「アプリ顔」に慣れると起きる危険

本当の自分を客観視できなくなる

スマホアプリを使って加工した自分ばかり見ていると、いつしか加工後の姿を本当の自分と錯覚してしまいます。スマートで脚が長くて小顔で目が大きくて美肌で・・・そう思い込んだ状態で鏡を見ても、不思議とそのフィルターが脳内でかかっているため勘違いは止まりません。

そして、お洋服を試着したときに、一回りも二回りも大きくなってしまった自分に愕然とすることも。また、お友達のカメラで撮影されたアプリ加工無しの写真を見て、驚愕！なんてことになりかねません。

初対面の方に必要以上にマイナスの印象を与えてしまう

そもそも、本当のあなた自身もすごく魅力的。それなのに、妙な加工を施すのがいけないのです。

今はSNSが発達している時代。「初めまして」と挨拶したときに、「もしかして○○さんと仲良いですよね？私、その人とSNSでつながっているのであなたを何度か見ています。」なんて言われるのは良くあることとなりました。

しかし、このときアプリ加工ばかりしていると、相手に心の中で「写真と違って肌荒れをしているな。」なんて思われてしまっているかも？もしくは、いざ知り合ってSNSでつながりを持った後、あなたのアップする写真に内心「別人・・・」と引いている可能性も十分に考えられます。

いずれにしても、やりすぎな加工さえしなければ、こんなことを思われる心配がなく、本当のあなたを見てくれるのです。

「アプリ顔」を脱するためにすべきこと

①加工アプリを削除する

実際、加工アプリを使わなくても最近のスマホのカメラやデジカメって、すでに実際よりお肌が綺麗に写ります。そこで、まずは加工アプリに頼るのはやめ、ごく一般的なカメラでの撮影になれていきましょう。それではSNSに写真が載せられない？はい。それでよいのです。虚像の自分を載せて、それがSNS上で賞賛されたところで、本当の自分の魅力がアップするわけではありません。

②一般的なカメラで撮影した自分を良く見る

アプリを使うことから卒業できたら、お次はごく一般的なカメラで撮影した自分を見つめましょう。このとき、スマートフォンのカメラでもデジタルカメラでもどちらでもかまいません。最終的には他者に撮影してもらった写真にたどり着きたいですが、ファーストステップとしては、「自撮りの盛れる角度」でかまいませんよ。

するとどうでしょう。これまで強烈な光で飛んでいた肌荒れやメイクのヨレがしっかりと写りますよね？光を浴びる前提のあなたのメイク、濃すぎやしませんか？これらこそ、重大なお直しポイントとなるので、受け入れることがたとえ苦しくても、しかと胸に刻んでくださいね。

 可愛くなるために!!「現実の自分」を労わってあげよう

①お肌に優しい自分になる

これまで、写真（SNS内）が美しければ問題ないと思っていたかもしれません。しかし、現実のお肌はどうでしょう。お肌が荒れるということは、美的問題のみでなく、あなたがなんらかのストレスや生活の乱れを抱えているという証です。

生活リズムや食生活の改善、必要があれば専門医を受診するなどし、自分自身の身体の中やお肌に優しくなりましょう。すると、心も身体も健やかになるため表情に自然な笑顔が生まれ、当たり前に現実のあなたを美しく変えてくれるのです。

②写真うつりではなく、肉眼で美しいメイクをしてあげる

これまで、「アプリで飛ばす」想定でしていた濃いメイクも、どうせ写らないと気にしていなかったメイクのヨレをスルーする姿勢も、どちらもここで卒業を。「ぼかす」「なじませる」「キワまで埋める」これらはメイクの鉄則です。また、アイメイクの頬への粉落ちやファンデーションのムラもそのままにしていませんでしたか？

例えあなたは気にしていなくても、他者に与える印象は「おブス」ではなく「不衛生」「ズボラ」など、美的目線の否定的な意見ではなく清潔感に関わる悪印象・・・。現実世界で美しく品のあるメイクを目指しましょう。

③ナチュラルな体型を愛する

アプリを駆使して小顔にして脚を長くして身体をスリムにして・・・。気持ちは分かります。モデルや海外のインスタグラマーのようなスタイルには確かになれるものならなりたいです。だけど、過度な加工を施すのはもう止め!!自分の人種と与えられたDNAにまずは誇りをもちませんか？その上で、健康体型まで痩せる、重力に負けないようトレーニングをする、より自分をよく見せられるファッションを身にまとう。これで良いのです。

無理な努力や理想と現実とのギャップに悩むことを止めると、生活がシンプルになり心が軽くなります。すると当然、生活と表情に笑顔が戻り、あなた本来の魅力が増します。

ナチュラルなありのままのあなたの姿は、どんなアプリで加工した姿よりも美しくてずっと魅力的。アプリやSNSに振り回されないで！現実のあなたを輝かせませんか？