「朝食」は食べる or 食べない、どっちがいいの?それぞれのメリットを知ろう!
厚生省が昨年発表した統計によると、20代女性の23.1%は朝食を食べないのだとか。朝食は食べたほうが良いという説と、食べないほうが良いという説がありますが、結局どちらがいいのでしょうか。今回は、それぞれのメリット&デメリットをご紹介したいと思います。
- 2018-04-13
- 坂本雅代
「朝食を食べる派」のメリット&デメリットは?
「朝食を食べる」メリット
太りにくくなる
朝食を食べることによって、眠っていたカラダが覚醒、内臓が活発に動き出し、体温が上昇して代謝が上がるため、太りにくくなります。
また、朝食を抜くとランチを食べるときに血糖値が急上昇しやすく、体に脂肪がつきやすくなってしまいますが、朝食を食べることで血糖値の急上昇を防ぐことができます。
午前中の集中力が持続する
脳のエネルギー源となるのは主にブドウ糖によるもの。朝食を抜くと、午前中の集中力や記憶力が低下してしまいます。
ブドウ糖は体内に大量に貯めておくことができないため、朝食で補わないと脳のエネルギー源が足りなくなってしまいます。午前中、ぼーっとしてしまう人、頭を使う仕事をする人は、朝食を食べることで午前中のパフォーマンスが向上するといえます。
「朝食を食べる」デメリット
カロリー過多になる場合も
メリットと相反しますが、人によっては太りやすくなる場合もあります。
特に、夜遅い時間に食事をとる人、夜食を食べる人で、お腹が空いていないのに無理やり朝食を食べているという場合、朝食を食べることで1日の総摂取カロリーが消費カロリーを上回り、食べ過ぎている場合もあります。
また、1日3食食べる人で、お腹いっぱい食べてしまう人、間食する習慣がある人も、カロリー過多になる可能性があります。
3食バランスよく、腹八分目までにすることで、健康的な体型を維持しながら朝食を食べるメリットが得られるのです。
「朝食を食べない派」のメリット&デメリット
「朝食を食べない」メリット
プチ断食になる
断食のメリットとして、消化器官を休ませることができることが挙げられます。
食事をし、消化・吸収・排泄のプロセスまでは約18時間かかるといわれていますが、1日3食をとっていると消化器官は絶え間なく働くことになってしまいます。
また、朝4時から正午までは“排泄の時間”だから食事はしないほうが良いという考え方もあります。
朝食を食べないことでプチ断食の効果が得られるのです。
サーチュイン遺伝子の活性化による老化防止
“若返り遺伝子”とよばれるサーチュイン遺伝子は、マサチューセッツ工科大のレオナルド・ガランテ教授が酵母の中から発見したもので、ヒトなら誰でも持っていることがわかっています。
活性酸素の除去、細胞の修復、脂肪の燃焼、シミやシワの防止などの若返り効果のほか、健康長寿に関わる効果があるのですが、通常は眠っていて、空腹になることでスイッチが入るといわれています。
そのため、朝食を食べないことで、空腹期間が長くなるため、体が飢餓状態を感じて、サーチュイン遺伝子のスイッチが入ると考えられるほか、1日の摂取カロリーを25%減らすと活性化するという研究もあり、朝食を抜くことで摂取カロリーを減らせると考えられています。
「朝食を食べない」デメリット
ランチの吸収率が上がる
空腹の時間が長くなり、久しぶりにとる食事で血糖値が急上昇しやすくなってしまいます。
ランチで丼ぶりや麺類など、糖質が多いものを食べると、一気に吸収して太りやすくなってしまいます。朝食を抜く人は、血糖値が急上昇しないように食物繊維を先に食べたり、ドカ食いしないように気をつけましょう。
便秘
朝食を抜くことで内臓の目覚めが鈍く、カサも減ってしまうため、便秘になってしまう可能性があります。ストレッチをして体をほぐし、体を目覚めさせて、内臓を起こしましょう。
体温があがらない
消化器官が休息しているため、体温があがりにくく、体が目覚めにくいといえます。朝食をとらないスタイルをとるのであれば、白湯や温かい飲み物を胃に入れて、内臓から温めてみてはいかがでしょう。
いかがでしたか? どちらにもメリット&デメリットがありますが、生活習慣によって向き不向きもそれぞれあるし、朝食を食べる人は何を食べるかも大切です。自分のライフスタイルに合わせて、デメリットもうまく対処していきましょう。