紫外線の影響はスキンタイプによって違う!あなたの肌タイプは?

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紫外線の影響はスキンタイプによって違う!あなたの肌タイプは?

日焼けの仕方が人によって違うのは、スキンタイプが違うから。スキンタイプによって紫外線の影響が違うので、自分のスキンタイプはどのタイプなのか見つけてみてください。

日焼けの仕方の違いはスキンタイプにあり!

日焼けの仕方は人それぞれです。赤くなる人、すぐに黒くなる人、火傷のような状態になる人など、さまざまな日焼けの仕方があります。この違いは何から生じるのでしょうか?

実は、スキンタイプの違いから、紫外線に対する反応に違いが出ているのです。スキンタイプの種類によってあらわれる紫外線の影響についてお伝えします。

紫外線の影響の種類

紫外線の影響の種類
出典:GODMake.

紫外線の肌に対する影響は、「日焼け」と一言で表されることが多いですが、実は大きく分けて「サンバーン」と「サンタン」の2種類に分類されます。どちらも日焼けであることに変わりありませんが、影響を与える紫外線の種類と肌への影響が違うので、ご紹介します。

サンバーン

サンバーンとは、紫外線を浴びた後に生じる肌の赤みです。別名、紅斑といい、炎症を起こしているサインです。主にUV-B波によってサンバーンは引き起こされ、紫外線を浴びてから数時間後という比較的はやい段階から症状が観察されるのが特徴です。

8~24時間程度でピークとなり、徐々に症状は緩和していきます。

サンタン

紫外線を浴びたあとに起る、皮膚の黒化現象をサンタンと言います。主にUV-A波によってサンタンは引き起こされます。皮膚の黒化は3種類に分類されます。

即時型黒化

紫外線を浴びた直後に肌が灰褐色に変化することで、「一次黒化」とも呼ばれます。メラニンが新しく作られて肌が黒くなるのではなく、すでに肌に存在している還元型メラニンがUV-A波によって酸化し、より黒いメラニンに変わることで起こると言われています。そのため、もともと肌が黒い人の方が起きやすいと考えられます。

しかし、即時型黒化は一時的なもので、紫外線の照射が止んだ5~10分後には消えはじめ、一般的には数時間で元通りになると言われています。

持続型黒化

大量のUV-A波を浴び、即時型黒化が消えたあとで24時間以上持続する茶褐色の皮膚黒化のことを、持続型黒化と言います。即時型黒化はすぐに元に戻るのに対し、持続型黒化は元に戻ることの無い色素沈着です。

しかし、肌のターンオーバーとともに消失すると言われています。

遅延型黒化

一般的に「日焼け」と認識されている黒化現象で、UV-B・UV-Aを大量に浴びることで引き起こされます。サンバーンの炎症がおさまる3~10日目をピークとし、浴びた紫外線の量や肌質によって、数ヶ月から数年間持続することがあります。紫外線を浴びてから約7日後には、肉眼で色素沈着が認められます。

遅延型黒化は、紫外線によりメラニンを生成させる指令が出された後、メラノサイト内のチロシナーゼが活性化し、メラニンを大量に作り出します。メラノサイトから周囲の細胞へメラニンが受け渡されるため、肌が黒く見えてしまうのです。

スキンタイプの種類と特徴

スキンタイプの種類と特徴
出典:GODMake.

紫外線による影響の出方が違うのは、スキンタイプが違うから。そのスキンタイプは6タイプに分類されています。タイプの分類の仕方は、紫外線を浴びたときの赤くなりやすさと黒くなりやすさを基準にしています。

タイプ①

すぐに強いサンバーンを引き起こすが、サンタンは決して生じないスキンタイプ。

タイプ②

すぐにサンバーンを引き起こし、わずかにサンタンが生じるスキンタイプ。

タイプ③

中程度にサンバーンを引き起こし、中程度に均一なサンタンが生じるスキンタイプ。

タイプ④

わずかにサンバーンを引き起こし、すぐに中程度のサンタンが生じるスキンタイプ。

タイプ⑤

ほぼサンバーンを引き起こさず、皮膚の色が濃褐色のスキンタイプ。

タイプ⑥

サンバーンは決して引き起こさないが、皮膚の色がとても濃い黒褐色~黒色のスキンタイプ。

スキンタイプ①~⑥は国際的な基準となっており、タイプ①は白色人種が該当し、タイプ⑥は黒色人種が該当します。日本人はこちらの国際基準のスキンタイプでは、タイプ②~④くらいだと言われています。

日本固有のスキンタイプを「Japanese Skin Type」と言い、J-Ⅰ・J-Ⅱ・J-Ⅲの3種類に分かれます。J-Ⅱを平均とし、J-Ⅱより紫外線に過敏なタイプをJ-Ⅰ、反応が鈍いタイプをJ-Ⅲとされています。

スキンタイプによって違う紫外線の影響

スキンタイプによって違う紫外線の影響
出典:GODMake.

スキンタイプの数値が低い人、つまり肌の色が白い人ほど紫外線の影響を受けやすくなります。このことから、タイプ①の人が一番紫外線を受けやすい、ということになります。実際、UV-B波によるDNA損傷は、タイプ①の人はタイプ③の3~5倍という調査結果がでているようです。他にも紫外線による皮膚がん発症への影響は、日本人などの有色人種は白色人種に比べると少ないとも言われています。

白色人種に比べると紫外線の影響は少なく、肌の色が黒く紫外線の抵抗力があるからといって、あえて紫外線対策をせず、日焼けをすることはよくありません。特にUV-B波は皮膚細胞のDNAを損傷させます。普段から紫外線を浴び続けるとDNAを修復することができず、皮膚がんの原因となるおそれがあります。そのため、日頃から紫外線対策をしっかりすることをおすすめします。

紫外線の影響を最小限にするためには対策を

スキンタイプによって紫外線の影響はさまざま。将来、肌トラブルを生じさせないためにも、現段階で紫外線を対策するのがおすすめ。

特に、肌の色が白い方は肌トラブルだけでなく、皮膚がんなど、病気の影響も出やすいので気を付けましょう。日焼け止めだけでなく、日傘・帽子・アームカバーなど、プチプラで色々なグッズが出ているので、紫外線対策に取り入れてみてください。

紫外線の影響はスキンタイプによって違う!あなたの肌タイプは?

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北口慈子

北口慈子

元美容部員の経験と知識を活かし、美容ライターとして活動中。コスメコンシェルジュ・ ナチュラルビューティースタイリストの資格を保有。女性がいつまでもキレイで輝けるお 手伝いができるような情報をお届けします。