夏の頭皮トラブル注意報!ベタツキやかゆみ、いやなニオイの対策とは
紫外線量や汗など頭皮のトラブル原因が増える夏は、頭皮のべたつきやかゆみなどに悩まされやすいもの。夏の頭皮トラブルを防ぐには、頭皮の清潔を心がけるのが何より大切です。
頭皮トラブルの原因と対策方法をチェック!
- 2019-06-07
- 森本悠希
夏の頭皮に起こりやすいトラブルとは
ギラギラした太陽が降り注ぐ夏は、頭皮トラブルを引き起こしやすくなります。増加した紫外線のダメージや、気温の上昇に伴う汗や皮脂の分泌量UPで、頭皮環境が悪化するためです。
まず、夏に起こりやすい頭皮トラブルについて理解しておきましょう。
べたつき
頭皮は、顔の2倍の皮脂腺があると言われていて、特にべたつきやすいゾーンです。
べたつきは、シャンプーで汗や皮脂を取り除いて清潔に保つのが大切です。しかし、さっぱりさせたいから、べたついて気持ち悪いからと必要以上にゴシゴシ洗ったり、強い洗浄力のシャンプーを使うと、よりべたつきが悪化することも。
皮脂は肌を乾燥から守る役割があります。頭皮も肌の一部。したがって、皮脂を落としすぎると、肌を乾燥させないように皮脂の分泌が増えてしまうのです。
したがって、べたつき解消には、洗いすぎに注意した頭皮ケアがポイントになります。1日に何度もシャンプーをするのはNGです。
毛穴詰まり
皮脂の過剰分泌は毛穴を詰まらせる原因になります。頭皮の毛穴がつまると、すこやかな髪が育ちにくくなり、髪の痩せ細りや切れ毛の原因になります。
また、毛穴詰まりがあると、髪の根元がペタンと倒れやすくなります。べたつきと合わせて、「シャンプーをしていない人」に見えしまうことも。
ベタツキ同様、洗いすぎに注意して正しくシャンプーをするのが改善のカギです。
フケ
頭皮の角質が古くなって、はがれ落ちたものがフケです。人間の皮膚は、新しく生まれ変わるターンオーバー機能を持っています。絶えず新しい細胞が生まれ、古くなった細胞は肌なら垢として、頭皮ならフケとして、はがれ落ちます。
したがって、だれでもフケは出ているのですが、通常は毎日のシャンプーで洗い流されるため、フケが目立つことはありません。
すこやかな頭皮は、皮脂と常在菌のバランスがとれています。しかし、夏は多く分泌された皮脂をエサに常在菌が増えすぎたり、過度なシャンプーによって頭皮が乾燥したりと、頭皮バランスが崩れてしまいます。
すると、ターンオーバーが乱れて、フケが目立つようになるのです。
頭皮ケアシャンプーや、頭皮マッサージなど、頭皮そのもののコンディションを整えるケアが必要です。
ニオイ
夏の頭皮のニオイの原因は、いくつかあります。
- 過剰に分泌された皮脂が酸化
- 皮脂をエサに雑菌が繁殖して生じる
- 汗を常在菌が分解して生じる
夏は皮脂や汗が増えるため、複数の要因が重なってイヤなニオイを発生させてしまうのです。頭皮環境を整えることと、頭皮を清潔に保つのが大切です。
赤みやかゆみ
紫外線は、頭皮の表面だけでなく、内部にまでダメージを与えます。頭皮の乾燥やターンオーバーの乱れを引き起こして、赤みやかゆみが出やすくなります。
また、毛穴詰まりやフケがあるのにケアをしないでいると、頭皮が炎症を起こして赤みやかゆみを引き起こすことも。
UVカット効果がある帽子や日傘で頭皮への紫外線ダメージを防ぐほか、頭皮をすこやかに保つことが必要になります。
夏の頭皮をすこやかに保つには正しくシャンプーを
夏の頭皮トラブル解消には、頭皮環境を整えるのが欠かせません。頭皮環境を整えるには、正しい方法でシャンプーをするのがマスト。毎日のシャンプーのやり方を見直して、夏のダメージに負けないすこやかな頭皮を目指しましょう。
