”すべすべ肌”に!話題の「角質培養」で自分の肌が好きになる!
角質培養とは、ここ数年で流行りだした、角質を育てて守るという新しい考え方に基づいた美容法です。その効果はとても高く、「1月続けたら、お肌がスベスベになりました」「角栓が目立たなくなりました」という人から、「ニキビが全くできなくなりました」という人までいて、多くの方が効果を実感しているようです。つるつる・すべすべ肌になるために、角質培養のやり方をご紹介します。
- 2017-08-21
- 松澤ますみ
「角質培養」とは?
「角質培養」というのは、角質を落とすのではなく、守って育てていこうというものです。角質培養は“角質を守り育てる=肌バリアを守る”と考えると、分かりやすいかも知れません。角質は本来肌に必要なものなのですから、守って正常に働かせたほうが美容に効果的という考えに基づいています。
肌の守り方さえ知れば、ターンオーバーといわれる肌に、もともと備わっている回復効果によってキレイになっていくのです。
角質培養のメリット
- 肌を根本から変えて、毛穴を改善できる
- ニキビができにくい肌になる
- 肌本来のターンオーバー機能が回復する
- シミが目立たなくなり、美白効果が期待できる
- スキンケアにお金がかからないので、経済的
角質培養が効果的なのは、お肌の生まれ変わりのターンオーバーがまだ衰えていない、30代前半までの方です。また、きちんとお手入れしている方の場合、それ以上の年齢でも効果がかなり期待できます。けれども、30代後半くらいからは、ターンオーバーが遅れてくるので、放っておくと余計な角質が溜まっていきます。そういう人が角質培養をすると、状況をさらに悪化させることもあります。
また、肌のトラブルが起きているという人は、やめておいて下さい。角質が溜まっているせいで問題が起きている可能性があるからです。余計な角質が溜まりすぎると、毛穴が詰まってニキビの原因になったり、せっかくの化粧品が浸透しにくくなったりします。なので、角質が溜まりすぎているときには、培養するよりむしろ落とす方に専念すべきです。
「自分の肌の回復力が衰えているのか、イマチチわからない」という方は、とりあえず角質培養を試してみて、問題が起こるようなら落とすほうに変更すると良いでしょう。角質を落とすのなら、ピーリングという方法が効果的です。
「角質培養」の方法
洗顔方法
角質培養をするには、とにかく角質を落とすような強い刺激を与えないことが重要です。洗顔の際は、タオルなどを使ってゴシゴシと洗うのではなく、石鹸を泡立てて、それを手の平に乗せて、ゆっくりと顔にくっつけます。
そして、優しく撫でるようにしながら洗ってください。肌と手の間に、石鹸の泡を挟むような感じで、泡で優しく撫でる感じです。長時間石鹸の泡を当てるのは、刺激になるのでやめましょう。20秒くらいにおさえるのが良いと思います。
洗い流すときも同様です。時間をかけないでサッと洗い流してください。また、勢いの強いシャワーの場合は、シャワーを直接顔に当てないように注意をして下さい。ぬるま湯を手ですくって、優しく洗い流しましょう。
タオルで肌を拭く方法
タオルで水を拭き取るときにも、角質をなくさないよう優しくしましょう。ゴシゴシ拭くのではなく、押さえるようにして水分をふき取ってください。顔を洗った後は、皮脂や保湿成分がないので角質は無防備な状態です。割れ物を扱うつもりで、肌をタオルで押さえるようにしてください。
「だったら、自然乾燥させれば良いんじゃない?」と思うかもしれませんが、それをすると水が蒸発するときに、細胞間脂質という、角質の隙間と隙間を埋めている成分が飛んでしまいます。もちろん、タオルでこするように拭くよりは角質が守られますが、少しでも角質を大事にするためにも、優しく押さえるように、拭きとって下さい。
保湿の方法
洗顔後は保湿を忘れないで下さい。角質培養をしていなくても保湿は必須ですが、角質培養中は特に意識してください。もし忘れようものなら、お肌は無防備な状態になるため、外部からのちょっとした刺激で、角質培養の効果がなくなってしまいます。水を拭いたら、すぐに保湿をするようにしてください。
保湿するには、セラミド入りなどの保湿成分の高い美容液が効果的です。たまに、化粧水で保湿するという方もいらっしゃいますが、化粧水はお肌に栄養を与えるものです。たとえ保湿成分が入っているとしても、低濃度で保湿効果が満足に得られない物がほとんどです。保湿をするなら基本は美容液。肌が荒野のように荒れているときはクリームを使うようにして下さい。
また、寝る前も保湿をしましょう。お肌を徹底的に、外部の刺激から守ることが大切です。角質培養のためには、一瞬たりともお肌を無防備にしてはいけません。なぜなら、気がついたら保湿成分がとれてしまっているかもしれないのです。だから、念入りに保湿をしましょう。
紫外線対策
紫外線は乾燥を招き、肌を傷める原因になりますので、長時間外出する際や、陽射しの強い季節は、適切な紫外線対策を行うようにしましょう。基本的には、帽子や日傘など、化粧品以外の対策を中心に行うようにして下さい。
それだけでは心もとないと思われた方は、日焼け止め乳液などの対策も合わせて行って下さい。日焼け止めは、ノンケミカルのものや、オーガニックのものを選ぶと良いです。ただし、厚塗りしたり、頻繁に塗り直したりすると、肌への刺激になる可能性があるので気をつけましょう。
肌に効果が現れるまで
角質培養は、ケミカル化粧品のように、すぐに効果が現れるものではありません。最初は、様々な肌トラブルに見舞われる場合が多く、1ケ月ほどするとだんだん落ち着いてくるようです。
ただし、効果の現れかたには個人差があります。1ケ月ほどで肌が改善される人もいれば、半年くらい時間がかかる人もいます。一時的なトラブルに慌てることなく、長期的な視野で忍耐強く、肌の変化を見守る姿勢が肝心です。
過剰な肌ケアから解放される
様々なケアを行っているのに、一向に肌の状態がよくならないという方は、肌ケアそのものが過剰なのかもしれません。肌は本来、自分の力で再生する力を持っています。人工的なものの使いすぎはやめて、肌そのものの働きを助けるケア方法に切り替えてみてはいかがでしょうか。
ただ、いきなり環境を変えると、肌も驚いてしまいます。極端にスキンケア方法を移行するのは危険です。角質培養をした結果、あまり肌荒れが、かなりひどいようでしたら、一時的にケミカルの助けも借りつつ、少しずつノンケミカルに近付けてもいいかと思います。
いかがでしたか?現代は様々なスキンケア方法があり、情報過多な時代です。知っていることをすべて行っていては、肌も疲れてしまいます。一度原点に立ち返って、自分にとって必要最小限のケア方法は何か探っていくと良いと思います。
※筆者の個人的見解です。効果・効能を保証するものではありません。