「カロリーハーフ」は体に悪い!?正しい知識で健康な体づくりを!

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「カロリーハーフ」は体に悪い!?正しい知識で健康な体づくりを!

近年、カロリーハーフの商品がとても増えていますね。カロリーをカットする代わりに、砂糖が入っていたり、人工甘味料が入っていることも。健康のためにカロリーハーフにしたつもりが、実は健康に良くないことも。なぜカロリーが半分なのか具体例をあげて解説します!

「カロリーハーフ」の商品にもつイメージ

「カロリーハーフ」の商品にもつイメージ
出典:GODMake.

「カロリーが多いと太る」「体に悪そう」という考えから、「カロリーハーフ」を選ぶこと、ありませんか?実は、カロリーハーフでも健康に良くないことも。

なぜカロリーハーフになっているか知ることで、今後の商品の選び方の参考にしていただけると嬉しいです。

カロリーハーフの代表的な商品

カロリーハーフの代表的な商品
出典:GODMake.

マヨネーズ

マヨネーズは、大さじ1杯で100kcalあり、高エネルギーです。カロリーハーフの商品は、1杯50kcalです。なぜでしょうか?

実は、カロリーハーフのマヨネーズは、「サラダクリーミードレッシング」という名称です。正確には、「マヨネーズではない」ということです。

マヨネーズの定義は、日本農林規格(JAS)に決められていますが、カロリーハーフのマヨネーズには、

  • 増粘多糖類
  • たんぱく質加水分解物
  • 砂糖

が含まれています。これらは本来、普通のマヨネーズには使用できないものです。

増粘多糖類とは

粘り気を出したり、ゲル状にするために使用される食品添加物です。海藻などから抽出されたもので、何種類か使用していると、「増粘多糖類」と表記します。

例えば、

  • ローカストビーンガム
  • ペクチン
  • キサンタンガム
  • カラギーナン
  • トラガントガム
  • ファーセレラン

などです。

中でも、

  • トラガントガム
  • ファーセレラン
  • カラギーナン

などは、動物実験では危険性があると報告されています。しかし、ヒトへの健康被害が報告されているわけではないので、

  • 長期的に摂取する
  • 大量に摂取する

ということがなければ、そこまで神経質になる必要はないでしょう。

たんぱく質加水分解とは

食品添加物ではなく、食品に分類されています。肉・魚・大豆や小麦たんぱく質を加工するときに残ったたんぱく質を分解すると、アミノ酸になります。そのときに、不純物も作られてしまいます。

日本では、基準を設定し、クリアできているか、メーカーに確認しているので、そこまで心配することはないでしょう。

「うまみ」を商品につけたり、調味の目的で使われます。

砂糖

マヨネーズは、本来砂糖は使いません。カロリーハーフのマヨネーズには、カロリーをハーフにする代わりに、砂糖が使われているのです。

全体のカロリーが減っても、血糖値を上げる砂糖が入っていては、本末転倒ともいえます。

スティックコーヒー

スティックコーヒーでカロリーが低くなるのは、砂糖の代わりに「人工甘味料」を使用しているからです。

人工甘味料とは、

  • アスパルテーム
  • L-フェニルアラニン
  • アセスルファムカリウム

などです。

人工甘味料は、体に悪い印象がありますよね。実は、ヒトの健康への影響はまだ研究中なので、根拠は不十分です。

2018年の欧州糖尿病学会では、

  • スクラロース
  • アセスルファムカリウム

の2つの人工甘味料については、「血糖値のコントロールに影響を及ぼす」と発表をしています。

ヤクルト

カロリーハーフのヤクルトもよく見かけますね。砂糖を使う代わりに、スクラロースという甘味料を使い、カロリーを半分にしています。

厚生労働省が、スクラロースを取り扱うメーカーに実態調査を現在もしています。

ヤクルトを一度に何本も飲むことは少ないでしょうし、大量に摂取することがなければ、気にしすぎる必要はないと考えられます。

ゼリーなど菓子類

「カロリーゼロ」と謳っているゼリーも多いのではないでしょうか。これらも、砂糖の代わりに人工甘味料を使うことで、カロリーをカットしています。

よく使われている甘味料は、

  • アスパルテーム
  • スクラロース
  • アセスルファムカリウム

などです。

カロリーが半分だからといって、沢山食べてよい、という解釈はやめたほうが良いでしょう。

では、カロリーハーフの商品は選んではいけないの?

カロリーハーフの商品は選んではいけないの?
出典:GODMake.

表記を確認しましょう

なぜカロリーが半分になっているのか、どんな成分が含まれているのか確認しましょう。

その上で、

  • 毎日食べるわけではない
  • 一回に摂取する量は多くない

など、自分の決めた条件に合うのであれば、「食べてはいけない」ということはありません。

可能なら、カロリーが普通のタイプを少量使用する

添加物などが気になる場合は、通常のタイプのものを使用して、量を減らすほうが良いでしょう。

カロリーハーフの商品を選ぶことで、健康に影響を与える場合も、無きにしもあらずです。

まとめ

うまく商品を使うことが大事
出典:GODMake.

うまく商品を使うことが大事!

例えば、ダイエット中など、どうしても息抜きが欲しくなりませんか?いつも、量を制限して、思う存分食べたり飲んだりできず、ストレスになることも。

そんなときは、カロリーハーフの商品を使用して、息抜きしてみてはいかがでしょうか。

「カロリーハーフ」は体に悪い!?正しい知識で健康な体づくりを!

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naomiimai

naomiimaiフリーランス管理栄養士

元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。