正しいシャンプーのやり方
ブラッシングで髪の汚れを落としてからシャンプーをします。シャンプーする際は、38℃くらいのぬるま湯が基本。熱いお湯は、皮脂を落としすぎてしまいます。すると、頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌を招くので注意しましょう。
それでは、正しいシャンプーのやり方を確認しておきましょう。
- ぬるま湯で3分ほど予洗いして、頭皮の汚れを落とす
- 手にシャンプーを適量とって、泡立ててから頭皮にのせる
- 髪の毛ではなく、頭皮を洗う。洗う際は、指の腹を使ってやさしく
- ぬるま湯で3分~5分ほどしっかりすすぐ
- コンディショナーやリンスを使う
- ぬるま湯ですすぐ
どんなに汗や皮脂が出ていても、シャンプーは1日1回を目安にしましょう。どうしても気になるときは、シャンプー剤を使わずに、ぬるま湯だけで洗うのがベターです。
シャンプーにまつわるNG集
正しくシャンプーをするためにも、NGポイントをおさえておきましょう。
ブラッシングをしない
ブラッシングは髪についたホコリなどの汚れを取り除いて、シャンプーの泡立ちを良くする役割があります。また、頭皮についた汚れや皮脂を浮かせて、落としやすくします。
ブラッシングも、シャンプーの一環と心得ましょう。
予洗いが不十分
シャンプー前に、髪をちょっとぬらしてすぐにシャンプー剤を頭につけてるのはNG。予洗いをきちんと行うと、頭皮や髪の汚れの7割程度を落とせます。
シャンプーの泡立ちも良くなるので、きちんと予洗いをしてからシャンプー剤を使いましょう。
トリートメントを頭皮につける
トリートメントを髪の根元からたっぷり使って、頭皮にまでついていませんか?トリートメントは髪の毛のケアアイテムです。頭皮につくと刺激になってかゆみがでたり、毛穴を詰まらせたりと良いことはありません。
トリートメントは毛先を中心に使ってください。
ドライヤーを使わない
暑い夏はドライヤーの熱を不快に感じて、洗い髪をそのまま放置してしまう人も多いのではないでしょうか。
しかし、お風呂から出たら、なるべく早くドライヤーで頭皮を乾かしましょう。頭皮をぬれたままにしておくと、雑菌が繁殖してニオイやかゆみなどのトラブルを引き起こしかねません。
紫外線ダメージから頭皮を守る
皮脂は、紫外線を浴びると酸化します。酸化した皮脂は、べたつき、頭皮への刺激、ニオイなどのトラブルを引き起こします。また、紫外線は頭皮だけでなく、髪にもダメージを与えてパサつきや切れ毛の原因に。
紫外線が強い夏は、日傘や帽子、髪に使えるUVスプレーなどで頭皮や髪へのダメージを防ぎましょう。
暑さで頭皮の汗や皮脂がたくさん出るときは
夏はどうしても汗や皮脂で不快になりがち。汗が気になるときは、保冷材などで首筋を冷やすと汗の分泌をおさえられます。
日中、頭皮のべたつきを感じたときは、濡れたタオルでやさしく頭皮を拭くのもおすすめです。また、ミントやハッカなど爽快感を与えてくれる成分が配合された頭皮ローションで、頭皮マッサージをすれば、頭皮も気持ちもリフレッシュできますよ。
頭皮トラブルが起こりやすい夏は、正しいシャンプー、UV対策、頭皮ケアアイテムを活用して乗り切りましょう!
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教育、出版業界を経てフリーライターに。スタンダードな美容法からマニアックな健康法まで、情報収集・実践するのがライフワーク。キレイ&健康でありたいと願う女性をサポートできる情報を発信していきます。