったりすると、刺激を感じて使えない…なんてこともありますよね。
そんな方におすすめしたいのが、アメリカを始め海外で人気のバクチオール。
どんな効果が期待できるのか、チェックしておきましょう。
- 2023-02-15
- 森本悠希
バクチオールとは
東洋医学では古くから使われてきた植物オランダビユから抽出された成分が、バクチオールです。エイジングケア成分として大人気のレチノールと似た美容効果が期待できることから、「第2のレチノール」と呼ばれています。
植物由来の成分なので、オーガニック化粧品や自然派志向の化粧品のエイジングケアアイテムに配合されることも増えてきました。また、後述しますが、レチノールよりも肌刺激が少ないのが魅力。
今までレチノールが肌に合わずに諦めていた方でも使いやすいため、近年、注目を集める成分です。
【おさらい】レチノールはどんな成分?
エイジングケア成分の代表格レチノールは、ビタミンAの一種です。化粧品に配合される成分としては、即効性が高いピュアレチノール、比較的刺激が少ない&効果はゆっくりめのビタミンA誘導体があります。
最近では、ピュアレチノールのパワーはそのままに、マイルドな使い心地のグラナクティブレチノイドも登場。
レチノールには、以下のような効果が期待できます。
- 肌の細胞の生まれ変わりターンオーバーを促す → 古い角質を排出し、うるおい力のあるすこやか肌へ。乾燥小ジワ、肌のゴワつき、くすみをケア
- スムーズなターンオーバーで古い角質を排出して、毛穴の黒ずみや開きなどのトラブルをケア
- コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンの生成をサポート → ハリや弾力のあるふっくら肌に
レチノールのデメリットは?バクチオールとの違いって?
高いエイジングケア効果が期待できるレチノールですがデメリットも多く、肌が敏感だからと使用を諦めていた方も多いことでしょう。
レチノールのデメリットをチェックしつつ、バクチオールではどうなのかも見ていきましょう。
(1)刺激が強い
レチノールはとてもパワフルな美容成分です。肌の強い乾燥、赤み、皮剥け、吹き出物、ピリピリした痛み…といった、いわゆるA反応が出るケースも。数日間隔で肌を慣らす、A反応が続くなら使用はやめるなど対策が必要です。
【バクチオールでは】
刺激が少ないのでA反応の心配はありません。レチノールと比べ、敏感肌の方や肌がゆらいでいるときでも使いやすい成分です。
(2)酸化しやすい、熱や紫外線に弱い
レチノールは不安定なので、酸化したり、熱や紫外線で劣化したりしやすい成分です。そのため、日中の使用はNG(一部、メーカーでは朝の使用OKの商品もありますが、レチノール配合量が多いタイプは夜だけがベター)。
日中は徹底したUV対策がマストな上、商品は冷蔵庫保管のケースもあり、使用方法や取り扱いが煩雑という煩わしさを感じる方も。
【バクチオールでは】
レチノールより安定した成分なので、朝晩のスキンケアに使用できます。また、メーカー指定がない限り、保管方法は通常の化粧品と同様です。
バクチオールに期待できる美容効果
レチノールのようなデメリットがないバクチオール。知れば知るほど魅力を感じる方も多いはず。それでは、どんな美容効果が期待できるのか、詳しく見ていきましょう。
保湿力にすぐれる
肌のうるおいをしっかりキープして、加齢や外的刺激の影響で乱れがちなターンオーバーをサポートしてくれます。ターンオーバーが整うと、肌のうるおい力が高まり、バリア機能も正常に働くため紫外線や外気の乾燥、空気中の汚れなど外的刺激に負けないすこやか肌に。
肌のうるおい力が上がれば、毛穴ケアにも有用。毛穴つまり・黒ずみ・毛穴開きは「皮脂のせい」と考える方も多いかもしれませんが、30代以降の大人肌は皮脂量が減り始めて、乾燥しやすい状態。
ターンオーバーが乱れて古い角質が溜まり、毛穴トラブルが悪化する場合があるんです。肌のうるおいUP → ターンオーバーが整う → 適正な量の皮脂分泌&古い角質は肌の外へオフ…これにより、毛穴の目立ちにくい肌に近づけます。
たるみやシワのケア
私たちの肌のハリや弾力は、肌内部のコラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチンなどによって支えられています。
しかし、加齢や紫外線ダメージの蓄積などによって、ハリ・弾力成分は減少。また、成分を生み出す線維芽細胞の機能が衰えるため、シワやたるみが目立つ年齢肌に。
バクチオールはコラーゲンやヒアルロン酸の生成をサポートして、肌の内側から弾むような肌に整えてくれます。
くすみやシミのケア
紫外線や摩擦など肌がダメージを受けると、シミの原因メラニンが作られます。ダメージを受けた肌はターンオーバーが乱れやすく、メラニンを含む古い角質が肌に居座り、くすみやシミを引き起こすのです。
バクチオールは、メラニンをつくる酵素の抑制&ターンオーバーを促してメラニンを含む古い角質を排出する効果が期待できるので、透明感ケアに有用です。
バクチオールのデメリット
エイジングケアに魅力的なバクチオールですが、デメリットもあります。
レチノールはパワフルな分、効果実感が高い成分です。バクチオールはレチノールより低刺激な分、エイジングケア効果を感じるには時間がかかります。あせらず、コツコツケアを続けるのが大切です。
エイジングケア成分を上手に活用しよう
近年、エイジングケア成分といえば、レチノール、ビタミンC、ナイアシンアミドが大人気。しかし、いずれの成分も刺激に感じて、エイジングケアを諦めていた方もいますよね。そんな方こそ、ぜひバクチオールを試してみてはいかがでしょうか。
植物由来の成分ですので、みるみる効果が出る!ということはありませんが、長期的に使えば「あれ?お肌が変わったかも」と感じる日がくるはずですよ。
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教育、出版業界を経てフリーライターに。スタンダードな美容法からマニアックな健康法まで、情報収集・実践するのがライフワーク。キレイ&健康でありたいと願う女性をサポートできる情報を発信していきます。