美爪を育むネイルケア【1】セルフケアの基本をマスターして魅せる指先に
毎日、顔のスキンケアをしていても、指先のお手入れは手抜きになりがちという方も多いのではないでしょうか。ネイルケア=サロンでプロにやってもらうもの、そんなの面倒!とノーケアの方もいるかもしれません。
美しい爪は、セルフネイルケアで叶えられます。基本のケア方法をチェックして、魅せる指先を目指しませんか?
- 2022-08-05
- 森本悠希
美爪のために知っておきたいこと
スキンケアやヘアメイク、ファッションに気を使っていても、爪のお手入れは気が回らない、ネイルサロンに行くから爪のケアは気にしていない…なんてことはありませんか?本当の美しさとは、自分の頭のてっぺんからつま先、指先に至るまで、きちんと向き合うことです。
だからこそ、面倒、プロに頼むから…で済まさずに、基本のネイルケアは知っておくのがベター。まず、美爪を育むために知っておきたい基本の「き」をチェックしておきましょう。
爪は“切る”のではなく“整える”が正解
ハサミは角度のついた2枚の刃がすれ違う際に切ります。しかし、爪切りは2枚の刃をガチッと合わせる構造ですよね。そのため、ハサミのようにスーッと切るのではなく、爪に刃を食い込ませて切り離すことになります。
爪は1枚のように見えますが、実は薄い3層からなっているので、爪切りで“切断”すると爪が欠けたり割れたりする原因になります。また、切断の衝撃により、爪表面に横溝ができる・二枚爪になるなどのトラブルが起きるケースも。
美しい爪を形作るには、爪切りではなくネイルケア用のやすりで削るのがベストです。
爪も乾燥する!
爪の根本には爪母があり、ここから作り出された皮膚が角質化して固くなったものが爪です。つまり、爪も皮膚の一部。毎日、顔やボディのスキンケアをするように、爪も保湿ケアが必要です。
爪が乾燥すると、縦筋、二枚爪などのトラブルの原因になります。
ネイルケアアイテムの種類
ネイルケアの手順を知る前に、使用する道具をチェックしておきましょう。
エメリーボード
エメリーボードは薄い板状で、ネイルファイルとも呼ばれます。やさしく爪を削って、長さ・形を整えます。
爪切りで爪を短くするとザラつきなどがでますが、エメリーボードはなめらかな爪に仕上がります。
スポンジバッファー
ソフトファイルとも言われます。その名の通り厚みのある板状のスポンジで、エメリーボードよりも柔らかいのが特徴。爪の表面やエメリーボードで削った爪先をなめらかにするのに使います。
メタルプッシャー
爪の根本を覆う皮膚「爪上皮(キューティクル)」。一般に、甘皮と呼ばれる部分です。この甘皮を処理するのに使うのがメタルプッシャーです。
かたくなった甘皮を持ち上げて、その後のケアをしやすくします。
キューティクルニッパー
甘皮をカットする道具です。刃先がとても小さく、細かい部分のケアに適しています。
キューティクルリムーバー
甘皮がかたいと、メタルプッシャーやキューティクルニッパーでケアしにくく、爪や皮膚を傷つけかねません。そんなときは、リムーバーで甘皮を柔らかくしてからケアします。
ネイルオイル
ネイルケアの仕上げに使い、爪を保湿します。ひびや割れの予防にも有用です。
セルフネイルケアの基本のやり方
それでは、セルフネイルケアの手順をチェックしていきましょう。ていねいなお手入れで魅せる“美爪”を育んでくださいね。
爪の形を整える
まず、爪の形を整えましょう。最初に触れたとおり、爪切りを使うのはNG。エメリーボードを爪先に45度の角度になるようにあてて、少しずつ削っていきましょう。
エメリーボードにはグリッド数(目のあらさ)があり、数値が小さいほど目が粗く(爪の形を整えるのに使いやすい)、大きいほど目が細かく(仕上げに使いなめらかな爪先に)なります。
広い範囲を削るなら100~150グリッドが重宝しますが、目が粗いため爪を傷つける可能性もあるので注意してください。
粗い目 → 細かい目の順に使って、好みの形に整えます。基本は、150~180グリッド、220~240グリッドの2種類持っておくと便利です。表面と裏面でグリッド数が異なるエメリーボードもあるので、ご自身の使いやすい商品を選ぶと良いでしょう。
爪先が仕上がったら、爪表面にスポンジバッファーをあてます。爪のザラつきや凸凹を整えましょう。なお、スポンジバッファーのやりすぎは、爪が薄くなって思わぬトラブルにつながりかねません。適度に削るを基本にしてくださいね。
甘皮やささくれをカットする
次に、爪の根本の甘皮を処理します。カチカチになっている場合は、キューティクルリムーバーを甘皮に塗って、ぬるま湯に指先を5~10分程度浸しましょう。甘皮がふやけて処理しやすくなります。
キューティクルリムーバーがない場合は、ハンドクリームを使ってもOK。また、お風呂上がりは甘皮がふやけているタイミング。入浴後、顔のスキンケアをしたら、つづけてネイルケアをするのも良いでしょう。
甘皮がやわらかくなったら、メタルプッシャーで甘皮を持ち上げます。メタルプッシャーで力強く押すと爪が傷つく・痛みが出るほか、爪の横溝・二枚爪などの原因になるので注意しましょう。
甘皮を持ち上げたらキューティクルニッパーでカットします。指先のささくれも一緒にカットすると、見た目の美しさがUPしますよ。なお、切りすぎると出血の恐れがあるので注意してください。
爪を保湿する
ケア後の爪はデリケートな状態で、非常に乾燥しやすくなっています。最後はネイルオイルで爪を保湿しましょう。オイルをしっかり塗り込んでおくと、爪にツヤもでますよ。
手のマッサージもすると○
指先はめぐりが滞りやすく、冷えやすいパーツです。ネイルケアが終わったらハンドマッサージを取り入れて、手全体のめぐりを促しましょう。栄養が爪母や指先の細胞に届くようになり、すこやかな美爪が生えてきますよ。
また、めぐりがよくなると手指の血色も良くなり、印象的な手元を演出できます。
お手軽ハンドマッサージ
- 手にハンドクリームを塗る
- 両手を握手するようにグッと握る(10秒キープ × 3回)
- 右手のひらを前に向けて、左手で右手の指先を持って後ろにぐーっと引く(10秒キープ × 3回)
- 反対の手も同様に行う
セルフネイルケア&ハンドマッサージをして、ぜひ美爪を叶えてくださいね。
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教育、出版業界を経てフリーライターに。スタンダードな美容法からマニアックな健康法まで、情報収集・実践するのがライフワーク。キレイ&健康でありたいと願う女性をサポートできる情報を発信していきます。