暑い日が続き、毎日たくさんの汗をかきますね。夏は1日約3リットル、30分歩くだけでも0.5リットルもの汗をかくといわれています。汗によるニオイも気になりますが、あせもやニキビなどの肌トラブルも多くなりがちです。洗顔をまめにしても、薬を塗ってもなかなか治らないニキビやブツブツは、もしかしたら「カビ」の可能性があります。今は肌トラブルがなくても、あなたの生活はカビに最適な環境になっていませんか?
■ニキビと「顔カビ」の違い
ニキビは皮脂腺でアクネ菌が繁殖して炎症を起こすのに対し、顔カビはマラセチア菌が毛包で繁殖して炎症を起こすものです。健康な人であれば、誰の皮膚にも常駐している菌ですが、皮脂を好むため、汗をかきやすい夏は繁殖しやすくなります。顔だけでなく、皮脂腺が多い胸元や背中に小さな赤いブツブツがあったら、それはマラセチア皮膚炎の可能性があります。
■今すぐ改めたい「顔カビ」を作らない生活習慣3つ
すでにブツブツがある人も、今はない人も、菌が繁殖しにくい生活に改めていきましょう。
(1)肌に触れるものは清潔に
枕カバーやフェイスタオル、毎日きちんと取り換えていますか? メークを落とさないまま寝てしまった枕に翌日も寝るようなことがあったら、雑菌が大繁殖している枕で寝るようなものです。また、濡れたままのタオルも雑菌の宝庫。洗った顔に菌を塗りたくってしまっています。美肌のためだけでなく、女性としてもこまめに洗濯は行いましょう。
(2)ファンデーションのパフ、しっかり洗っていますか?
毎日使うメーク道具。人に見せられるくらい清潔ですか? 特にパフはメークをするたびに皮脂がつき、雑菌が繁殖しやすくなっています。買ったまま使い切るまでパフは洗ったことがない人は、毎日肌に菌を塗っているのと同じです。専用クリーナーや中性洗剤で汚れを落とし、しっかり乾かすことで清潔に保てます。面倒な人は肌のためにも買い換えてくださいね。
(3)規則正しい生活を
マラセチア菌は常駐している菌ですが、そのほかにも私たちの体には常駐している菌がたくさんあります。睡眠不足や過労、食生活の偏りなどでバランスが崩れることによって、体の抵抗力が弱った時に常駐菌は繁殖しやすくなります。性交渉とは関係なく、常駐菌によってなる性病もありますね。顔カビの予防だけでなく、常駐菌の繁殖を防ぐためにも規則正しい生活を心がけましょう。
規則正しい生活習慣や清潔な環境であれば、常駐菌が繁殖することは通常ありません。どの常駐菌も悪いばかりではなく、体にとって必要なものでもあるんです。上手に付き合っていくためにも、まずは自分の生活を見直して、繁殖させない環境を作ってくださいね。