メイクアップの苦手No.1は、なんといっても「眉」!“最も表情をあらわすパーツ”といわれ、時代をさかのぼること平安時代、貴族のマロ眉は表情を隠すため、大胆にも、動きが少ない額に描かれた、といわれる歴史もあるほど。いつの時代も、「眉」は表情を決める大切なパーツだったようです。
さてそんな眉メイク、右と左にあるので、同じように描かないといけないというのもまた難しいところ。そこで今回は、道具を変えてもなかなか思い通りにならない~!とお悩みの方に、“メイクの時に使う鏡”についてふり返りながらテクニックが上達する方法をお伝えしていきます~!
ちょっとした使い方を見直すだけで、同じ道具でもメキメキ上達しますので、いつものクセを振り返って、もっと思い通りに眉を描いてみましょう~!
【“メイクの時に使う鏡”3つのチェックポイント】
【1】どのくらいの大きさの鏡を使っていますか?
① 眉が片方だけ写る ②顔全体が写る
【2】鏡をどのあたりに置いていますか?
① 顔よりも下 ②顔と同じ高さ ③顔よりも上
【3】鏡に対してあご先はどの位置にありますか?
① 首の方に引いている ②真正面にある ③上向き
このチェックが
【1】① 【2】①or③ 【3】①or③
についた方は、からだのクセに気付くだけで上達の可能性あり。それぞれの項目の②を参考にしながら眉を描いてみましょう。
コツをまとめてみると、
大きさ:顔全体が写る
高さ:顔と同じ高さ
角度:あご先は上下に動かさない
です。
とくに、片方ずつしか見ることのできない鏡を使っている方は、両方が見える大きさに変えてみるだけでも描きやすさが変わるかもしれません。普段よりも描きやすい!と感じられたら、一歩前進ですね!
また、苦手意識の強い方は合わせて、腕の動かし方も工夫してみましょう!イメージは、学生時代に音楽室で見かけたメトロノーム。支点となる「ひじ」をテーブルや台におき、メトロノームのように左右均等に動かしてみましょう。先ほどチェックした鏡との向き合い方にも注意しながら、この状態で眉を描いていきます。腕がぶれにくくなるので、描きやすさもUpします。もし、立ったままこの方法を行ないたい時には、反対側の腕を台代わりに使ってみてくださいね。
次回中級編では、意外と見落としがちなポイントについてお伝えしていきます~!
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プロのメイクアップアーティストを育成する[フロムハンド]メイクアップアカデミーにて美容を学ぶ。CM、舞台などのヘアメイクに携わった後、リバイタライズサロンSionKyotoの立ち上げに参加、10代~80代と幅広い層の美の悩みをメイクやトリートメントを通して解決する。主な執筆は、現場経験にもとづく、魅力を引き出すメイクやトータルケアでの美容習慣作りなど。