秋になると「抜け毛」が増える?!”頭皮”と”髪”の負担を減らす方法

HAIR

秋になると「抜け毛」が増える?!”頭皮”と”髪”の負担を減らす方法

朝起きたときの枕の上の抜け毛、お風呂の排水口に溜まっている抜け毛にびっくりした経験はありませんか?秋になると抜け毛が増える、頭皮が乾燥する、といった悩みを抱えていらっしゃる方も多いと思います。実は、頭皮や髪の毛にとって、秋は過酷な季節です。そこで、秋にすべき頭皮ケア・髪のケアをご紹介します。また併せて、シャンプーが頭皮に与える影響と、頭皮に優しいシャンプーの選び方についてもお伝えします。

秋の「抜け毛」の原因って?

shutterstock_154849625

秋に「抜け毛」が多いひとつ目の理由は、夏に受けたダメージの影響が2~3ヵ月遅れて出てくるためです。夏のダメージとは、主に紫外線のことです。強い紫外線を頭皮や髪に受けることは、大きな刺激になります。夏のツケが遅れてやってくるといったイメージです。

また、紫外線以外にも、寝不足、夏バテによる食欲不振などが原因の栄養不足で、頭皮や髪に影響を与えることもあります。夏の間、帽子や日傘をささずに外出する・冷たい飲み物ばかりを飲む・クーラーに頼ってばかりだったという方は、秋の抜け毛に悩まされやすいかもしれません。

また、頭皮や髪も身体の一部なので水分が必要です。ところが、季節が変わる秋からは、空気が乾燥する季節です。頭皮や髪もカラカラに乾いてしまっている状態のため、どうしてもトラブルが発生しやすいのです。そして、抜け毛が増えるという結果に陥ることも多々あるのです。

秋の頭皮・髪の正しいケア方法①:乾燥対策

shutterstock_603653063

顔のクレンジングと同じで、さっぱりスッキリと洗い上げるシャンプーは気持ち良いのですが、同時に乾燥を招いてしまう恐れがあります。頭皮や髪も顔と同じ身体の一部のため、乾燥対策は重要です。頭皮や髪を乾燥させないために肝心なのは、シャンプー選びと洗髪の頻度です。

洗髪はやりすぎると、頭皮や髪の乾燥を促進させてしまいます。少なくとも、2日に1回程度の洗髪にするのが良いでしょう。それで、かなり頭皮への負担を抑えることができます。

頭皮や髪に優しいシャンプーの選び方

シャンプーの種類は大きく分けて3つあります 。

shutterstock_305957189

高級アルコール系シャンプー

スーパーや、ドラックストア―でも手軽に買えるシャンプーです。「高級」と表記はされていますが、これはアルコールの炭素結合数が多いことを示す言葉です。つまり、炭素がたくさん含まれているシャンプーということです。値段が高いわけではなく、むしろ安価で手に入ります。好みに合わせて様々な香りが楽しめ、泡立ちもよく爽快感を味わうことができ、使い心地の良さが魅力です。

石鹸系シャンプー

無添加で頭皮に優しく、安全性が高いのがこのシャンプーです。泡立ちは少ないものの、洗浄能力は高く、しっかり汚れを取ってくれます。低刺激なので、頭皮のフケやかゆみに悩んでいる方や、アトピー性皮膚炎の方などに適しています。

アミノ酸系シャンプー

洗浄成分として、植物由来の天然成分であるアミノ酸を使用しているものです。アミノ酸は、人間の身体の皮膚や筋肉、髪の毛のもととなるタンパク質を構成している成分です。ですので、身体にも優しいです。高価ではありますが、髪の毛へのかなりの補修効果が期待できます。

