自分も、社会も、環境も、きれいに。多くの“課題”に挑戦している《エシカル ビューティーブランド》3選

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自分も、社会も、環境も、きれいに。多くの“課題”に挑戦している《エシカル ビューティーブランド》3選

あらゆる業界から、人や環境に配慮した製品が続々と登場している近年。
そこで今回は、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)のひとつとしても注目されている「エシカル ビューティーブランド」と、その製品の魅力をそれぞれ3つご紹介します。

  • 2021-12-11

広い“視野”でコスメを選ぶことが、美容界における一般常識に。

エシカル ビューティ
出典:byBirth

オーガニック、ヴィーガン、サスティナブル、クリーン。これらのワードが美容業界で常識となった近年、“自分だけが心地よく使えたらそれでいい”という考え方はタブーとなり、製品の背景にある社会的責任や環境配慮に対する姿勢を重視する消費者が増加しています。

そこで今新たに常識となりつつあるのが、“倫理的”、“道徳上”という意味をもつ「エシカル」というワード。明確な定義はありませんが、製法や処方に透明性を持ち、地球環境や消費者だけではなく生産者にも配慮して生み出された製品なのかどうか、ということが基準になっています。

自分が選択するコスメや香水が「エシカル」なものであれば、地球や社会全体を救うことに繋がって、必然的に素敵な循環が生まれていくはず。ぜひ皆さんも、本当の意味でクリーンな製品を手に取ってみませんか?

多くの課題に挑戦している、エシカルな「海外ビューティーブランド」3選

1. Āether Beauty(エーテル ビューティー)

トレンド最先端の美容製品を取り揃えるSEPHORA(セフォラ)で、過去に商品開発を担当していた女性が立ち上げたコスメブランド「Āether Beauty(エーテル ビューティー)」。

人体や環境に悪影響を及ぼす成分や動物実験を排除し、オーガニック原料を主に使用することや、再生可能なパッケージ素材を採用することなどを掲げています。

さらにメイク製品には海を汚染するプラスチック製のグリッターを使用せず、危険を伴う採掘作業が必要となる「天然マイカ(雲母)」を使用する場合には、児童労働搾取が背景にないと確認された物のみを採用しているということも他にはない大きな特徴。

製造は全てアメリカやヨーロッパのみで行い、あえて人件費を削減しないという方針もエシカルなブランドならではの強いこだわりです。

【おすすめ製品】ムーンライト クリスタル ジェム ストーン パレット

12色の幻想的な色合いが目を引くこちらのアイシャドウパレットには、美容成分として天然由来の「ココナッツオイル」「シアバター」等が贅沢に配合されています。

保湿力にも優れているため塗り心地は滑らかで、時間が経っても色褪せたり粉飛びしてしまうこともなく、見たままの鮮やかな発色を叶えてくれたりと、ヴィーガン処方とは思えないほどの実力が大きな魅力。

さらにパッケージ素材には再生可能な「紙」や、大豆由来の「印刷インク」が採用されていて、一般的なアイシャドウに付属していることが多いブラシや鏡が省かれているなど、環境への配慮もひしひしと感じられます。

2. The 7 Virtues(ザ・セブン・ヴァーチューズ)

平和活動をすると胸に決めていた創設者が、生計を立てるために“違法なケシ栽培”を余儀なくされているアフガニスタンの小さな花農家を守るべく誕生させた、カナダ発のフレグランスブランド「The 7 Virtues(ザ・セブン・ヴァーチューズ)」。

「バラ」「オレンジ」「ジャスミン」など紛争地帯で採れた原材料を元にフレグランスを製作することで、現地の人々はケシ栽培を行うよりも結果的に2倍も多くお金を稼ぐことが可能になり、現在では1,000以上もの小規模農家との提携に成功しています。

また災害からの復興に取り組む地域からも原材料の買い付けを行うことで、農業を支援し続けているのだとか。

その他にも製品の外箱には、適切に管理された森の生産品であることの証明である「FSC認証」が得られたリサイクル可能な紙を採用するなど、環境への配慮にも注力しています。

【おすすめ製品】サンタルバニラ

可憐なデザインが施されたこちらのフレグランスは、柔らかな温かみが特徴的な「ミルラ」「サンダルウッド」「バニラ」がブレンドされていて、ただ甘いだけではなくスパイシーな側面もあり、何度身に纏っても飽きが来ない香りに仕上がっています。

また「有機サトウキビ」のアルコールが使われているため、敏感肌の方でも安心して使うことができるというのも嬉しいポイント。

内容量50mlのサイズに加えて、持ち運びに便利なローラーボールタイプも展開されています。

3. Dehiya Beauty(ディハイヤビューティー)

創設者である女性がモロッコ中央部の都市に訪れた際に受けた、現地のトリートメントの素晴らしさに魅せられたことをきっかけに、モロッコ伝統の美容法の素晴らしさを世界中に広めるべく誕生させたスキンケアブランド「Dehiya Beauty(ディハイヤビューティー)」。

動物実験や化学的な添加物を排除し、人にも環境にも優しい100%混じり気のない天然成分を用いていることに加え、売り上げの一部がモロッコ現地の部族のために「教育」「雇用」「医療」などに役立てられ、女性の社会的地位の向上にも貢献しているというのが大きな魅力です。

モロッコをこよなく愛する創設者の熱い想いがひしひしと伝わってくるような、現地の植物のパワーが凝縮されたスキンケア製品は、疲れきった肌と心に活力を与えてくれること間違いなし。

【おすすめ製品】ミハッカ & アリア アルガン ベルディ クレンザー

こちらの円盤に取っ手がついた手作りの美容ツールと、黄金色に輝くジェル状の洗顔料は、あわせて使うことで長い年月をかけて確立されてきたモロッコ伝統の“洗顔方法”を、自宅で堪能することができるというもの。

100%オーガニックコットンの糸で覆われた直径5.5cmほどの「ミハッカ」という全身に使用可能なツールは、モロッコで古くから受け継がれてきたもので、鮮やかな糸の染料にはアトラス山脈にある花や土から抽出された色素が使われています。

平らな部分を水で濡らしてから洗顔料を塗布し、肌表面にまわし当てるだけで古い角質が除去され、上向きに引き締まった赤ちゃん肌に。

洗顔料にはモロッコ現地の女性たちによって丁寧に栽培されている「アルガンオイル」を主成分に、抗酸化物質が豊富な「サンダルウッド」「ネロリ」「ゼラニウム」などが加えられていて、肌の新陳代謝を促しながら内側からもっちりと潤った柔肌を叶えてくれるという効果があります。

まるで高級ジャムのような濃厚な手触りで、ふんわりと漂う可憐な香りにも癒されるはず。

いかがでしたか?

SDGs
出典:byBirth

これまで多くのビューティーブランドがおざなりにしてしまっていた、地球環境や社会、製造においての労働環境への配慮。SDGs(持続可能な開発目標)を達成するためには、消費者である私たち一人一人が意識改革をしていく必要があるのかもしれません。

ぜひ美容賢者の皆さんもより良い社会を実現するための大きな第一歩として、本当の意味でクリーンな製品を手に取ってみてください。

自分も、社会も、環境も、きれいに。多くの“課題”に挑戦している《エシカル ビューティーブランド》3選

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NTM

NTM

元外資系化粧品メーカー美容部員
Make/Skincare/Perfume 海外化粧品マニア
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