Cの力でエイジングケア!ビタミンCを摂取して体の内側から老けを防ぐ
美肌づくりに欠かせない“ビタミンC”。化粧品でも美白やニキビ、エイジングケアに人気の美容成分です。化粧品で肌に直接塗るのも有用ですが、食事から摂取して体の内側から美肌力をUPするのも大切です。
ビタミンCの美肌効果、多く含まれる食材、注意点などをチェックして、身体の内側から老けをブロックしましょう。
- 2019-05-13
- 森本悠希
ビタミンCがエイジングケアに良い理由
美肌づくりに人気のビタミンC。化粧品でも「ビタミンC誘導体」は、メラニンの生成抑制、ニキビケア、肌の弾力UPとマルチな役割をする成分として人気ですよね。
ちなみに、ビタミンC誘導体は、そのままでは分子が大きく肌に浸透せず、しかも壊れやすいビタミンCを化粧品成分として安定させた成分のことです。
ビタミンCを肌に直接塗ることで美肌作りに有用ならば、食事から摂取すれば体の内側からキレイになれると思いませんか?
実は、ビタミンCを摂取することは、エイジングケアにおすすめなんです。ビタミンCは体内で合成できないので、食事からの摂取が必要不可欠。
まずは、ビタミンCの体内での役割をチェックしていきましょう。
高い抗酸化力
近年、ビタミンCの抗酸化力に注目が集まっています。抗酸化とエイジングケアは切っても切れない関係。
体をサビさせるとも言われる酸化は、紫外線や大気汚染、タバコ、ストレスなどさまざまな要因で生じた活性酸素が原因で起こります。呼吸をするだけでも2~3%の活性酸素が生じます。
本来、活性酸素は体内に侵入したウイルスなどとたたかう役目がありますが、余剰な活性酸素は体の細胞をどんどん酸化させます。
細胞が酸化すると、細胞そのものがダメージを受けてガンなどの病気の原因になるほか、肌荒れ、シミや肌のたるみなどを引き起こします。
体内には体の酸化を防ぐ抗酸化酵素が存在していますが、抗酸化酵素は加齢に伴い減少してしまいます。したがって、不足した分を抗酸化力がある栄養素で補わないと、どんどん体の老化がすすんでしまうのです。
ビタミンCは活性酸素を除去する力に優れているので、積極的に摂取したい栄養素の1つです。
コラーゲン合成をサポート
肌のハリや弾力に欠かせないコラーゲン。コラーゲンは肌の奥にある真皮に存在しています。加齢や紫外線ダメージ、肌の乾燥により肌に存在するコラーゲンは減少。シワやたるみ、ほうれい線などの原因に。
若々しい肌を維持するのに必要なコラーゲンはたんぱく質から作られます。そして、その合成の際に必要なのがビタミンCなのです。ビタミンCが不足するとコラーゲンは合成されず、肌トラブルのほか血管や骨がもろくなるなど体にも影響を及ぼします。
ちなみに、化粧品に配合されているコラーゲンの役割は保湿です。コラーゲン配合の化粧品をどんなに肌に塗ったとしても、肌にあるコラーゲンの量が増えるわけではないことを覚えておきましょう。
肌老化を引き起こす乾燥をブロック
肌が乾燥すると、小じわやたるみ、毛穴の開きなど肌老化につながるトラブルが表出します。肌を乾燥させないことは美肌作りの基本です。
ビタミンCは肌のターンオーバーを整える役割があります。肌の奥にある基底層では、毎日新しい細胞が生み出されています。新しく生まれた細胞が形を変えながら肌表面に上がってきて、最終的に古い角質(垢)となって肌からはがれ落ちるプロセスがターンオーバーです。
ターンオーバーが整うと、水分保持力がUP。うるおいに満ちたふっくらした肌が育まれます。
ビタミンCを含む食材と調理方法
ビタミンCがエイジングケアに有用な理由をチェックしたところで、次にビタミンCを含む食材と調理の注意点をおさえていきましょう。
ビタミンCが含まれる食材
ビタミンCは果物や野菜に多く含まれています。
いちご、キウイ、レモン、アセロラなどの果物、ピーマン、パプリカ、ブロッコリー、パセリ、カリフラワー、キャベツ、アボカド、かぼちゃなどの野菜はビタミンCの含有量が比較的多い食材です。
調理方法と注意点
ビタミンCは水溶性なので、水に溶けだしやすい栄養素です。また、熱で壊れやすい特徴も。したがって、果物や野菜は水でさっと洗って生で食べるのがおすすめです。
ビタミンCを含む食材を火で調理するときは、炒めすぎやゆですぎにご注意を!
1日の摂取量は?
厚生労働省の「食事摂取基準」によると、成人の場合、1日のビタミンCの推奨量は100mgです。なお、過剰摂取によって健康被害を起こす危険がない「最大摂取量」は決められていません。
しかし、大塚製薬によると1度に多量のビタミンCを摂取すると、下痢などを起こす場合があるという注意喚起もなされています。
生活習慣の違い、年齢、喫煙者かどうかなどで、1日の適量は異なります。したがって、「○○mgがおすすめ」とは言えません。ご自身のライフスタイルにあわせて、適量を摂取するようにしてくださいね。
なお、ビタミンCは水溶性で尿から排出されやすい特徴があります。朝昼晩と1日3回に分けて、こまめにビタミンCを摂取するように心がけましょう。
ソラレンによるシミに注意
ビタミンCが多く含まれるレモンなどの柑橘類は、摂取する時間に注意しましょう。実は、柑橘類には体内の紫外線吸収を高めるソラレンという成分が含まれています。
ビタミンCによるシミやくすみ対策ために日中に柑橘類を摂取してしまうと、かえって逆効果になりかねません。日中はソラレンを含まないピーマンやキャベツなどの野菜からビタミンCを摂取して、柑橘類は夕方以降に食べるのがおすすめです。
Cの力でインナービューティーを目指そう
どんなにスキンケアを頑張っても、肌を内側から整えなければ本当の意味でのエイジングケアとは言えません。栄養バランスの取れた食事で、体の内側も「キレイ」を目指しましょう。
特にビタミンCは体内で作れない成分です。意識的に摂取するよう心がけてくださいね。どうしても、食事が不規則になりやすい人は、ビタミンCサプリを活用するのもおすすめです。
Cの力で、体の内側から若々しい肌作りをしていきましょう。
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教育、出版業界を経てフリーライターに。スタンダードな美容法からマニアックな健康法まで、情報収集・実践するのがライフワーク。キレイ&健康でありたいと願う女性をサポートできる情報を発信していきます。