「外国人風カラー」って何?美容師が”夏にぴったりのヘアカラー”を解説!
巷で見かける「外国人風カラー」というキャッチコピー。その言葉がさす範囲は広く、多様ですが、特徴としてはナチュラルなハイライトや、赤みを抑えた色味など。今回は写真を例に挙げながら解説していきます。この夏の、ヘアカラーの参考にいかがでしょう?
- 2017-07-19
- MOMO
「外国人風」カラー?
何をもって外国人風と言うかは人により、国により、違いますが、「地毛が黒髪」である割合が高い日本人にとっては、言ってしまえば黒髪以外は全部外国人風・・・そんな気もしなくはない今日この頃ですが、いわゆる「外国人風」と言われるカラーの特徴と参考例を挙げてみましょう。
アッシュ、ベージュ、ブロンド、オリーブ系などの赤みを抑えた色味
髪を明るくしても、なんだか外国人のような色とは違う・・・そう感じたことがある人は多いはず。そう思って外国の人の髪を見てみると、髪色が明るいと言うよりも、色素が薄く透明感がある、という感じ。黒髪ならではの地毛の赤みの強さで、どうしてもその“透明感”が出しにくい。
そうなった時に目指すのがアッシュやブルー、マットなどの寒色系が効いた上記のような赤みを抑えたヘアカラーとなってきます。
ブリーチ+カラー
そしてまず、赤みを消すならばブリーチはやはり効果的。でも、1度のブリーチだけでは残った赤みがギラギラとオレンジ色に主張して、透明感はいまいち。しかしブリーチである程度の色素を抜いた上からヘアカラーをすれば、希望の色は出しやすくなります。
もちろんブリーチをしなくても、赤みを抑えたヘアカラーは可能です。ただ、その限界は人それぞれ。もともとの髪質や状態によってカラー剤の色の出方は大きく変わるので、美容師さんと要相談です。
ハイライトやローライトを入れる
全てを均一な明るさにせず、明るいところ、暗いところ、その中間を織り交ぜることによって、伸びてきた時の根元の地毛の色との繋がり方も含め、より自然な髪色になります。
まず基礎情報として、細かいハイライト(細~いブリーチの毛束)を全体的にして、その上からカラーをのせると透明感のある髪色になりますし、退色の過程も楽しめますよ。
光のすじを作るようにハイライトを入れておくと、毛流れがとてもきれい。髪を巻いたりウェーブがある場合は、その動きが強調されつつ、よりかろやかな印象に。
あえて暗めの色を入れる
せっかくヘアカラーをするなら、長く楽しみたい!そんな時におすすめなのは、明るくした髪にあえて少し暗めの色を入れること。ベースの髪色を明るくしておけば、暗めのカラーを入れても透明感がだしやすく、なおかつ退色もゆっくり。
そして、色がだんだん抜けていく過程もきれいです。ここでベースにハイライトやローライトが入っていると、退色と共にだんだんその姿があらわれてきて、きれいな変化が楽しめます。
色の不思議?!
さて、一口に「外国人風」と言ってもいろいろな色があるわけですから、実際にどんなヘアカラーにしようか考えると迷ってしまうこともあるでしょう。
そんな時に目安にしたいことがひとつ。それは「順番」です。
もし、ピンクやオレンジや黄色、ベージュやミルクティーのような色か、アッシュやマットなどの寒色系で迷っている場合。そんな時は、まずは1度アッシュやマットなどの寒色系のヘアカラーに挑戦してみてください。暖色系のヘアカラーをしていると、その後に寒色系が出ずらいことがあります。また、寒色系を先にしておくと、その後も赤みを抑えた透明感のあるカラーに仕上がりやすくなります。
とは言えやりたい時に、やりたいことをするのが一番。気になるヘアカラーがある場合は、素直にそこを目指すべきですし、その為に美容師さんがいます。疑問や要望はいくらでも伝えてくださいね。
最後に!
昔ながらの日本人的黒髪美人もとっても素敵ですが、そもそも新しいことに挑戦する”好奇心”とは人生の楽しみのひとつです。あなたの髪色の変化をきっかけに、思いがけない展開や、予想外の出来事が待っているかもしれません。
暑い暑い夏に、透明感のあるヘアカラーで爽やか美人になってみませんか?
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「美容師になってはいけない」美容室にて勤務5年。その後国内外を放浪し、人生を謳歌する素敵な芸術家たちに出会い影響をうける。現在、フリーで美容師とライターをしながら、創作活動中。