ストレス？ホルモンバランス？女性に多い、円形脱毛症の原因と改善法とは

髪は女の命だからこそ、円形脱毛が出来た時は大変ショックかと思われます。そして円形脱毛は意外にも女性に多く見られ、ほとんどの人は人に言えないからこそ一人で悩み、抱え込んでしまうという事もあるでしょう。
繰り返す場合もある為、日頃から健やかな髪を保てるようにしましょう。意外に多い、女性の円形脱毛の原因と日々の改善方法をご紹介します。

2019-01-17
nin

円形脱毛症と聞くと、ほとんどの人がストレスが原因だと声を揃えてしまうかもしれません。

女性が働く時代となり、家庭を持ちながら働く人や、男性と同じようにキャリアを積む人、進学の為に勉強をする人など、女性が社会から孤立する環境は少なくなってきているのかもしれません。このように常に社会と繋がる事は、人間関係のストレスを始め、様々なストレスを感じるでしょうし、それから逃れる事はなかなか難しいですよね。

ほとんどの人が円形脱毛症はストレスだと決めつけてしまっている為、周りにそのように思われたくないからと、一人で抱え込んでしまっている人も多いかもしれません。髪は女の命だからこそ、早く健やかな髪に戻りたいかと思いますが、まずは根気強く円形脱毛症の治療と生活改善を始める事が大切と言えるでしょう。

脱毛症の症状の分類

円形脱毛症にも症状により様々な種類があり、自分に出来てしまったタイプを知る事が大切です。

単発型（円形脱毛症の脱毛斑が1ヶ所のみ現れること）
多発型（単発型に近く、脱毛斑が1箇所だけではなく数カ所現れること）
全頭脱毛症（脱毛部分が頭部全体に広がること）
汎発性脱毛症（全頭脱毛症の症状の他に、眉毛、体毛など全身に広がること）
蛇行性脱毛症（側頭から後頭部の生え際が帯状に脱毛すること）

女性特有の脱毛症の種類

女性の場合の脱毛には、他にもタイプによって分けられる事があります。今自分がなっていなくても注意が必要と言えるでしょう。

円形脱毛症（一般的な脱毛症で男女を問わず突発的に起こる症状）
女性男性型脱毛症・FAGA（代表的な女性の脱毛症で、加齢によるホルモンバランスの乱れや変化が主な原因と言われている）
牽引性脱毛症（生え際を長期に渡って縛り上げるようなポニーテールのしすぎなどは、毛根にダメージを与えてしまい薄くさせてしまう）
分娩後脱毛症（妊娠中～出産後のホルモンバランスによる乱れで、産後に抜け毛が多くなってしまう症状）
脂漏性脱毛症（皮脂分泌が過剰になってしまい、毛穴を塞いでしまう事により炎症が起こる）
粃糠性脱毛症（フケが原因で毛穴が塞がれてしまい、髪の育成が妨げられることにより起こる症状）

脱毛症になる主な原因とは

アトピー素因

自分がアトピーでなくても家族にアトピー素因があるなど、円形脱毛症の40パーセント以上の人がアトピー要因を持っていると言われています。そのアトピー素因とは、アトピー性皮膚炎、気管支炎、アレルギー性鼻炎などのアトピー性疾患のことであり、このアトピー性疾患と円形脱毛症には深い関連があると言われているのです。

このようにアトピーがなぜ円形脱毛症の誘因になるのかは明らかにはなってはいませんが、アトピー性疾患の患者やアトピー素因がある人は、円形脱毛症になりやすい事は間違いないでしょう。

遺伝

円形脱毛症は遺伝にも関係し、家族に円形脱毛症の人がいる場合はリスクが高くなると言われているのです。中国で行われた大規模な調査と、欧米で行われた調査でも、脱毛症には遺伝が関係していると言われています。

このように円形脱毛症の患者の一親等の発症率は、二親等に比べ10倍ほどと言われており、円形脱毛症には遺伝的要因が関係している可能性が高いと言われているのです。

自己免疫疾患

自己免疫疾患とは、外部からの侵入物を攻撃する免疫系機能に異常が生じ、自分の体の一部を異物だと勘違いをし攻撃をしてしまう病気のことで、他の病気と合併している事が多いと言われています。円形脱毛症は、橋本病に代表される甲状腺疾患や、異常性白斑、SLE、関節リウマチ、重症筋無力症などの各種の自己免疫疾患と併発する場合があると言われています。