顔につける日焼け止めのSPF・PAは低くても大丈夫?顔にもSPF50+がおすすめ!

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顔につける日焼け止めのSPF・PAは低くても大丈夫?顔にもSPF50+がおすすめ!

普段顔にはどのような日焼け止めを使用していますか?顔には負担をかけたくない、ということから数値の低い日焼け止めを使用している方は多いかもしれません。しかし、塗り方次第でその数値を発揮できていない可能性があります!
日焼けを最小限に抑えたい方は、顔であっても最高値であるSPF50+・PA++++がおすすめ。

日焼け止めの数値はどのように決められる?日焼け止めの選び方のポイントを伝授!

紫外線が強くなるこの季節、どのような日焼け対策をしていますか?日差しが強くなると、ドラッグストアではずらりと並ぶ日焼け止め。どの日焼け止めを使えば良いのか迷いますよね?

特に顔は焼きたくないけれど、肌への負担が少ないものを選びたいもの。そこで今回は顔の日焼けをしたくない方に、日焼け止めの選び方についてお伝えします。

紫外線の種類によって与える肌ダメージは違う!

紫外線の種類によって与える肌ダメージは違う
出典:GODMake.

紫外線には種類があることをご存知ですか? 厳密にいうと紫外線にはUV-A・UV-B・UV-Cの3種類があります。しかし、UV-Cはオゾン層に反射し、現段階では地上に降り注いでいないので、今回はUV-A・UV-Bの特徴についてお伝えします。

UV-A

UV-Aは波長の長い紫外線です。波長が長いため、肌の深部である真皮に影響を与えます。真皮は主にコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などが存在します。これらは肌の弾力・ハリをサポートする成分です。紫外線がこれらの成分にダメージを与えることでシワ・たるみの原因となります。またUV-Aは窓や雲にも反射せず、降り注ぎます。つまり家の中にいても紫外線を浴びているのです。

今までにこのような経験はないでしょうか。畳の色が以前と変わっている、カーペットを敷いていたところとそうでないところではフローリングの色が違うなど、気づいたことはありませんか?これは紫外線によって畳やフローリングが「日焼け」しているのです。

UV-B

UV-BはUV-Aに比べると、波長の短い紫外線です。波長が短いため、肌の表面である表皮に影響を与えます。日焼けをして肌が赤くなるのは、UV-Bが原因です。これらは肌が火傷をしている状態で、「サンバーン」と呼ばれています。

そして女性の敵であるシミ・そばかすは、UV-Bが原因と言われています。それはUV-Bが表皮にダメージを与え、表皮にあるシミの元であるメラニンをつくりだすメラノサイトを刺激するからです。

刺激されたメラノサイトは、肌にこれ以上ダメージを与えないようにメラニンの生成を始めます。つまり、メラニンはもともと肌を守るための防御機能だったのです。

しかし、シミ・そばかすは日焼け後すぐには現れません。それはメラニンを含む細胞が、まだ表面にあらわれていないから。この状態を「隠れシミ」と言います。肌がターンオーバーを繰り返しながら、メラニンを含む細胞が肌表面にあらわれたときに、目に見えるシミ・そばかすとなります。

SPF・PA値の測定方法は?

SPF・PA値の測定方法は?
出典:GODMake.

SPF・PAの数値はどのように決められているのでしょうか。実はその測定方法は日本化粧品工業連合会で規定されています。その規定とは、1平方センチメートル当たりに2mgの日焼け止めを皮膚に塗布して、人工太陽灯による照射を行うというもの。そして塗布したところと、していないところとの、最小紅化時間を測定する方法です。

ではSPFとPAは何をあらわしている値なのでしょうか。SPFはUV-Bから肌を守る指標で、PAはUV-Aから肌を守る指標となっています。SPFは数値で表されており1SPFで普通肌の場合、20分間の日焼け止め効果が持続すると言われています。PAは+の数であらわされており、+の数が多ければそれだけUV-Aの防止効果が高いということになっています。

顔にも強力な日焼け止めが良いのはホント?

顔にも強力な日焼け止めが良いのはホント?
出典:GODMake.

SPF・PAの数値の測定方法からわかるように、1平方センチメートルに2mgは普段、肌に塗布しない量の日焼け止めです。何度も何度も重ね付けをして初めて、規定の量になるでしょう。つまり、普段塗布する日焼け止めの量では記載されているSPF・PAの効果は得られないことになります。

そこで、肌の負担にならないようにとSPF・PA値の低い日焼け止めを塗布するとどうなるでしょう。思ったような日焼け止めの効果を得られず、日焼けをしてしまいます。そのため、顔に塗布する日焼け止めも現在の最高値であるSPF50+・PA++++をおすすめします。

日焼け止めを選ぶポイントは?

日焼け止めを選ぶポイントは?
出典:GODMake.

日焼けはしたくないものの、肌に負担はかけたくないのも事実。そこで、次は肌への負担が少ない日焼け止めの選び方についてお伝えします。

気を付けたい成分

日焼け止めの中に配合されている成分の中で、気を付けたいのは紫外線吸収剤。紫外線吸収剤は紫外線を一度肌内部に吸収し、化学反応で違うエネルギーに変えて、また肌外部に追い出すという成分。

紫外線吸収剤の中には発がん性を疑われているもの・アレルギーを誘発するもの・ホルモン異常を起こすと言われているものなどがあり、有害性が指摘されています。最近では紫外線吸収剤フリーの日焼け止めが多く発売されているので、肌の負担を軽減したい方は紫外線吸収剤フリーのものを選ぶのがおすすめ。

洗顔で落とせるタイプ

日焼け止めには、落とすときにクレンジングが必要なものと、洗顔のみで落とせるタイプがあります。

クレンジングが必要な日焼け止めは、ケミカル処方で紫外線吸収剤が配合されているものが多いです。反対に洗顔のみで落とすことができる日焼け止めは、ナチュラル素材を使用していたり、紫外線散乱剤だけを使っていたりすることが多く、肌にも優しい処方となっています。

焼きたくない方はSPF50+・PA++++

「絶対に焼きたくない!」という方は、一番数値の高いSPF50+・PA++++の日焼け止めがおすすめ。SPF50+なのでUV-Bの防止効果は約16時間あり、PAも++++だと「UV-Aに対して極めて効果が高い」と実証されています。

ただ、これはあくまで理論上の数値なので、日焼けをしたくない方は、汗をかいたり拭いたりしたときに塗りなおすことをおすすめします。

日焼けを最小限に抑えるために

日焼けを最小限に抑えるために
出典:GODMake.

日焼けを最小限にしたい方は、SPF50+・PA++++の日焼け止めがおすすめです。しかし、どうしても顔に付けるものは肌に負担の少ないものが良いという場合は、数値の低い日焼け止めを使用しても良いですが、2時間に一度くらいの塗りなおしをすることをおすすめします。

最近はノンケミカル処方の日焼け止めや、洗顔で落とせる日焼け止めがあるので、ぜひ自分に合った日焼け止めを見つけてみてください。

顔につける日焼け止めのSPF・PAは低くても大丈夫?顔にもSPF50+がおすすめ!

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北口慈子

北口慈子

元美容部員の経験と知識を活かし、美容ライターとして活動中。コスメコンシェルジュ・ ナチュラルビューティースタイリストの資格を保有。女性がいつまでもキレイで輝けるお 手伝いができるような情報をお届けします。