3種類のシャンプーが髪の毛に与える影響

3種類のシャンプーについてご紹介しました。では、それぞれのタイプのシャンプーのどんな成分が作用し、髪や頭皮にどのような影響を与えるのでしょうか。

shutterstock_533687167

高級アルコール系シャンプーが髪に与える影響

泡立ちが良く洗浄力も高いのが特徴ですが、それは、界面活性剤が含まれているためです。界面活性剤は、頭皮に必要な分の皮脂までも洗い流してしまうというデメリットがあります。すると、かえって皮脂の分泌を促してしまうことになり、洗えば洗うほど皮脂が出てくるという悪循環に陥ります。フケや毛穴の詰まりの原因ともなりかねないので、薄毛予防に効果があるとはいえません。

石鹸系シャンプーが髪に与える影響

低刺激で頭皮にも優しいので、薄毛予防に適したシャンプーだと言えますが、使用後の髪の毛にきしみやごわつきを感じてしまうことがあります。これは髪の毛が弱酸性であるため、石鹸系シャンプーのアルカリ性と反応することで、キューティクルが開いたような状態になるために起こるものです。使用後のトリートメントを怠ると、髪の毛を傷める原因となります。また、石鹸カスが頭皮に残りやすいので、しっかり洗い流す必要があります。

アミノ酸系シャンプーが髪に与える影響

洗浄力では上記の2つにやや劣るものの、低刺激で、必要な皮脂を残しつつ汚れを落とすという点において、もっとも薄毛予防に効果のあるシャンプーです。ただ、値段が高いという点が、購入について思案してしまうところでしょう。また、アミノ酸配合とうたっていても分量に規定はなく、成分的に少量である場合もあるので、選ぶ際には注意が必要です。

脱け毛に効果のあるシャンプーを選ぶ時のポイント

shutterstock_557383672

もっとも効果があるのはアミノ酸系シャンプー

総合的に見て、薄毛予防にもっとも効果があるのはアミノ酸系シャンプーです。高価なものだけに選ぶ際は、成分チェックは重要です。ボトルの成分表記は配合比率の高い順に記されているので、代表的なアミノ酸系であるココイルグルタミン酸Na、ココイルメチルアラニンNa、ラウロイルメチルアラニンNaといった成分が、前半に記載されていると頭皮にも優しく安心です。

洗浄力の高さなら石鹸系シャンプー

高い洗浄力を望むのであれば、石鹸系シャンプーです。購入の際は、セットで同じシリーズのコンディショナーを選ぶと、残った石鹸カスを頭皮に馴染む脂肪酸に戻す効果が得られます。

高級アルコールシャンプーを選ぶ場合

旅行先などで、どうしても高級アルコールシャンプーを選ばなければいけない場合もあるでしょう。そういう時は、ボトルの裏側を見て界面活性剤(ラウレス硫酸、ラウリル硫酸など)が含まれていないものを選ぶといいでしょう。

秋の頭皮・髪の正しいケア方法②:血行を良くする

shutterstock_445764631

抜け毛の多い方は、頭皮の血行が良くないことが多いです。なぜなら、頭皮の健康状態が悪いから抜け毛が起きるからです。頭皮の血行は、マッサージやツボ押し・ブラッシングで改善することができます。

例えば、両手の手のひらを大きく広げて、頭全体を包み、しっかり指圧していくツボ押し。美容院で受けるヘッドマッサージを真似して、気持ち良いと思う程度の力で頭全体を指圧すれば、頭がポカポカとあたたかくなります。

また、シャンプーブラシやブラッシングブラシなどで、頭皮を優しくブラッシングするのもおススメです。頭皮ケアは継続が大切です。マッサージやツボ押しは毎日5分を目安に続けましょう。

秋の頭皮・髪の正しいケア方法③:毛穴対策

shutterstock_151718945

頭皮の毛穴が詰まると、髪はうまく育つことができず抜けてしまうことがあります。顔の毛穴の詰まりが、吹き出物やニキビの原因になっているのと同じです。頭皮の毛穴詰まりをなくすためには、シャンプーの仕方と頭皮クレンジング(主にオイルクレンジング)が大切です。

