水分補給で「痩せやすいカラダ」に変える2つのポイント
「水分補給」と言えば「熱中症予防」を連想されるかと思いますが、水分補給の効果は熱中症を防ぐだけではありません。ダイエット効果も期待できると言えます!
そこで今回は、水分補給がダイエットに効果的な理由と、ダイエット効果につなげるポイントについてお伝えしていきたいと思います。
- 2020-09-08
- 町田晋一
体内での水分の働き
水分は人体の約60%を占めていると言われています。
水分には、栄養素や酸素、ホルモンを各組織へ運搬したり、老廃物を体外へ排泄したりする働きをする「運搬作用」があります。また、水は温まりにくく冷めにくいという性質があります。そのため水分には、体温を一定に保つ「体温調節」という働きもあります。
水分補給をすることで得られる3つの効果
水分補給を行うことで、
- 肌の潤いを保つ
- むくみの改善
- 基礎代謝アップ
という3つの効果が期待できます。
1. 肌の潤いを保つ
水分補給を行うことは、お肌にもプラスと言えます!水分補給をすることによりお肌の水分量を一定に保つことができ、お肌の潤いを保つことができるのです。
2. むくみの改善
水分を摂ることで血流が促進されるので、むくみの原因となる老廃物を体外へ排泄することができます。そのため、むくみの改善につなげることができます。
3. 基礎代謝アップ
水分を摂ることで血流が促進されるので、基礎代謝をアップさせることができます。
「基礎代謝」とは、呼吸や血液の循環、細胞の新陳代謝、体温の維持など生命維持のために使われるエネルギーのことです。基礎代謝は1日の総消費エネルギー量の約70%を占めていると言われています。そのため基礎代謝をアップさせることは、1日の総消費エネルギー量をアップさせることにつながり、脂肪のつきにくいカラダにすることができます。
血液の約90%は水分で構成されているので、水分を摂ることにより血液の循環がスムーズになり、細胞の新陳代謝など生命維持のために使われるエネルギー量が増えます。その結果、基礎代謝がアップすると言えるのです。
水を飲むことで「痩せやすいカラダ」に!
このように水分補給をすることで「むくみの改善」や「基礎代謝アップ」という効果が期待できることから、水分補給はダイエットにもプラスと言えます!
「水太りをしたくないから水を飲まない」というのは間違いで、むしろ水を積極的に摂るようにすることで血流が促進するため、痩せやすい体にすることができるのです。
水分補給をダイエット効果につなげる「2つのポイント」
水分を補給することは、むくみの改善や基礎代謝アップといった効果が期待できるので、積極的に行うべきと言えます。
しかし、何事も「過ぎたるはなお及ばざるが如し」で、水分も摂り過ぎてしまうとダイエット効果が得られるどころか、体にマイナスとなってしまいます。
例えば水分の過剰摂取は、むくみを引き起こしてしまいます。血液中の水分量が増えてしまうと、余った水分が血管から細胞に染み出してしまい、細胞間に水分がたまることでむくみを招いてしまうのです。
そこで、水分補給をダイエット効果につなげていくためには、どのくらいの水分量を、どのように摂ればよいかという2つのポイントを踏まえておく必要があります。
ポイント1:1日にどのくらいの水分量を摂取すべきか?
水分は摂らなさ過ぎても摂り過ぎてしまっても、ダイエット効果は得られないばかりか、体にマイナスとなってしまいます。
それでは1日にどれくらいの水分量を摂ればよいのでしょうか。
人の1日の水分摂取量は、〈年齢別必要量×実測体重〉で算出できると言われています。
年齢別必要量は、22~55歳は35ml/kg/日、55歳以上は30ml/kg/日、65歳以上は25ml/kg/日と言われています。
例えば、年齢が30歳で体重が50kgの場合は、35×50=1750mlで1日に1.75Lの水分量を摂る必要があるということになります。
ポイント2:どのように水分を摂ればよいか?
もう一つの大事なポイントは、「水分をどのように補給すべきか」ということです。
水分補給を行う際に心がけるべき点として、
- こまめに摂るようにすること
- ノドが渇く前に摂ること
- 「冷たい水」ではなく「常温の水」を摂るようにすること
の3つが挙げられます。
1. こまめに摂るようにすること
コップ1杯の水を一気に飲み干したくなりますが、一度にたくさんの水分を摂っても全てが体内に吸収できません。そのため、コップ1杯のお水を何回かに分けて、こまめに摂るように心がけましょう。
2. ノドが渇く前に摂ること
「ノドが渇いた」と感じた時点で水分補給を行っていませんか?そのタイミングで水分補給をするのは遅いと言えます。なぜなら、その時点ですでに水分不足が起きているからです。そのためノドが渇く前に水分を摂るようにしましょう。
3. 「冷たい水」ではなく「常温の水」を摂るようにすること
冷たい水は内臓を冷やしてしまい、その機能を低下させてしまいます。夏場に食欲不振に陥ってしまうのは、冷たい食べ物や飲み物で胃腸を冷やしてしまって機能が低下してしまったことが原因です。内臓の機能が低下すると基礎代謝の低下にもつながってしまいます。
また、冷たい水を摂ることは体を冷やすことにもなります。体を冷やさないようにして水分補給をダイエット効果につなげるためには、常温の水を摂るのが望ましいと言えます。
賢く水分補給を行って、ダイエット効果につなげていきましょう!
今回は、「水分補給をダイエット効果につなげるために踏まえておきたいポイント」などについてお伝えしました。
水分を摂ることは血流を促すので老廃物を排泄し、「むくみ」の改善につながるだけでなく基礎代謝のアップにつながります。そのため、1日の総エネルギー消費量も増えるので、痩せやすいカラダにすることができると言えます。
ポイントとなるのは、どのくらいの水分量を、どのように摂ればよいかということで、〈1日の年齢別必要量×実測体重〉で算出された量の常温のお水を、こまめにノドが渇く前に摂るようにします。
賢く水分補給を行って、ダイエット効果につなげていきましょう!
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お腹痩せトレーナー。 1972年埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ。 東京都渋谷区・新宿区のパーソナルジムで、ぽっこりお腹に悩む女性のお腹痩せ成功をサポートしている。食事制限をしない、無理なくお腹瘦せできる独自のメソッドを提唱。 これまでぽっこりお腹に悩んでいた女性の腹囲を、2ヶ月で平均−5.6㎝のお腹痩せ成功に導く。 パーソナルトレーニング指導歴23年。