今からでも遅くない!「夏バテ」を解消して“パワフル”に乗り切る方法

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今からでも遅くない!「夏バテ」を解消して“パワフル”に乗り切る方法

8月も半ばを迎え、夏バテで動く元気がない方もいらっしゃるかと思います。その辛い症状には原因があります。そこで、夏を元気に乗り切る方法をご紹介します。

「夏バテ」の原因は?

夏バテの原因は?

高温多湿な気候である日本は、湿度の低いアメリカなどに比べ、夏バテになる人の割合が多いと言われています。また、屋外は息もできないほど蒸し暑いのに、会社や自宅に戻ると、上着を重ねて着たくなるほどエアコンが効いていて寒いという温度の差も、夏バテの原因として考えられています。軽い疲労感から、やがて食欲不振や体調不良がひどくなっていく夏バテ。

しかし、毎年夏バテになってしまう人がいる一方、夏バテにならない人もいます。夏バテには明確な定義はありません。夏の時期に顕著に見られる症状を総称して、夏バテと呼んでいます。また、夏バテになる原因は様々と言われていて、ひとつの原因が引き金となって、複数の原因を生み出す悪循環に陥ることもあります。

夏バテの主な3つの要因

1.水分不足

水を飲む

まず水分不足ですが、水分不足になる要因として、単純に失った汗の量に対して摂取する水分量が足りていないことが挙げられます。夏場は1日2リットルから3リットルの水分が必要と言われており、1.5リットルのペットボトルでは約2本分の計算になります。

また、汗をかいたり、何度もトイレに行くのが嫌だからと、飲み物を摂るのを控えると、結果的に水分不足を招き、夏バテの原因になってしまいます。暑いのに汗をかかないのは、水分が足りないため熱が汗になって放出されないからです。これによって体内は高温状態となってしまい、体調不良になってしまうのです。

2.自律神経の乱れ

自律神経の乱れ

自律神経の乱れは、職場や家庭の環境が大きく関わっています。自律神経は体温調節を司っているので、気温の高い場所へ行くと、血管を拡張させて体温を逃がす働きを行います。しかし、エアコンが効いて涼しい室内と暑い室外を往復していると、自律神経が、“体温を下げる/上げる”のスイッチの切り替えを一日に何度もする必要があり、やがて負担が掛かってしまい、乱れを生じさせます。

3.胃腸の調子の低下

胃腸の調子の低下

人が大量に汗をかくと、水分と同時にミネラルも失われます。ミネラルが不足すると、胃酸の量も減ってしまい、食べた物を上手く消化することができなくなってしまいます。これが、胃腸の調子の低下です。この状態で、暑いからと冷たい物ばかりを飲むと、胃腸の動きが鈍り、余計に胃腸に負担が掛かってしまうのです。

夏バテの症状として挙げられるのは、倦怠感や食欲不振、下痢や便秘などの消化器官の不調・立ちくらみ・めまい・むくみ・微熱などの他に、イライラする、無気力になるなどがあります。特に、普段から胃腸の弱い人や疲れやすい人は、夏バテになりやすいと言われています。

夏バテ対策の食事で気をつけること

1日3食のバランスの良い食事

暑くて食欲が減退すると、ついつい食事を抜いてしまいがちになりますが、なるべく1日3食を守るようにしましょう。その際に注意するのは、たくさん食べなくてもよいので、質の良い食事を摂ることです。少量でも1日3食のバランスの良い食事を心がけることが大切です。暑さを感じると、アイスクリームや炭酸飲料などの、冷たくてスッキリしたものを、食べたり飲みたくなる方が多いです。

冷たいものをたくさん取りすぎると、胃腸の調子を崩しがちです。それによって、さらに食欲が減退してしまいます。また、食べやすいからと言ってアイスクリームなどの甘いものを摂取すると、糖分によって満腹感を感じてしまい食欲が落ち、食事が摂れなくなる傾向にあります。

夏バテに効果的な食べ物

夏バテに効果的な食べ物

夏バテを感じたら、色々な食物をバランスよく摂ることが大切です。その中でも夏バテに効果的な栄養素は、ビタミンB1、ビタミンA、ビタミンC、タンパク質、ミネラル、アリシン、クエン酸などです。疲労回復に効果があるビタミンは、B1です。

炭水化物にはエネルギーに変わるのを助ける働きがあります。主に、豚肉、ウナギ、ゴマなどに含まれています。体の免疫力を高めるには、ビタミンAとビタミンCがおススメです。レバー、ウナギ、ニンジン、ニラ、キウイフルーツ、ジャガイモなどを積極的に摂りましょう。

また、肉、魚、卵、乳製品などのタンパク質は、身体を作る上でベースになる栄養素です。ミネラルは、汗と一緒に排出されます。それを補うために、ミネラルを多く含む海藻類、キノコ、牡蠣などを食べましょう。ビタミンB1の吸収を良くするアリシンは、ニンニク、玉ねぎ、ネギなどのネギ科に多く含まれます。疲労回復に効果があるクエン酸は、レモン、梅干し、酢などに含まれています。

さらに、生姜やわさびなどの香辛料や、しそやネギなどの香味野菜は、食欲促進効果がありますので工夫して取るようにしましょう。ビタミンB1やミネラルを多く含んだ野菜や果物を取ることは、身体を内側から元気にしてくれます。

海辺でブランコに乗る女性

食事以外にも、きちんと睡眠をとり、運動を意識的にするなど、規則正しい生活をすることが夏バテの解消になります。だから、だるいからといって冷房の効いた室内にばかり居ずに、屋外に出て身体を動かすことが大切です。夏には楽しいイベントがたくさんあります。夏バテ予防を心がけている方や、夏バテになってしまった方も、この記事を参考にして、楽しく夏を乗り切って頂けると嬉しいです!

今からでも遅くない!「夏バテ」を解消して“パワフル”に乗り切る方法

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松澤ますみ

松澤ますみ美容ライター

WEB・DTPデザイナーから、ライターに転身した変わり種。得意分野はアンチエージング。お肌が10歳若くなるケアの方法などを、皆さまにお届け致します。