知っておきたい!シャンプーの基礎知識

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知っておきたい!シャンプーの基礎知識

いろいろな種類がある中から、あなたはどうやってシャンプーを選んでいますか?シャンプーの基本情報と成分、そして選ぶ際のポイントについてお伝えします。

シャンプーとは?

シャンプーとは?
出典:GODMake.

そもそもシャンプーとは、髪の毛を洗う際に使用する洗剤のこと。または髪の毛を洗う行為(洗髪)そのものを指した言葉です。日本では大正から昭和初期にかけて、粉石けんなどを配合して髪を洗うということが流通しました。

1950年頃までの洗髪の頻度は平均月1~2回でしたが、家のお風呂や瞬間湯沸かし器の普及もあり、頻度はだんだんと増えていきます。そして1980年代には週2~3回となり、ほぼ毎日洗髪するようになったのは1990年代半ばだそうです。

さて現在、これほど日常的に使用するに至った「シャンプー」、みなさんはどのように選んでいますか?

基本的な成分

基本的な構成成分と、その代表的な例をあげてみましょう。

構成成分の配合率

基本的な主成分「水」(配合率50~70%)

汚れを落とす洗浄成分「界面活性剤」(配合率30~40%)

コンディショニング・防腐剤・香料など「その他」(配合率10~20%)

まず、シャンプーを液状にするための基本的な成分として、大部分が水となります。

界面活性剤(洗浄剤)

界面活性剤(洗浄剤)
出典:GODMake.

水の次に多く含まれているのが界面活性剤です。シャンプーだけに関わらず、洗顔料や台所・洗濯洗剤などの洗浄を目的とするものには界面活性剤が含まれており、この界面活性剤の働きによって汚れを落とします。その種類は高級アルコール系、アミノ酸系、ベタイン系、石けん系があります。

代表的な界面活性剤は以下の通りです。

高級アルコール系(石油系・硫酸系)・・・洗浄力が強く、刺激は比較的強い

例)ラウリル硫酸ナトリウム(アルキル硫酸エステル塩, AS)、ラウレス硫酸ナトリウム(アルキルエーテル硫酸エステル塩, ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩, AES)など

アミノ酸系・・・洗浄力はやや弱く、刺激も弱い

例)ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルメチルアラニンNaなど

石けん系・・・洗浄力が強く、刺激は比較的弱い

石けんと表示されます

ベタイン系・・・洗浄力も、刺激も弱い

例)コカミドプロピルベタイン、ココアンホ酢酸Naなど

コンディショニング剤

コンディショニング剤
出典:GODMake.

洗浄を目的とするシャンプーですが、洗浄による乾燥を防ぐ目的や、シャンプー時とその後に手触り良く扱いやすくする目的でコンディショニング剤が含まれています。

例)ヒマシ油、ヤシ油、ツバキ油、オリーブ油、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ステアリン酸、ラウリン酸、オレイン酸、シリコーン類など

防腐剤

防腐剤
出典:GODMake.

微生物の繁殖による腐敗や劣化を防ぎます。

例)パラベン、フェノキシエタノール、エタノール、プロパンジオールなど

増泡剤

泡立ちをよくするために添加されます。

例)脂肪酸アルカノールアミド、脂肪酸ジエタノールアミドなど

キレート剤

水の中のミネラル分を封鎖することで、シャンプーの泡立ち・洗浄力を低下させてしまう金属イオンによる障害をなくします。

例)EDTA、NTA、DTPA、GLDA、HEDTA、GEDTA、TTHA、DHEG、HIDAなど

香料

成分表には香料と表示されます。

「合成香料不使用」と表示されている場合は合成香料は不使用で天然香料のみ使用されていて、「無香料」の場合は香料は不使用です。

シャンプーを購入する際に、単純に好きな香りで選ぶという方も多いはず。そのためリラクゼーション目的の他、他製品との差別化において重要な役割を担っています。

香料
出典:GODMake.

それぞれの成分の特徴はこの通りですが、実は成分だけを知っていてもどのシャンプーが良いか断言することはできません。その理由は成分の配合率という全体のバランスによって、いくら似た成分を使用しているシャンプーだとしても、使用感や髪・肌への刺激は異なってくるからです。

しかし、成分を知ることにより、自分に合うものはどれか?を探す目安とすることは可能です。

新しいシャンプーを試してみる

新しいシャンプーを試してみる
出典:GODMake.

もし、今、あなたが髪の傷み、または頭皮、生え際やおでこ、首や背中の肌に吹き出物やかゆみ・乾燥などの問題を感じているとしたら、シャンプーを変えてみるのは一つの手段です。または単純によりよいシャンプーを探している方にも。その際、もし配合成分を気にすることができれば、パッケージのキャッチコピーだけで選ぶことはありません。現在使用しているシャンプーの成分を見て、それとは違った成分を使用しているシャンプーに変えて様子をみてみる、という風に試してみることができます。

例えば、配合率を見てわかる通り、水に続いて大部分を占める構成成分は界面活性剤です。まずはこの界面活性剤の種類を変えて数種類を試してみる、というのはいかがでしょう。

これは筆者の経験ですが、ひとつのシャンプーの使用感を測るには少なくても1ヵ月は使い続けてみています。変えはじめた最初の1週間くらいは、以前のシャンプーとの違いによって、きしきししたり、べたべたしたり、なにかいつもと違うことが起こりがち。しかし使い続けることでようやく、そのシャンプー自体の使用感を感じることができます。ただ、もしその異変が異常な場合は使用を止め、皮膚科を受診した方がよい時もあるということは忘れないでください。

個々の成分の特徴と、全体としてのバランス。その両方が自分に合ったシャンプーを見つける上では必要です。なかなか気に入ったシャンプーに出会えていないとすれば、成分に注目して使い比べてみると、新しい発見があるかもしれません。

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MOMO

MOMO美容師/ライター

「美容師になってはいけない」美容室にて勤務5年。その後国内外を放浪し、人生を謳歌する素敵な芸術家たちに出会い影響をうける。現在、フリーで美容師とライターをしながら、創作活動中。