「フォーカシング」技法で“からだの声”に耳を傾けてみませんか?

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「フォーカシング」技法で“からだの声”に耳を傾けてみませんか?

あなたは“からだの声”を聴く方法を知っていますか?自身のからだの声に耳を傾けるために「フォーカシンング」という技法を利用してみましょう。
そこで今回は、フォーカシング技法について詳しくご紹介したいと思います。

「フォーカシング」技法とは?

「フォーカシング」技法
出典:GODMake.

フォーカシング技法とは、臨床心理学者のユージン・ジェンドリンにより明らかにされた、自己理解のための心理療法です。わけもなく気分が沈む…何だかもやもやする…。そんなときは、フォーカシング技法を用いることによって、自身の抱える問題に気付いてあげましょう。

からだの声に耳を傾け、自身が抱える問題に焦点を合わせるフォーカシングは、ポイントさえ押さえれば誰でも行うことができます。ただ、静かな場所と30分程度の時間が必要なため、いつでもどこでも行えるというわけではありません。できれば、落ち着くことのできる自分の部屋で行うことをおすすめします。

あなたのからだは、あなたの心は、本当は何を伝えたいのでしょうか?ゆったりと自分自身に寄り添うことで、内面の気付きを得ましょう。

目を閉じて、内面に注意を向ける

目を閉じて、内面に注意を向ける
出典:GODMake.

まずは、あなたが1番落ち着ける場所に椅子を用意しましょう。その椅子に座って、今度はゆっくりと目を閉じます。自身の内面に焦点を合わせ、今あなたが気になっていることや、モヤモヤしている気持ちを確認します。このとき注意すべきなのは、確認した気持ちに深入りしないことです。他にも思い浮かぶことがある場合は、それらをすべて確認できるように並べてみましょう。

内面に目を向けることができたら、次はその中から1つだけ選び出してみましょう。嫌なことでも、楽しいことでも構いません。あなたは、選んだものに対してどう感じましたか?

痛い、重い、苦しい、力が湧きあがってくる…。このように、あなたが感じたこと、すなわちあなたのからだの声は「フェルトセンス」と呼ばれます。

フェルトセンスに“言葉”を当てはめる

からだの声
出典:GODMake.

あなたのからだの声であるフェルトセンスに出会ったら、今度はそのフェルトセンスに言葉を当てはめてみましょう。この作業は「ハンドル」と呼ばれ、フォーカシングの中でも大事な役割を担っています。

もし言葉で表わすのが難しいのであれば、フェルトセンスから得られるイメージを思い浮かべたり、絵を描いてみたりするのもよいでしょう。絵を描くといっても、上手な絵である必要はありません。大切なのは、からだの声に耳を傾けることをやめないこと。継続して、内面に焦点を合わせます。

改めてフェルトセンスを感じてみる

改めてフェルトセンスを感じてみる
出典:GODMake.

フェルトセンスに合う言葉やイメージが見つかったら、もう1度フェルトセンスを感じてみましょう。この段階に入ったら、あなたはもう何も生み出す必要はありません。ただ、感じるだけでよいのです。今日ぐらいは、あなたから語りかけるのはお休み。反対に、からだの声を聞く、聞き役に徹しましょう。

「今どんな気持ちでいるの?」「この問題をそんなに~にするものは何?」「何かメッセージはない?」からだの声に耳を傾けたら、今度はもっとからだの声を引き出すために、いくつか尋ねてみましょう。難しく考えないで。否定的な声も受け取ってあげるのです。

からだの声に寄り添う

からだの声に寄り添う
出典:GODMake.

フォーカシングで大事なのは、どんな気持ちが浮かんできても受け入れることです。浮かんできた感情を受け入れることができないのなら、受け入れられない自分をも包み込んであげましょう。あなたを沈んだ気持ちにさせていた原因を認め、寄り添うことで、何かしらの気付きを得ることができたらフォーカシングは成功です。

フォーカシング技法には、自分を変えようとか、心を鍛えようとか、そういった作業は必要ありません。内面をコントロールする必要もありませんし、自身が抱える問題を解決する必要ももちろんありません。ただ、知らず知らずのうちに抑え込まれていたからだの声を聞いてあげること。そして、受け入れ寄り添ってあげることが大切なのです。

日常にフォーカシング技法を取り入れてみませんか?

日常にフォーカシング技法を取り入れてみませんか?
出典:GODMake.

ただ、自身の気付きや変化を見守るフォーカシング技法。「許せない」と思っていたけれど、本当は「悲しい」だけだったのだと気付くこともあるかもしれません。

ここでひとつ気を付けたいのは、向き合うことに苦痛を要するフェルトセンスが呼び出されたときです。どうしても受け入れがたい、深刻なフェストセンスに向き合うことは、あなたのからだと心に大きな負担をかけることになります。この場合は、無理にフォーカシングを続ける必要はありません。フォーカシングを中断し、専門家に頼ることを視野に入れてみてください。

あなたのからだと心は、何を伝えようとしていますか?そっと耳を傾け、尋ねてみましょう。「何かメッセージはない?」と。

「フォーカシング」技法で“からだの声”に耳を傾けてみませんか?

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奥平 望

奥平 望コラムニスト、webライター。

東京にてタレント活動後、4歳から続けるダンスをベースにさまざまなショーに出演。 甘いものと、愛犬くるるをこよなく愛する26歳。過去に10kgのダイエット経験あり。 Twitter:https://mobile.twitter.com/NozomiOkudaira

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