大人女性こそ賢く付き合いたい『パーソナルカラー』理論【30代のリアル美容#15】
近年、トレンドから定番へと進化し「信者」と「アンチ」が生まれるなど、市場が拡大している『パーソナルカラー』。「イエベ」「ブルベ」、「スプリング」「サマー」「オータム」「ウインター」。あなたは自分が、どのタイプだか知っていますか?
「好きな色こそ似合う色」「そんなの気にする必要ない」との声も聞こえてきますが、私個人としては、「今より美しくなりたい大人の女性」は、この理論を賢く活用すべきと考えています。その理由とは…?
- 2019-05-03
- 橘 美波 byBirth編集部
『パーソナルカラー』とは
診断で導き出された「自分に似合う色」
自分自身の持つ色素を分析し、ベースカラー、色の明度(明るさ)・彩度(鮮やかさ)の特徴から導き出された「自分に似合う色」を「パーソナルカラー」と呼びます。理論的な定義と、ドレープを上半身に当てた際の顔周りへの色の反射を合わせて診断し、その結果は4タイプ(春/夏/秋/冬)に分類。
導き出された色みを参考に、メイクやファッション、ヘアカラーなど顔まわりに取り入れることで、肌つやがよく見えたり、若々しく洗練された印象を与えることができるとされている考え方です。
よく「色白さんがブルベ」「地黒さんがイエベ」と勘違いしている方を見かけますが、肌の色や人種は関係ありません。透き通るような肌の白さの北川景子さんは「イエベ」。黒い肌がまぶしい松崎しげるさんは「ブルベ」です。
『パーソナルカラー』否定派さんの意見
「好きな色を楽しむべき」/「診断で出た色が100%ではない」
パーソナルカラー否定派さんの意見を調べてみると、その理由は大きく分けて、
- 診断結果に捕らわれず、好きな色を楽しむべきである
- 診断で出た「似合う色」が必ずすべて似合い、「苦手な色」すべてが似合わないわけではない
の2つ(編集部 橘調べ)。
パーソナルカラー診断によるオススメカラーは、主観的なイメージや好きな色ではなく、客観的に見た色のため、自分の好む色と必ずしも一致しません。そのため、「NGカラーに分類されても身に着けることで気分が上がる色もある」「いくら似合うと言われても、あまり好きではないカラーは選びたくない」と考える人が多数いる模様。なるほど、たしかにその意見はわかります。
また、パーソナルカラーを各シーズンごとに色のトーンで4つに細分化し、計16分割する考え方があったり、季節をまたぐ人もいたりなど(「ファーストシーズン」「セカンドシーズン」という単語、見聞きしたことはないですか?)、実はとんでもなく複雑な理論のため、「あなたはこれです」と診断されたシーズンのおすすめカラーすべてが似合うわけではないのです。
だからこそ、簡単な診断で出た答えに捕らわれすぎると、選ぶ楽しみを削ってしまうことにもつながります。
「割とパーソナルカラーが好き」な編集部 橘
そもそも「自分に似合う色が好き」
私はというと、パーソナルカラーが割と好きなタイプです。というのも、自分が好き好んで元々選んでいた色が、「似合う色」だったからです。もっと言えば、私は「私に似合う色」が好きなんです!笑。
私がパーソナルカラーというものを知ったのは、おそらく3~4年前のことですが、昔から洋服やコスメ・カラーコンタクトを選ぶ際に、「この色だと盛れる/盛れない(思考がギャル)」と必死に考えて選んでいた為、自分のパーソナルカラーを知ったときは「やっぱりな」という印象だったし、クローゼット・メイクボックスの中身や昔の写真を見ても、基本的にNGカラーはほとんどありませんでした。
そのため、予想が確信に変わった!というイメージで、昔から変わらず、好きな色のコスメやトップスを選ぶようにしています。(ちなみに「ブルーベース ウインター」)。
好き嫌いはさておき、大人はここぞという日は利用したほうがお得では?
