目元や口元のしわ&ほうれい線ケアに人気の“レチノール”とは?おすすめ美容液もチェック
近年、大注目のエイジングケア成分“レチノール”。しわやほうれい線が気になり始めたら、レチノール配合アイテムでケアをしてみませんか?とはいえ「レチノールってなにがいいの?」という人もいるかもしれません。
そこで、レチノールの魅力とおすすめの美容液を2つ紹介します。
- 2019-05-11
- 森本悠希
レチノールがエイジングケアに有用な理由
しわやほうれい線が深くなると、メイクで隠すのも難しくなってしまいます。日々のスキンケアで肌の衰えを防ぎたいと考えている人も多いのではないでしょうか?
そんな人におすすめなのが、エイジングケアで大注目の成分レチノールです。レチノールがどうしてエイジングケアに有用なのか、その理由をチェックしていきましょう。
肌の生まれ変わり「ターンオーバー」を促す
レチノールは、ターンオーバーを整えてすこやかな肌を育んでくれます。私たちの肌は表皮と真皮からなっています。表皮は角層、顆粒層、有棘層、基底層の4層構造です。
基底層では絶えず新しい細胞が生み出されています。新しい細胞は少しずつ形を変えながら肌の表面に上がってきて、最後は古い角質となって肌から排出されます。この一連のプロセスがターンオーバーです。
ターンオーバーが滞ると、古い角質が肌表面に蓄積する「角質肥厚」に。肌の透明感が失われたり、生成されたメラニン色素が肌に定着してシミとして残ったりしてしまいます。
また、古い角質が蓄積するため、肌のごわつきや乾燥肌の悪化につながることも。肌の弾力も失われて、しわやたるみの原因にもなります。
正常なターンオーバーは美肌作りの要。レチノールは滞りがちなターンオーバーを整えて、肌の生まれ変わりを助けてくれます。
コラーゲンの生成をサポート
レチノールには、繊維芽細胞のコラーゲン生成をサポートする働きがあります。線維芽細胞は真皮に存在し、肌のハリや弾力に欠かせないコラーゲンやエラスチンなどを合成する細胞です。
紫外線ダメージや加齢などによって、線維芽細胞は働きが低下したり細胞の数が減少したりします。すると、肌内部のハリを生み出す成分が不足して、シワやたるみが生じてしまうのです。
肌のハリ不足が気になりだしたら、レチノール配合化粧品で肌の働きをサポートしてあげましょう。
表皮内のヒアルロン酸を増やす
表皮がヒアルロン酸を生み出し水分保持力をUP、やわらかな肌に整い、しわを改善するとして、資生堂は厚生労働省から有効成分レチノールの認可を受けています。
さらに、2018年、資生堂は「レチノールが8週間でしわを改善する」という効果の実証に成功しています。
表皮内のヒアルロン酸が増え、うるおいに満ちたふっくらとした肌に整うため、目元の小じわ改善やほうれい線を目立たなくするのにレチノールは有用なのです。
レチノール配合化粧品を買う前に知っておきたいこと
エイジングケアに有用なレチノールですが、購入前にポイントをおさえておきましょう。せっかくレチノール配合化粧品を使用するならば、効果的に活用してくださいね。
全成分表示を理解しておく
化粧品は全成分表示が義務付けられています。全成分表示は、化粧品に配合された成分を配合量の多い順に記載するルールがあります。したがって、レチノールの効果をしっかり感じたいならば、レチノールが上位に記載されたアイテムを選びましょう。
医薬部外品(薬用)は、有効成分とその他の成分を分けて記載します。医薬部外品は効果・効能を厚生労働省に許可された有効成分が、一定量以上配合されています。有効成分としてレチノールが配合されているアイテムは、しわ改善効果があると明記することが可能です。
使用する前に必ずパッチテストを
レチノールは肌に刺激を感じやすい成分なので、使用前は必ずパッチテストをしてください。
化粧品に配合されるレチノールには、ピュアレチノール・パルミチン酸レチノール・レチノイン酸トコフェリルなどがあります。
ピュアレチノールは、即効性が期待できますがやや刺激が強め。レチノール配合化粧品の多くに用いられるパルミチン酸レチノールは、刺激は弱め。レチノイン酸トコフェリルはロート製薬が開発したレチノールで、高い効果を維持しながら刺激が少なくなっています。
どのレチノールを使用するにしても、不要な肌トラブルを招かないためにパッチテストは必要です。絆創膏に少量の化粧品をつけて、清潔な肌の柔らかな部分(二の腕など)に1日貼って、赤みやかゆみがでないか確認しましょう
はじめて使うなら数日おき、少量から
パッチテストで異常がなくても、顔に使うと肌荒れする可能性もあります。レチノール配合化粧品をはじめて使う場合は、少量を数日おきに使うのがベター。顔に使ってトラブルがなければ、少しずつ量と使用回数を増やしましょう。
紫外線対策を徹底する
配合濃度や配合されたレチノールの種類にもよるので一概には言えませんが、レチノールを塗った肌はいつも以上に紫外線の影響を受けやすくなります。
レチノール配合化粧品を使用する際は、日焼け止めをしっかり塗ったり、UVカット効果がある帽子や日傘を活用したりして、紫外線から肌を守りましょう。
レチノールの保管方法に注意
レチノールは光や空気に弱い成分と言われています。レチノール化粧品の酸化や劣化を防ぐために、保管方法には十分注意してください。直射日光を避ける、使用したらフタを開けっ放しにしないなど、ちょっとした工夫が大切です。
いつものケアにプラスしたいレチノール配合美容液2選
ラ ロッシュ ポゼ レダミック R エッセンス 4,644円(税込)
コラーゲンやエラスチン合成サポート効果が高いと言われるピュアレチノール、低刺激で持続性があるリノール酸レチノールを配合。ふっくらハリのある肌に導いてくれる美容液です。
敏感肌用ブランドの美容液というだけあり、肌のターンオーバーをサポートするアデノシンやカブリロイルサルチル酸など、肌本来の働きをすこやかに整える成分も配合されています。
フェイスからネックライン、デコルテまで肌の衰えが気になるパーツをケアしてくれます。目元のハリ不足や小じわが気になる人は、アイクリーム/3,672円(税込)をチョイス!
ビーグレン QuSomeレチノA 6,480円(税込)
しわやほうれい線など、肌に刻まれたラインを溶きほぐしてなめらかなハリ肌に導くクリーム状美容液です。肌にハリを与えるピュアレチノール、角層に働きかけるレチノイン酸トコフェリル、持続性が高いパルミチン酸レチノールの3種類のレチノールを配合。
ビーグレン独自の浸透技術QuSomeを採用し、美容成分を角質のすみずみに届けてくれるのも魅力です。使い続けるごとに、肌の内側から指先をはじき返すようなもっちり肌が叶います。
継続して使うのがポイント
レチノールはエイジングケアに有用な成分ですが、薬ではありません。どんなに高品質な化粧品にも当てはまることですが、使ってすぐに効果を実感できるわけではないのです。
レチノール配合化粧品を購入したら、少なくとも2~3ヶ月は継続して使用して肌の変化を確認しましょう。そのため、続けられる価格か、好みの使い心地かなどを考慮した商品選びが大切です。
お気に入りのレチノール配合化粧品をみつけて、いつまでもハリのある肌をキープしたいですね。
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教育、出版業界を経てフリーライターに。スタンダードな美容法からマニアックな健康法まで、情報収集・実践するのがライフワーク。キレイ&健康でありたいと願う女性をサポートできる情報を発信していきます。