21世紀の日本人には向かないメイクと目指すべきメイク

向かないメイク

全てのパーツの輪郭がはっきりとしているメイクは、外国人のようにホリの深い方が行えば、とても良く似合います。しかし、我々日本人の顔で取り入れると、パーツの主張に骨格が追いつかずなんだか違和感・・・。また、最近の「うぶ」や「ヌケ」といったトレンドとのズレが原因で、急にバブルの残り香がしてしまいます。

メイクをぼかす、輪郭をあいまいにするなどし、総じて「ふんわり」感を全パーツに取り入れることで、イマドキらしい抜け感やナチュラルさ等を簡単に取り入れることができるので、ぜひそれらを意識したメイクをしてみてください。

目標メイク

アイブロウもアイシャドウもアイラインもチークもリップメイクも・・・なにもかもがベースと溶け込んだかのような、良い意味で境目のないメイクを目指しましょう。「ぼかす」という行為により「元から」のようなナチュラルさが生まれます。

この「ぼかす」「溶け込ませる」という行為が難しい、どこまでそうすれば良いのかわからない。そんな方におすすめしたいのが「メイク順にこだわる」ということ。順番を意識するだけで、特にメイクの方法や使用するコスメを変えなくても、仕上がりは変わるのです。

では、具体的に変化をつけるべきパーツを見ていきましょう。

テクニックがなくてふんわり見えるメイク順

眉は最初に「パウダー」、次に「ペンシル」で

いつも眉毛を描くときは、「最初にアイブロウペンシルを使って眉尻や眉全体の形を決め、そして2番目にアイブロウパウダーを使って全体を描いていく。」という方もいるのでは？特に自眉があまり生えていな方ほど、仕上がりイメージのガイドラインが欲しくてそうしてしまいがちではないでしょうか？

しかし、そうすると眉の輪郭がきっちりし過ぎてしまう場合があります。毛がない人ほどふわっと感が出にくいので、注意が必要です。

パウダーで先に全体の形を整えてから、足りないところのみペンシルで補うようにすると、全体がふんわりとしたシルエットに仕上がります。どうしても眉を描く目標が欲しいときは、理想よりも薄いトーンのペンシルを使って。なお、このときも毛の生えていない眉尻のみにして、最もふんわりさせたい眉頭には絶対にペンシルを使わないでくだないね。

アイシャドウは締め色からスタート

アイシャドウのグラデーションを作りたいときは、最も薄いカラーを広い範囲に入れ、そこから徐々に色を濃くしつつ範囲を狭めていき、最後に目のキワに締め色を入れるという順番が一般的。

だけど、ナチュラルさを重視したいときはあえて締め色から入れ、どんどん薄い色を重ねていきましょう。すると、簡単に「ぼかし」が可能になり、色が濃くなりすぎる心配もありません。濃くないのに立体的で奥行きがある、自然な目元に仕上がります。下まぶたも、同じ要領でOKです。

チークのあとにルースパウダーを使おう

普通にチークを入れると、どうしても発色が濃くなりすぎてしまうという方におすすめなのがこの順番。チークのあとに、ルースパウダーを重ねて。やさしくふわっと一回重ねるだけで発色がやわらぎます。また密着度を高めてくれるので色モチUPも狙えます。

まずは、パフを使って真上から包み込むようにしてみて。慣れてきたらチークを入れた位置とそうでない位置の境目に、ブラシを使ってのせてみてくださいね。

リップメイクは先に「グロス」、次に「口紅」を

通常リップメイクは、

「リップバームでベースを整える」→「口紅で色をのせる」→「グロスでツヤ・潤いをプラスする」

といった順で行う方が多いと思います。たけどここであえてワザと、口紅とグロスの順番を逆転させて塗るのです！すると、グロスのツヤがやや収まり、イマドキらしいセミマットな質感に変化します。また、口紅が唇の縦ジワに入ってしまうのも防ぐことができますよ。

また、オイルタイプのグロスの場合、ぼどよく口紅の色をはじくのて、濃い色の口紅でも発色を上手に抑えることが可能です。

道具を変えたり、新しいテクニックを身につけたりする必要はありません。今使っているコスメの登場順番を変えてみて。たったそれだけのことで、程よい抜け感とイマドキ感が手に入ります。

どうもメイクの仕上がりが納得いかない、なにかを変えたいけれども最善の方法が浮かばない。そんな際は、順番を見なおしてみてはいかがでしょうか？メイクの方法も使うコスメも一切変えていないのに、仕上がりがレベルアップするかもしれません。