そもそものチークの役割

チークにはまず第一に、「顔色を良く見せる効果」があります。人は、年齢や体調でどうしても顔の血色感が失われてしまうもの。それに、どんなに元々の顔色が良い方でも、ファンデーションを施すことでその色味が消えてしまいますよね？その失われた血色を、補うためにチークが活躍するのです。

また、頬の位置は年齢を重ねると下がってくると言われています。これを若々しく見せるために、「チークを頬の高い位置に入れる」というテクニックが活用されるのです。

その他、微笑んだような優しい表情に見せる効果や頬をボリュームアップする効果など、チークにしか出来ないことがたくさん！！トレンドを反映しやすく、イマドキ顔に近づけやすいメイクパーツでもあります。

だけど、なによりチークに女性が期待しているのって？小顔効果ではないですか？お顔をぐっと引き締め小顔に見せる。そのためには、どんな風にチークを入れたら良いのか、その理論を解説していきましょう。

小顔に見せるためには？！チークは「顔を分割するもの」と心得よ

チークは、シェイドやハイライトと違って、肌に直接主張する色を唯一入れることが出来るメイクです。もっと言えば、目の下から口までの空間に色を加えるもの。つまり、この空間を埋めることができる唯一のポイントメイクというわけです。

「顔を小さく見せる」「引き締めて見せる」ためには、この空間をいかに狭く見せるかがポイントです。余白が多いと当然ながら、顔が大きく見えたり、太って見えたりしてしまうもの。この「顔の余り」を少なく見せるには、チークを使って空間の分割を行なうことが大切なのです。

お部屋だって同じ広さでも、仕切りが何もないところはより広く見えて、細かい仕切りがあると狭く感じますよね？これと同じ原理を顔の上でも利用しましょう。

つまり「区切りたいところ」に入れたら小顔見え

小顔に見せるためには、あなたの頬の中で「余白」の多い部分を区切るという意識が大切です。例えば

●面長さん・・・縦の間延びを防ぐために、額～顎までのちょうど中間の位置に横長に入れる。
●丸顔さん・・・丸く膨らんだ頬をさえぎるように斜めに入れる。
●エラ張りさん・・・エラの角感をフォローするように楕円に入れる。
●逆三角形さん・・・顎のシャープさと頬の張りの差を埋めるようにやや高い位置の内側を埋めるように入れる。

といった入れ方が王道パターン。色味はあなたの好みや肌の色、トレンドに合わせて自由に選んでOKです。「引き締めにはブラウン系」なんていうのは思い込みなんです。余白を区切るようにして少なく見せることさえ意識すれば、何色を使用しようと小顔に見せることはできるのです。

チークで行う「小顔メイク」の良いところ

小顔に見せるためのメイクテクニックとしては、シェーディングやコントゥアリングが有名ですよね？特にシェーディングは、日常的に取り入れている方も多いはず。しかし、これらの手法よりもナチュラルかつ自然に小顔に見せてくれるのがチークです。

ダークなカラーを使って陰をつけ、小顔に見せるメイクは、確かに写真うつりは良くなります。だけど、実物を至近距離で見た場合はどうでしょうか。そもそもが凹凸の少ない顔だちの我々日本人が、本来陰ができないはずの部分にメイクで「陰？」のようなものを描いている様はなんとも不自然・・・。それに、遠目では立体的に見える顔も近くで見たらそうでもない・・・。横顔なんてどこまでも平面・・・。これでは悲しい結末が見えていますよね？

一方チークの場合、余白を狭く見せる効果は、写真でも肉眼でも遠目でも至近距離でも変わりません。また、無理に凹凸を作るのではなく、「頬を引き上げて見せる」という手法で立体感をプラスしていますから、どの角度から見ても違和感がないのです。総じて、平面顔である私たちがメイクで小顔に近づけるためには、チークという手段が非常に有効と言えるでしょう。

チークの効果で”賢く、可愛く”小顔になろう

血色感とトレンドを表情に加えながら、自然な小顔が手に入るチーク。賢く取り入れたら「痩せた？」「なんだか今日可愛い！」なんて言われちゃうかも？！

まずは、あなたの顔を正面から凝視し、そして自分の顔の「余白」「間」「余っている部分」を探してみて。そして、そこに敷居を設けるつもりでチークを入れて分割してしまいましょう。たったそれだけで、あなたの顔が引き締まって見えてきます。ぜひ、試してみてはいがかでしょうか。