“愛されたい、必要とされたい”。そんな気持ちが強くなったら知っておきたい、心を満たす方法とは
“誰かに愛されたい、必要とされたい”など、心が満たされたいと感じた時、誰かが物理的に傍にいてくれても、何か満たされない気持ちになった経験などはありませんか。何をしてもその心が埋まらないのは、自分の心に原因があるからかもしれません。
自分の心を満たしましょう。愛されたいと感じやすい人の特徴と克服法をご紹介します。
- 2018-12-23
- nin
ふとした時に、無条件に人からもっと愛されたい、必要とされたいのような、心を満たし幸せな気持ちを得たいと感じた事はありませんか。彼氏がいようが旦那がいようが家族がいようが関係なく、どこか不安定なそんな感情を一刻でも早く埋めたいと思った事はありませんか。
ただ、誰かに愛されたい、必要とされたい、認めてもらいたい、そんないかにも人間らしい感情は決して悪い事ではないのです。
人間は少なからず自分の弱みなどを守ろうとしてしまい、自分の心の本音に気付けなくなる時があります。その心に気付けなくなると、さらにその感情は増し、自分をもっと見て欲しいと嫉妬深くなってしまったり、束縛する原因にも繋がってしまうのです。
幼い頃に傷ついてしまった心
人間の性格を決定的にするものと言えば、幼少期に過ごす家庭環境。小さな子供の頃に、あまり構ってもらえなかった人や、一生懸命頑張っているのに他の兄弟ばかり期待され自分はひとりぼっちだった経験や、何をやっても家族からスルーされるような経験があった人は、「自分は必要な人間ではないんだ」という感情を抱いてしまうのです。
そして子供なりに、どうすれば構ってもらえるのか、どうすれば愛されるのかと考えてしまい、“自分は必要な人間だよ”と大人にいいこアピールをしてしまうのです。そんな幼少期の思い出をそのまま引きずり大人になり、未だにそのような感情が湧き、誰かに愛されたいや必要とされたいと人に求めてしまい、ずっと心に穴が空いたままの状態になってしまっているのです。
“愛したい”という感情が湧く人は、もう自分の心が満たされている為、他人から与えてもらおうとはしないのですが、“愛されたい”の感情を抱く人は、自分の心に余裕がなく、誰かに満たしてもらう必要があると考えられます。自分の心を満たす方法が分からないのは、幼少期にいい子を演じたあまり、ありのままの自分を愛してもらえなかったことが原因にあげられます。
自分は自分のままでいいという事がわからない為、コンプレックスを抱いてしまったり、自分に自信がなかったり、ネガティブな感情を引き寄せやすい性格に陥ってしまうのです。そして、このような自分は“人から嫌われている”と感じ、“自分は価値のない人間だ”と思い込んでしまうのです。
自分の悪いところも最強説
自分を愛す為、そして心を満たす為に、SNSなどで「きっと大丈夫!うまくいく」や「幸せになれるし、夢は叶う」などと言っているのは、そう無理矢理自分で思い込もうとし、不安から逃げているだけで、自分の心の本音をごまかしてしまっているのです。
自分を本当に愛するには、まずはどんな自分でも認めてあげる事を最優先にするようにしましょう。本当に幸せならば「彼氏もいないし、結婚もしてないけど、そんなの知らなーい!怖いぐらい一人の時間が楽しすぎる!」ぐらいの気持ちで、自分が幸せであろうと不幸であろうと、どんな自分にもOKサインを出す事が大切なのです。
このように、幸せでなければならないなどの気持ちを捨て去り、どんな自分の欲求にも応え、ネガティブな事も「大丈夫!それでいいんだよ!」と認めてあげるようにしましょう。
他人に対してイラっとしたところを見つける
自分の心を自分で埋める事が出来ず愛せないのは、いい子を演じるあまり元々の自分のパーツでもある悪い部分を捨て去ってしまった事が原因にあげられます。まずはその悪いと思い込んだパーツを拾い集め、それも自分だと認めてあげる為に、他人に対しイラっとした所を見つけるようにしましょう。
相手にイラっとする時は、自分の中で決まっているルールを破られた時です。「遅刻するなんてありえない」「仕事怠けるなんてありえない」など、自分が他人にイラっとする所を見つけてみましょう。
さて、そのような相手のイラっとした姿を見たら、次に自分がそれを行なってみましょう。「出来ない」、「絶対にありえない」と思うかもしれませんが、結論から言うと、どんな自分でもそれで大丈夫なのです。それでいいのです。イラっとした自分の心の本音を拒否せず、どんな自分も嫌いにならない事が大切なのです。
他人の言葉に怯え、頭ごなしに怒られ、嫌われる事を恐れたかもしれません。好かれる為に、嫌われないようにする為に、自分の悪い所を直そうとありのままの自分を全面否定し、いい子を演じる為に偽の自分を作り上げてしまった経験が、他人の行動のイラっとする部分なのかもしれません。
ある程度許してあげ、悪い所も認める事は、自分の許せなかった部分を愛する為の小さな一歩なのです。自分を許せる事は、相手を許せる事であり、自分の嫌いを愛し認める事で、相手の嫌いも愛し認める事が出来るのです。
愛されたいをやめ、相手を必要としてあげる
相手に優しくし、相手を優先し、相手の為に全て頑張ってきたという人も多いかもしれませんが、それは自分が相手に愛されたいが為の行動であり、つまり誰かがいなければ自分は愛されない状態になっています。まずはこのような愛されたいのような受け身を辞め、誰かを愛する・必要としてあげるのような、自分が相手にそのような感情を与えるようにしましょう。
例えば友達に「いつも面白い画像くれるから元気が湧くんだよね、本当笑かしてくれてありがとう」や彼氏に「手伝ってくれるから本当に毎日助かってるよ、感謝してるよ」など。自分が求めている感情を見つけたら、それを相手に求めるのではなく、あえて人に与えてしまいましょう。
今まで愛されたいが為に人に優しくしすぎたり、いい子を演じすぎたりとよく頑張ってきたと思います。ですが、その調整が出来ずにいると自分の心は、永遠に満たされる事がないでしょう。時にはダメと思っている自分の部分を認めてあげ、どんな自分でも許してあげる事が大切です。
自分で愛を育てる事が出来ると、人に見返りを求める事なく無条件に人を愛せるようになるでしょう。嫌われる勇気とは、自分を認めてあげる勇気であり、どんな自分でも、まっいいや!と優しく受け止めてあげられるよう、少しずつ心の調整をしてみて下さい。