食べながらお腹痩せする?「お腹痩せ」の新常識

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食べながらお腹痩せする?「お腹痩せ」の新常識

多くの女性を悩ますお腹まわり。「ポコッと出っ張ったお腹には、食べない方がいい」と思っていませんか?
お腹を凹ますには、むしろ食べた方がいいと言えます!
それではお腹痩せに導くには何を食べたらよいか、食べることでお腹痩せ効果につなげることができる理由と合わせてお伝えしたいと思います。

「ポッコリお腹」が解消できない意外な原因

「ポッコリお腹」が解消できない意外な原因
出典:byBirth

「エクササイズをしているのに、なぜかお腹だけが凹まない…」という方は、もしかしたら腸内環境が乱れていることも原因として考えられます。

腸内環境が乱れている状態というのは、悪玉菌が増えている状態です。悪玉菌が増殖し腸内環境が乱れてしまうと、免疫力の低下や肌荒れをもたらすだけでなく、便秘やむくみを引き起こしてしまいます。

そのため腸内環境が乱れているとお腹、特に下腹部がポコッと出た状態となりやすいと言えます。

「腸内環境」とは

「腸内環境という言葉は知っているけれど、どういうものかわからない」という方のために、ここで腸内環境についてお伝えしておきましょう。

ヒトの腸内には100種類以上、100兆個以上もの腸内細菌が棲みつき、「腸内フローラ」を形成しています。腸内フローラは、カラダに良い影響を与える「善玉菌」と、悪影響を与える「悪玉菌」、そしてそのどちらにも属さない「日和見菌」の3つで構成されています。

この3つは、善玉菌が2、悪玉菌が1、日和見菌が7という割合でバランスをとることで腸内環境を保っていると言われています。

生活習慣の乱れや運動不足、偏食などが原因で悪玉菌が増えてしまうと、このバランスが崩れて腸内環境が乱れた状態になるのです。

なぜ腸内環境が整えられるとお腹痩せできるのか?

なぜ腸内環境が整えられるとお腹痩せできるのか?
出典:byBirth

腸内環境を正常に整えることで、お腹痩せ効果が期待できます。その理由として2つ挙げることができます。

1つは腸内環境を整えることで、免疫力向上や美肌効果だけでなく、便秘やむくみの解消につなげることができるからです。

更に善玉菌が優位に働くようになると、日和見菌は善玉菌をアシストするようになります。この善玉菌をアシストする日和見菌のことを、「バクテロイデス門」と言います。この菌は、痩せやすい人や食べても太らない人に多くみられることから「痩せ菌」と呼ばれています。

この痩せ菌がエサを食べて作り出す「短鎖脂肪酸」は、食欲の抑制や脂肪の蓄積の予防、全身の代謝を上げてエネルギー消費量アップをサポートするといった効果をもたらすため、痩せやすいカラダにすることができると言われています。これが2つめの理由です。

以上のことから、善玉菌が優位に働き腸内環境が整えられることで、お腹痩せ効果を後押しすることができると言えるのです。

お腹痩せ効果を後押しする食べ物とは?

腸内環境を整えるには、善玉菌を増やすことが必要です。善玉菌を増やすには、善玉菌のエサとなる「食物繊維」と、善玉菌そのものとなる「発酵食品」を摂る必要があります。

1. 食物繊維

食物繊維
出典:byBirth

「食物繊維」とは炭水化物のうちの一つで、ヒトの消化酵素では分解されない栄養素です。

食物繊維は大きく2つの種類に分けられます。水に溶けない「不溶性食物繊維」と、水に溶ける「水溶性食物繊維」の2つです。

不溶性食物繊維

不溶性食物繊維は水分を吸収して大きく膨らんで腸を刺激し、「蠕動運動」を活発にすることで便通を促進させる効果があります。

不溶性食物繊維には主に「セルロース」、「ヘミセルロース」、「リグニン」、「キチン」という種類があります。

《不溶性食物繊維の種類と多く含む食べ物》

  • セルロース:野菜類
  • ヘミセルロース:穀類、豆類
  • リグニン:ココア、豆類
  • キチン:甲殻類の殻、キノコ類

水溶性食物繊維

水溶性食物繊維は小腸での吸収速度が緩やかなので、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。また、コレステロールを吸着し体外へ排出することにより、血中コレステロール値の低下にもつなげることができます。

水溶性食物繊維の種類には、「ペクチン」や「アルギン酸」、「グルコマンナン」などがあります。

《水溶性食物繊維の種類と多く含む食べ物》

  • ペクチン:果物類や野菜類
  • アルギン酸:海藻類
  • グルコマンナン:こんにゃく類

食物繊維の一日の摂取量

それでは一日にどのくらいの食物繊維を摂取すればよいのでしょうか。

一日の目標摂取量は、成人男性で20g以上、成人女性で18g以上と言われています。ちなみにキャベツ一玉(約1000g)に含まれている食物繊維の量は、18gと言われています。

2. 発酵食品

発酵食品
出典:byBirth

「発酵食品」とは、微生物の働きでできた食品のことを言います。具体的には、キムチや納豆、ヨーグルト、チーズ、味噌、そしてぬか漬けなどが挙げられます。

但し、発酵食品には塩分を含むものが多いので、毎日の食事の中で少しずつ摂るのが望ましいと言えます。

「お腹痩せ」や「ダイエット」を成功に導くには

「お腹痩せ」や「ダイエット」を成功に導くには
出典:byBirth

今回は食べた方がお腹痩せできる理由と、お腹痩せに導く食品についてお伝えしました。

腸内環境を正常に整えることで、便秘やむくみが解消されて代謝を上げる効果も期待できることから、痩せやすいカラダにすることができ、お腹痩せ効果につなげることができると言えます。

そのためには善玉菌を増やさなければならず、それには食物繊維と発酵食品を摂るようにする必要があるのです。

自転車を走らせるには前輪と後輪が必要なように、お腹痩せやダイエットも「運動」と「食事」のどちらが欠けてしまっても成功に導くことができないのです。

「カラダは運動と食事で作られている」ということを忘れないようにしてくださいね!

食べながらお腹痩せする?「お腹痩せ」の新常識

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町田晋一

町田晋一パーソナルトレーナー

お腹痩せトレーナー。 1972年埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ。 東京都渋谷区・新宿区のパーソナルジムで、ぽっこりお腹に悩む女性のお腹痩せ成功をサポートしている。食事制限をしない、無理なくお腹瘦せできる独自のメソッドを提唱。 これまでぽっこりお腹に悩んでいた女性の腹囲を、2ヶ月で平均−5.6㎝のお腹痩せ成功に導く。 パーソナルトレーニング指導歴23年。

https://ameblo.jp/machi-log0812/