ヘアカラーの褪色予防は施術後1週間のヘアケアがカギ!
美容室で高いお金を払い、ヘアカラーをしてもすぐに褪色してしまった、という経験をされた方は多いのではないでしょうか。実はヘアカラー後1週間のケアに気を付けるとヘアカラーの褪色を予防でき、色持ちを良くさせることができると言われています。
ヘアカラー施術後のおすすめのケア方法についてお伝えします。
- 2019-06-18
- 北口慈子
ヘアカラーの褪色予防は、施術後1週間のヘアケアに気を付けよう
美容室でヘアカラーをしても、すぐに褪色してしまった…という経験をされた方は多いのではないでしょうか?実はヘアカラーをしてから1週間のケアが大切!
ヘアカラーがすぐに褪色をしてしまう原因をお伝えしたうえで、おすすめのヘアケア方法についてお伝えします。
ヘアカラーで髪が傷むのはなぜ?
髪は本来弱酸性。しかし、多くのヘアカラー剤にはアルカリ剤が含まれており、ヘアカラー後はアルカリ性に傾いていることが多く、それが原因でヘアカラーの褪色をはやめている恐れがあります。
ヘアカラーの褪色の原因についてお伝えします。
ヘアカラー剤に含まれるアルカリ剤
髪の毛はpH5~6程度の弱酸性が最も安定していて、良い状態とされています。しかしヘアカラー剤の多くは、アルカリ性を含む薬品を使用しています。ヘアカラーの場合pH8~10、ブリーチの場合はpH10以上のものもあります。その為、髪の毛の理想であるpH5からはだいぶアルカリ性に傾いてしまいます。すると髪の毛にはどのような変化が起きるのでしょうか?
髪がヘアカラーをしたときのように強いアルカリ性に浸ると、キューティクルが損傷するおそれがあります。キューティクルが損傷すると、髪内部の栄養や色が流出してしまうので、髪のごわつきの原因になったり、ヘアカラーの褪色の原因になったりしてしまいます。
残留アルカリ
残留アルカリとは、ヘアカラー後に髪内部に残ったアルカリ剤のこと。髪内部にアルカリ性の成分が残っていることから、キューティクルが開いたままの状態になり、髪の栄養・色素の流出の原因となります。また髪がパサつき、褪色しやすくなってしまいます。
このようにヘアカラー後も髪に影響を与え続ける残留アルカリは、私たちが普段使っているシャンプー・トリートメントでは完全に取り除くことが難しいと言われています。
ヘアカラーを長持ちさせるには1週間のケアが大切
ヘアカラーの褪色を防ぐには、施術後1週間のヘアケアが大切です。なぜなら色素が髪内部に残っている間にケアをすることで、美しいヘアカラーが長持ちするからです。
ヘアカラー施術後1週間の、おすすめのヘアケア方法についてお伝えします。
シャンプー編
ヘアカラー後のケアがしっかりしていると、ダメージを受けた髪に潤いを与えることができ、ツヤのある美しい髪色を長く楽しむことができます。そのために、まずはシャンプー選びから。
残留アルカリは一般的なシャンプーでは落ちにくいと言われていますが、アルカリに傾いた髪を少しでも弱酸性に戻すためにおすすめなのが、酸性に近いアミノ酸系のシャンプーです。アミノ酸系のシャンプーは洗浄力が一般的なシャンプーよりも弱いですが、髪・頭皮にとっては優しいシャンプーとなっています。
アミノ酸系のシャンプーはあまり泡立たないというイメージをお持ちの方は多いと思いますが、最近では泡立ちの良いアミノ酸系のシャンプーも多く発売されていますので、自分の好みに合うものを選びましょう。
トリートメント編
髪の外側だけをコーティングするものではなく、髪内部に栄養を届けてくれるタイプのトリートメントを選びましょう。市販のトリートメントはコーティングするタイプのものが多いため、美容室などで取り扱うサロントリートメントがおすすめです。
特に、最近ではヘアカラー用のトリートメントも発売されているので、長くヘアカラーを楽しみたい方には使用をおすすめします。
洗髪時の注意点
使うアイテムだけでなく、洗髪時のお湯の温度にも気を付けましょう。熱すぎるお湯は、髪のキューティクルを剥がしてしまう恐れがあります。キューティクルが剥がれると、せっかく入れた色素を流出させる原因となります。
また、ヘアカラー後はダメージを受けデリケートな状態となっているので、38℃の少しぬるめのお湯を使うことを意識しましょう。
ダメージレスなヘアカラーを選ぶのもおすすめ
アルカリ性を含む薬品を使うヘアカラーは発色が良いのが特徴ですが、髪のダメージを考えると、ダメージレスヘアカラーもおすすめです。今回は2種類のダメージレスヘアカラーをご紹介します。
ヘナカラー
ヘナカラーとは「ヘンナ」という植物を使ったヘアカラー方法です。昔から薬草として使用されていることもあり、アレルギーもほとんどない、安全性の高い植物です。
こちらのヘアカラーは脱色効果がありません。そのため、白髪染めや暗く染めたい方に向いています。ただ、100%のヘナカラーではなく、ケミカルヘナといって発色のしやすい染料を配合することで、安定して発色させることができます。
ノンアルカリカラー
ノンアルカリカラーとはその名の通り、アルカリ剤を含まないヘアカラー剤を使用しているということ。ノンアルカリカラーは髪色を暗くしたい方、ハッキリとした色味でなくても良い方におすすめ。
ヘナカラーと同様、アルカリ剤を含まないので、明るくすることができません。ダークカラーで髪にダメージレスにヘアカラーを楽しみたい方は、ぜひお試しください。
ヘアカラーを長持ちさせてカラーを楽しもう
ヘアカラーを褪色させる原因は、アルカリ性の薬品を使う、または髪に残っているからです。アルカリを髪から取り除き、ヘアカラーを長く楽しむには、施術後1週間のケアが大切。ヘアカラー用のシャンプー・トリートメントを使ったり、髪を洗うときに工夫をしたりして、ヘアカラーが褪色しにくい環境を作ってあげましょう。
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元美容部員の経験と知識を活かし、美容ライターとして活動中。コスメコンシェルジュ・ ナチュラルビューティースタイリストの資格を保有。女性がいつまでもキレイで輝けるお 手伝いができるような情報をお届けします。