肌がカサつく、皮がめくれてスキンケアがピリピリする…春のゆらぎ肌&敏感肌を整える方法
冬のあいだは肌のうるおいがないなどの乾燥を感じ、春に向けては気温の変化や花粉、黄砂、PM2.5、紫外線などの外的刺激が増えることで、肌がカサつく、皮がめくれる、粉っぽくなるなど敏感な状態になっていませんか?
今回はエステティシャンである筆者が、春のゆらぎ肌、敏感肌を落ち着かせるスキンケア法についてご紹介します。
- 2021-02-24
- 寒川あゆみ
春のゆらぎ肌、敏感肌ってどんな状態?
冬のあいだは気温や湿度の低下によって、空気中が乾燥状態になることで肌の水分が奪われやすくなり、「スキンケアを塗ってもすぐに乾燥を感じる」「肌が乾いたようなつっぱり感がある」「肌がシワっぽい」「肌が粉っぽくなる」と感じやすくなります。
冬の乾燥肌状態をそのまま放置することで、肌表面にあるバリア機能が低下し敏感な状態になります。そして、春に向けて増える花粉や黄砂、PM2.5などが肌表面に触れることで、「肌がむずがゆくなる」「肌荒れが起きる」「乾燥や粉っぽさがひどくなる」「スキンケアがピリピリしみる」と感じやすくなります。
さらに、これから強くなる紫外線を浴びると、日焼けだけでなく、肌内部まで侵入した紫外線がコラーゲンを破壊し、肌の弾力やキメの乱れを招きます。
イメージすると「乾いた砂漠のような土(乾燥状態)に、ひび割れと穴(バリア機能の低下)が開いたような状態」なので、冬の乾燥状態を春まで持ち越さないこと、乾燥しているかも、敏感な肌状態かもと感じたら念入りなスキンケアをおこなうことが大切です。
春のゆらぎ肌、敏感肌を落ち着かせるスキンケア法
1. 洗顔で肌表面の汚れを落とす
肌表面には、皮脂以外にも花粉や大気汚染物質、ほこりなど目には見えない汚れが付着しています。
洗顔フォームもしくは石けんをしっかり泡だてて、肌表面で泡を転がすようにして優しく汚れを落とし、ぬるま湯か水で洗い残しのないように流します。
熱いお湯は肌を乾燥させてしまうので、ぬるま湯か水で洗い流すのがポイント。拭き取る時もタオルでこすらず、ポンポンと水気を吸い取るようにしましょう。
2. スキンケアを塗ると肌がピリピリする時は乳液をON
通常、洗顔後のスキンケアの最初のステップは化粧水ですが、化粧水を塗るとピリピリ感を感じる場合は、バリア機能が低下し敏感な状態です。
そんな時は、保湿成分が入った乳液を最初になじませることでピリピリ感が和らぎ、肌表面を落ち着かせます。
乳液を手にとり、手のひらにさっと伸ばし、手の体温でなじませるようにハンドプレスします。グリグリと擦りこまず、手のひらで包み込むようにしましょう。
3. アルコールフリーの化粧水がおすすめ
敏感な肌状態の時は、スキンケアに含まれるアルコール成分がしみるように感じる時があるので、乾燥しやすい、敏感で肌荒れしやすいと感じる人は、アルコールフリーの化粧水やスキンケアがおすすめです。
500円玉ほどの量の化粧水を手に取り、お肌全体に広げるようになじませ、手の体温でなじませるようにハンドプレスをおこないましょう。
ある程度浸透したら、もう一度化粧水を手に取り、ハンドプレスを繰り返し、肌の水分量を高めることがポイントです。
水分不足の乾燥状態なら、化粧水+フェイスマスクで水分量を満タンに
筆者が愛用しているのは「無印良品 ローションシート(全体用)圧縮タイプ 5個入/20個入」。
圧縮タイプになったフェイスマスクに化粧水を含ませると、フェイスパックの大きさに広がるので、肌にのせて化粧水パックをおこないましょう。バリア機能が低下していると水分や油分が逃げやすい状態なので、こちらのパックを使って、肌の水分量を満タンにするイメージで化粧水を浸透させていきます。
肌が荒れがちなら、化粧水のあとに敏感肌用美容液をプラス
肌のガサつきや肌荒れがなかなか落ち着かない場合は、敏感肌の方でも安心して使える「ラ ロッシュ ポゼ トレリアン ウルトラ セラム」がおすすめです。
肌をおだやかに整える成分「アセチルジペプチド-1セチル」と、肌をやわらげるフランスの湧き水「ターマルウォーター」をブレンドし、ラ ロッシュ ポゼ独自成分である「モイストバリアコンプレックス」を配合した美容液。
とろんとしたテクスチャーで、肌なじみが良く、肌内部の水分をキープしてしっかり保湿しながら、バリア機能をサポートしてくれます。
肌は落ち着いてきたけど、油断できない場合は、オールインワンゲルをスキンケアにプラス
乾燥状態や敏感肌状態が落ち着いてきた気がするけど、油断できない…、また繰り返すかも…と感じる場合は、化粧水のあとに保湿タイプのオールインワンゲルを重ねるのもおすすめ。
岩手県釜石の天然水や保湿成分がゲル状になった「無印良品 敏感肌用オールインワン美容液ジェル」を、化粧水を浸透させたあと重ねます。
しっとりもちもちした肌触りになり、長時間うるおいをキープしてくれるので、乾燥予防にもおすすめです。
4. 乳液、クリームを重ねて水分を閉じ込める
洗顔によって肌をクリアにした状態に、化粧水や保湿美容液、オールインワンゲルで水分量を高めたあとは、水分を逃さないことと油分で肌を整えるように、乳液、クリームを重ねましょう。
春のゆらぎ肌や敏感肌状態の時は、パックやスクラブ、濃度の高い美容液などハードなスキンケアはせず、ひたすら水分量を高めてバリア機能を整え、肌の水分と油分を維持して整えることが大切です。
日々のスキンケアの量を見直してみたり、ゆらぎ肌や敏感肌におすすめのアイテムなど参考にしてみてくださいね。
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大阪谷町九丁目エステサロンprivate salon Laule'a代表。自身のコンプレックスから美容、エステティックの道へ。サロン業の他、講師、美容家、美容ライターとして多岐に渡り活動中。