大人の女性はパーソナルカラーを味方につけると垢抜ける・若返る
そしてふと、私は思いました。「好き」「嫌い」はさておいて、大人の女性は、「ここぞ」という日は、この理論を利用したほうがお得ではないか?と。
若い時は、「似合う色」なんて気にせず「好きな色」を取り入れても“それなり”に仕上がったけれども、大人は顔周りの色に気を付けないと、シミ・しわ・くすみなど、エイジング悩みを強調してしまうため、少しでも印象を良くしたいなら、活用したほうがプラスなはず。
しかも「自分を客観的に見つめる」って、考えやイメージが凝り固まって頑固になる大人にはなかなか難しいことなので、定められた理論が教えてくれるって、なかなか便利。
もちろん、全て診断結果に従う必要はなく、あくまで“賢く利用する”という感覚を忘れずに。主役は色ではなく自分です。
もっと言えば「これまでの自分が選ばなかった色」を診断された人ほどキレイになるチャンス
さらに思うのは、私のように「元々身に着けていた色」ではなく「これまで自分では選ばなかった色」を似合うと診断された人のほうが、よりキレイになるチャンスが広がっているので「羨ましい」ということ。
メイクやファッションのトレンドは年々アップデートされるし、自身の肌質や髪質も変化します。それらの変化に合わせ、イメチェンやワードロープの一新を行わないと、どんどん時代に取り残され、いつしか「古い人=老けた人」に見えてしまうのが大人。
だけど、パーソナルカラー診断により、これまでと違った自分を発見できた方は、髪色やメイクアップ、ファッションを変えることができ、無意識に自分もレベルアップできるのです。
ちなみに…好きな色と似合う色が一致したからと「このままでOK」と思ってしまうのは危険です。ちゃんと年齢に合わせ、質感や素材を変えないと、違和感が老けて見せますよ!
気になるパーソナルカラー診断
自分でできる?詳しく知るには?
ここまで“ごり押し”したパーソナルカラー、「知りたい」と思ったら、どうすれば良いのでしょうか。
簡単な診断であれば、雑誌やWEBサイト、アプリにて質問に答えたり自分の写真を撮影したりするだけで可能です。ですが、これらは回答時に「主観」が入る・写真撮影時の照明に左右される、といった要因で、正しく診断できないこともあるので、正しく知りたい場合、やっぱりプロに診断してもらうのがおすすめです。
インターネット、インスタグラム/ツイッター内で検索すると、診断を行ってくれるサロンやコンサルタントの方がたくさんヒットするので、地域や値段、メニューなどを吟味し、予約してみてはいかがでしょうか。
良くわからない!という方は、編集部 橘が個人的に面識があり、人柄も含め信頼しているお二人のインスタグラムアカウントを貼っておくので、参考にしてください。
16タイプパーソナルカラー診断で細かく分析したいなら
メイク&カラーコンサルタント あやんぬさん
大学卒業後、某化粧品会社の美容部員として約5年間勤務。「ブランドの枠を越えて、もっとたくさんの女性の魅力を引き出すサポートがしたい」と強く感じたのをきっかけに美容ライターへと転職し、現在美容業界にてマルチに活躍中。
【骨格診断×顔タイプ診断】も一緒に知りたいなら
イメージコンサルタント 永美友華莉さん
パーソナルカラー×【骨格診断×顔タイプ診断】によるメイク提案を得意として、女性のなりたい姿を演出する美容専門家。そのほか元馬術競技選手だった経緯から、ウォーキングでの体幹作り、食生活、自然派化粧品(愛好歴15年)と体内美容にも精通する。
お二人とも、ブログやインスタグラムでレッスン告知を行っているので、ぜひ問い合わせてみてくださいね。「似合う色」に踊らされるのではなく活用することで、今より自分を素敵に演出することは可能です。
「最近老けたな」「シミやくすみが気になるな」とエイジングサインに悩んでいる大人女性には、特におすすめですよ。
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橘 美波 byBirth編集部byBirth編集部 マネージャー
1986年生まれ。立ち上げ時よりbyBirth(旧GODMake.)へ携わり、大好きな美容・コスメを仕事に。 30代の働く女性ならではの独自の美容法や、話題の美容情報をリアルな目線で配信。