有酸素運動の脂肪燃焼効果を高めるストレッチ3選

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有酸素運動の脂肪燃焼効果を高めるストレッチ3選

ダイエットに有効な運動でもある「有酸素運動」。
効率よくダイエットを成功させるためには、脂肪燃焼効率を上げた状態で有酸素運動を行う必要があります。
そこで今回は、「有酸素運動の脂肪燃焼効果を高めるストレッチ」を3つご紹介します。

有酸素運動で脂肪が燃焼するメカニズム

有酸素運動は脂肪をエネルギーとして使う運動なので、体脂肪を減らす運動として有効です。

では、どのようにして脂肪が燃焼されるのか、そのメカニズムについて簡単に触れておきましょう。

まず運動を始めると交感神経が優位に働くようになり、「カテコールアミン」というホルモンが分泌されるようになります。すると脂肪分解酵素である「リパーゼ」が活性化されるようになり、脂肪細胞に含まれている「中性脂肪」が「遊離脂肪酸」と「グリセロール」とに分解されます。

遊離脂肪酸は血液中に放出されて、全身の筋肉へ運搬されます。筋肉に運ばれた遊離脂肪酸は、その中の「ミトコンドリア」というところに入って完全に酸化し、大きなエネルギーを放出すると言われています。

これが有酸素運動で脂肪が燃焼するメカニズムです。

脂肪が燃焼するメカニズム
出典:byBirth

なぜ有酸素運動で脂肪がエネルギーとして使われるのか?

先ほど「有酸素運動は脂肪をエネルギーとして使う運動」とお伝えしましたが、それではなぜ有酸素運動で脂肪がエネルギーとして使われるのでしょうか。

その理由は、脂肪を燃焼させるには大量の酸素が必要となるからです。

脂肪は糖質と比べて、その中に含まれている酸素の量が少ないので、それを消費させるには大量の酸素が必要となるのです。そのため脂肪は、体内に十分な酸素が行き届いた状態で行われる有酸素運動においてエネルギーとして使われるようになります。

脂肪がエネルギーとして使われる
出典:byBirth

有酸素運動による脂肪燃焼効率をダウンさせてしまう原因とは?

脂肪燃焼に有効な運動である有酸素運動ですが、有酸素運動を行っていても体脂肪減少効果が現れていない場合、脂肪燃焼効率が下がっていることが考えられます。

有酸素運動による脂肪燃焼効率をダウンさせてしまう要因として、「猫背の姿勢」が挙げられます。

猫背の姿勢で有酸素運動を行っても、換気量が低下していて取り込むことができる酸素の量が少なくなってしまうので、脂肪燃焼効率がダウンしてしまうことになります。

繰り返しになりますが、脂肪を燃焼させるには大量の酸素が必要となります。そこで大量の酸素を取り込むことができるように、猫背の姿勢を改善させておく必要があると言えます。

猫背を改善させて脂肪燃焼効率を上げる「3つのストレッチ」

それでは、猫背の姿勢を改善させて脂肪燃焼効率を上げるために行っておきたいストレッチを3つお伝えしていきましょう。

ご用意していただきたいものとしては、テニスボール1個だけです!

(1)胸椎伸展ストレッチ

胸椎伸展ストレッチ
出典:byBirth
  1. 用意したテニスボールを左右の肩甲骨の間にセットして仰向けになります。両膝は立てておきましょう。
  2. 両腕はカラダの横に「ハの字」に構え、手のひらを天井に向けるようにします。
  3. 息を大きく吸いながら、両腕を大きく開くようにして頭上へ上げていき(写真上)、息を大きく吐きながら両腕を閉じるように下ろしていく(写真下)という動作を3回繰り返すだけです。

ゆっくりと、少しずつ大きく両腕を動かしていくようにすることがポイントです。

このストレッチを行うことで、丸くなった上背部をリセットすることができます。

(2)大胸筋及び小胸筋への静的ストレッチ

大胸筋及び小胸筋への静的ストレッチ
出典:byBirth
  1. 片腕の肘とワキを90度に曲げて、肘の内側を壁もしくは柱に当てます。
  2. ストレッチする側の足を一歩前に踏み出し、壁もしくは柱に当てた肘の内側を支点に上体を反対側へ回旋させます。このとき、顔も一緒に回旋させるようにします。そうすることで胸の筋肉である「大胸筋」と「小胸筋」がストレッチされます。

胸の筋肉が心地よく伸ばされていることが感じられる強度で、左右それぞれ30秒間伸ばし続けるようにします。

大胸筋、小胸筋といった胸の筋肉の緊張が強くなると、肩が前に入った状態となり、猫背の姿勢になってしまいます。

そのため、胸の筋肉の緊張を緩めることで肩甲骨を内側に寄せやすくなり、猫背の姿勢の改善につなげることができます。

(3)肩甲骨内転方向への動きを高める動的ストレッチ

肩甲骨内転方向への動きを高める動的ストレッチ
出典:byBirth

肘から手のラインを顔の前で合わせて肩甲骨を外側に開き(写真左)、肘から手のラインを離していきながら肩甲骨を内側に寄せる(写真右)という動作を10回繰り返します。

肩甲骨を内側に寄せる動作を少しずつ大きくしていくことが、可動域を広げるためのポイントです。

必ず高めたい動きで終わるようにしましょう。この場合、肩甲骨を内側に寄せる動きを高めたいので、必ず肩甲骨を内側に寄せる動きで終わるようにします。

ストレッチを効果的に行う上で注意すべき点

ストレッチを効果的に行う上で注意すべき点
出典:byBirth

最後に「ストレッチを行う上で注意すべき点」を1つだけお伝えしておきましょう。

それは、伸ばしたり動かしたりして痛みや違和感がある場合は、ムリをせず中止するということです。

「可動域を広げたい!」という気持ちが強すぎて、痛みや違和感を無視して伸ばしてしまいますと、筋肉を痛めてしまうからです。痛みや違和感はカラダが発している“黄色信号”なので、それを無視してしまうと思わぬ“事故”を起こしてしまうことになるのです。

有酸素運動の脂肪燃焼効果を高めるためにも、ストレッチを安全かつ効果的に行うように心がけましょう!

有酸素運動の脂肪燃焼効果を高めるストレッチ3選

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町田晋一

町田晋一パーソナルトレーナー

お腹痩せトレーナー。 1972年埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ。 東京都渋谷区・新宿区のパーソナルジムで、ぽっこりお腹に悩む女性のお腹痩せ成功をサポートしている。食事制限をしない、無理なくお腹瘦せできる独自のメソッドを提唱。 これまでぽっこりお腹に悩んでいた女性の腹囲を、2ヶ月で平均−5.6㎝のお腹痩せ成功に導く。 パーソナルトレーニング指導歴23年。

https://ameblo.jp/machi-log0812/