美髪に近づくヘアケアの考え方!せっかくの努力を無駄にしないために
綺麗な髪に近づくために、ヘアケアに力を入れているという方は多いのではないでしょうか。しかし、ヘアケアの基本を理解していないと、せっかくのケアが無駄になってしまうかもしれません。
今回は、ヘアケアとはそもそも何なのか、どのようにケアするのがベストなのかを解説します。
- 2022-03-05
- NABE
ここ最近では、トリートメントが進化し、髪質改善という言葉も飛び交うようになり、綺麗な髪になりたいという女性が多くなってきました。それに伴って、綺麗な髪に近づくために、ヘアケアに力を入れているという方は多いのではないでしょうか。
しかし、ヘアケアの基本を理解していないと、せっかくのケアが無駄になってしまうかもしれません。今回は、ヘアケア(主にホームケア)とはそもそも何なのか、どのようにケアするのがベストなのかを解説します。
お家でのヘアケア=トリートメントではない
綺麗な髪になるために、お家でどのようなヘアケアをしていますか?と聞くと、「お家でもトリートメントを重視してケアしていますよ!」と答える方が多くいます。もちろん、美髪のためにトリートメントも必要なのですが、お家でのヘアケア=トリートメントという認識は危険かもしれません。
ヘアケアの中には、お家でおこなうケア(ホームケア)と、美容室でおこなうケア(サロンケア)の二つがあります。この二つのうち、特に重要なのはホームケアです。なぜなら、365日のうち、月に一回美容室に通ったとしても年間12回なので、圧倒的に毎日のホームケアの回数(割合)が多くなるからです。
もちろん、ホームケアが重要な理由はそれだけではありません。せっかく定期的に美容室に通って、サロントリートメントなどをしてもらっていても、正しいホームケアができていないと、サロントリートメントが水の泡になってしまいます。
お家でのヘアケア=トリートメントではないのなら、お家でのヘアケアは一体何を指しているのでしょうか。それは、「髪を今の状態よりもダメージさせないようにすること」です。
大前提として、髪の毛は生きた細胞ではありません。そのため、一度ダメージしてしまうともとに戻ることはありませんし、トリートメントをしたとしても髪の毛そのものが蘇るわけではないのです。
つまり、綺麗な髪に近づくために行うホームケアは、髪をいかにダメージさせないようにするか?ということを考えなければなりません。市販のトリートメントやサロンで購入したトリートメントをしていればOKという考えは一旦忘れましょう。
髪へのダメージを最小限にしながら補修する
先ほどまで、サロンケアよりもホームケアの方が重要だということを書いてきました。ならば、美容室でおこなうトリートメントなどのケアは必要ないの?と思われるかもしれませんが、サロンケアにもしっかりと役割があります。
ホームケアの役割が「髪を今の状態よりもダメージさせないこと」だとすると、サロンケアでの役割は「ダメージした髪を補修すること」です。
ダメージしてしまった髪をもとに戻すことは不可能ですが、足りないものを補い、できるだけ健康な髪の状態に近づけることは可能なのです。繰り返しになりますが、サロンケア(トリートメントなど)は修復ではなく補修をするためのものです。
上の画像を参考にすると、ホームケアでは髪の表面(キューティクル)に、サロンケアでは髪の内部(メデュラ)までアプローチできるというイメージです。
ホームケアだけでは、髪を今の状態よりも悪化させないように出来たとしても、今より良い状態にすることも難しいですよね。そこで、サロンでは美容室でしか使えない薬剤や技術で、より良い状態に持っていく施術をするわけです。
美容室でカラーやストレートなどをするときも、髪が全くダメージしないということはありません。なので、いかにダメージを少なくして綺麗な仕上がりにするか…というところに、美容師さんの薬剤選びや技術の差があらわれます。
健康な髪をいかにダメージさせないかを考えて、ダメージしてしまった部分は補修し、見た目や手触りの良い髪にする。このホームケアとサロンケア(美容室での施術全て含む)の両方がしっかりとなされることで、美髪に近づくことができるのです。
美髪のためのホームケア
ダメージしてしまった髪を、日々のトリートメントやオイルでただごまかすことだけが、ホームケアではないということがわかっていただけたかと思います。では、実際にどのようにケアすれば良いのでしょうか。
まず、日常生活の中で髪をダメージさせている行為は何かを考えてみましょう。摩擦や紫外線はもちろん、シャンプーの洗浄剤の刺激、ドライヤーやヘアアイロンの熱など…たくさんありますね。毎日のシャンプーやドライヤーをやめるのは不可能なので、その内容を変えていくのがベストです。
- シャンプーを不要な汚れを落としながら、必要な潤いが残るものにする
- トリートメントはコーティング剤に頼りすぎないようにする
- アウトバストリートメントをつけてドライヤーの熱から守る
- ドライヤーでしっかりと乾かす
- ヘアアイロンの温度を低くする
- ヘアアイロンの使用頻度を下げる
- 癖を伸ばすために毎日アイロンを使用しているなら、ストレートを検討する
- 日中の髪の乾燥を防ぐためにオイルやバームで保護する
上記のように、日常生活の中で髪を全くダメージさせないというのは不可能ですが、少し変えてみるとダメージが軽減されることはたくさんあります。これが毎日積み重なると、とても大きな違いがでてきますよ。
もちろん、お家でのトリートメントを質の良いものにしたり、ドライヤーやアイロンなどの道具をハイスペックなものにするのも、美髪になるためにはとても重要だと思います。しかし、経済的な面からなかなか難しいこともありますよね。そういう方は、まずシャンプーとトリートメントを見直してみるのがオススメです。
美容室に定期的に通っている方は、そのトリートメントや施術内容を美容師さんと相談し、自分にあったホームケアの仕方を教えてもらうことも大切です。綺麗な髪は一人で作れるものではないので、プロと二人三脚で作っていきましょう。
せっかくのヘアケアを無駄にしないために
綺麗な髪に近づくために、努力を重ねている女性はたくさんいると思います。その努力を水の泡にしないために、今回はヘアケアの根本的な考え方を記事にしました。
お家でのヘアケアにこだわっているのに、ヘアカラーは市販のホームカラーをしている。月に一回、美容室で高級なサロントリートメントをやってもらっているけれど、家では髪を乾かさずに寝ている…など。どちらの場合も、せっかくの努力やこだわり、かけたお金が全て水の泡になってしまいますよね。
髪は一度ダメージしてしまうと戻りません。ダメージしている部分に関しては美容室を頼ることも必要ですが、まずは髪を今よりダメージさせないようにするという認識を持って、ホームケアに取り組んでみてくださいね。
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元美容師。ヘアメイクの仕事経験や、エステティシャンの資格などを生かし、美容ライターとして活動。 実践しやすく、ためになる記事を書くことを心がけています。美容ブログも運営中です。