洗顔の基本ポイントを押さえよう
洗顔のし過ぎは、肌の乾燥や皮脂の過剰分泌、角質層へのダメージやシミなど、思わぬ肌トラブルを招いてしまうことがあります。
洗顔はただやみくもに肌をゴシゴシ洗えばいいというものではありませんので、そのポイントや肌タイプ別の洗顔方法について、しっかりと押さえておきましょう。
洗顔は正しく、洗い過ぎに注意しましょう
私たちの肌や毛穴には、
・古い角質や老廃物
・皮脂
・メイクの残りカス
といった汚れが蓄積しています。
毎日の洗顔によってこれらの“汚れ”をしっかり落としていく必要があるのですが、だからといって“洗いすぎ”てしまうと、思わぬ肌トラブルを引き起こす可能性があります。
□皮脂は肌を守ってくれる大切なパートナー
つい厄介者扱いしがちな皮脂ですが、実は混ざり合って肌表面をコーティングし、アレルゲンや乾燥から私たちの肌を守ってくれている大切なパートナーでもあります。
過剰な洗顔によって肌に必要な皮脂まで洗い流してしまうと、肌のバリア機能が弱まりとても敏感な状態になってしまいます。
そして肌のバリア機能が低下すると、紫外線や乾燥などちょっとした刺激に対しても肌が敏感に反応し、炎症を起こしたり、かぶれたり、肌荒れしやすくなってしまったりするのです。
お肌のための洗顔の大切なポイント
一度肌バリア機能が弱ってしまいますと、元に戻るまでに一晩以上かかってしまいます。
その間は肌荒れしやすくなってしまいますので、まずは正しい洗顔方法を身につけ、肌に不要なものだけを洗い流すようにしましょう。
<正しい洗顔方法>
①手を洗う
洗顔をする前には、良く手を洗って清潔にしておきましょう。
不潔な状態の肌では、洗顔料の泡立ちが悪くなってしまいます。
②良く泡立てる
洗顔料は、泡に吸着させることで汚れを落としています。
泡立てネット等を使い、弾力のあるきめ細やかな泡を作るようにしましょう。
③皮脂が多いパーツから洗い始める
TゾーンやUゾーンといった皮脂が多い部分から洗い始めるのが鉄則です。
泡で顔をマッサージするような感覚で、優しく洗っていきましょう。
④すすぎはぬるま湯で念入りに
一通り顔を洗い終えたら、次はすすぎです。
泡には汚れが沢山含まれており、肌表面に残すと肌トラブルの原因になってしまいます。
ぬるま湯を使い、最低でも20回以上はすすぐようにしましょう。
⑤清潔なタオルで優しく水分を拭き取る
清潔なタオルを使い、肌表面の水分を優しく拭き取りましょう。
ゴシゴシ擦ったりしないようにして下さい。
肌タイプ別の洗顔ケアポイント
洗顔をする際は、その肌タイプによっていくつか注意しなければならない点があります。
□脂性肌のケアポイント
・過剰な洗顔によって皮脂を落としすぎないようにする
・皮脂の落とし過ぎや洗顔後の乾燥は過剰分泌の原因となるので、洗顔では落とし過ぎず、しっかりと保湿を行う
□乾燥肌のケアポイント
・乾燥が酷いときは夜だけ洗顔料を使い、朝はぬるま湯のみで洗顔する
・TゾーンやUゾーンのみに軽く泡をのせる程度にし、肌に必要な皮脂は残すようにする
また肌のバリア機能は夜寝ている間に回復しますので、朝の洗顔には特に注意して、肌表面の皮脂を必要以上に落とさないようにしましょう。