正しいシャンプーの仕方

shutterstock_594698834

1.  本洗いの前に、予備洗いで汚れを落とす

(1)お湯(40度弱くらい)で、頭皮と髪の毛を濡らす。ロングヘアの方や髪の量が多い方は、全体に水分が行き渡るようにしっかりとシャワーをあてましょう。

(2)シャワーでお湯をかけながら、指でやさしく頭皮と髪をもみこむようにして洗います。予備洗いをすることで、整髪剤や汗などの汚れの大半を落とすことができます。

最初にお湯だけで洗うことで、次のステップで使うシャンプーの泡立ちが良くなり、頭皮と髪への負担を減らすことができます。

2.シャンプーを十分に泡立てる

(1)シャンプー(500円硬貨くらいの量)を手に取り、少しお湯を加えて泡立てます。

(2)十分に泡立ってから、頭全体にまんべんなくつけます。   シャンプーの量は、あくまでも目安です。シャンプーの種類や髪のボリュームによっても適量は異なりますので、製品の使用法をご確認ください。

3.頭皮をもむ感覚で丁寧に洗う

(1)シャンプーを頭にのせたら、指のはらを使って頭皮をつかみ、地肌をもむようにして洗いましょう。

(2)1~2分かけて、頭頂部や耳に近い側頭部、後頭部下うなじ近くを指でぎゅっと押します。

ポイントは指の腹の部分を使うことです。爪を立ててしまうと、頭皮が傷ついて皮脂の分泌が増えてしまいます。

4.シャンプーの泡を細かい部分までしっかりすすぐ

(1)シャワーのお湯を地肌にしっかりとあて、頭皮と髪にぬめりを感じなくなるまで洗い流します。

(2)この後、コンディショナーをつける場合は、頭皮につかないように気を付けて髪の毛全体にもみこみ、シャンプーの時と同様に、しっかりすすぎましょう。

オイルクレンジングの仕方

shutterstock_390196507

使用するオイルは、ホホバオイル・ヘアケア用の椿油・オリーブオイル・赤ちゃん用オイル・フェイシャル用のオイルなどです。

1. まずはヘアブラシでマッサージ

毛先のからまりをとるように髪をとかしたら、次は頭皮をマッサージするようにとかします。

2. オイルを頭頂部を中心に頭皮につける

500円玉大くらいのオイルを手にとり、頭皮につけます。ポイントは髪ではなく地肌につけることです。

3. 優しくマッサージ

指の腹をつかって毛根を刺激するように、軽く指圧しながらマッサージしていきます。

4. 洗い流す

熱過ぎないお湯でしっかりと洗い流します。その後、普通にシャンプー、コンディショナーをすれば終了です。

<注意点>

・オイルが肌に合わない場合は、使用をやめて肌に優しいものをご使用ください
・マッサージする時間が長すぎると、肌に強い刺激を与えてしまうことがあるので、数分以内に留めましょう。

食生活も大切

shutterstock_521741356

人の身体は食べたものでできています。頭皮や髪の毛も同じです。特に髪の毛はタンパク質でできているので、食事でタンパク質が不足しないよう心がけましょう。

また、髪の新陳代謝を促すビタミンB群、美しい髪の毛を育てるミネラル、髪につやを出すカルシウムなども大切です。規則正しくバランスの良い食事を心がければ、身体の健康だけでなく頭皮や髪の健康も手に入ります。

shutterstock_250931974

髪の毛は、毎日平均して100本ほど抜けますが、秋は特に多く、150本~200本程度抜けると言われています。ただし、頭皮や髪のケアを十分おこなっていれば、抜け落ちる髪の本数を少なく抑えることができます。秋は抜け毛が増え、頭皮に負担のかかる季節ですが、ご紹介したケア方法を実践し、美しい髪を守っていきましょう!

※筆者の個人的見解です。効果・効能を保証するものではありません。

秋になると「抜け毛」が増える?!”頭皮”と”髪”の負担を減らす方法

この記事をSNSでシェア

この記事を読んだ人におすすめ

松澤ますみ

松澤ますみ美容ライター

WEB・DTPデザイナーから、ライターに転身した変わり種。得意分野はアンチエージング。お肌が10歳若くなるケアの方法などを、皆さまにお届け致します。