「痩せたい」が口癖の人は要注意、過剰なダイエット依存の症状と対策方法とは
ダイエットで痩せて新しい自分を手に入れたにも関わらず、満足感が得られず更に過激なダイエットを続けたり、リバウンドが怖くて食事をするのが億劫になっている方も多いかと思われますが、一歩その先を行けば、もしかすると抜けられない病が待っているかも知れません。
心までこれ以上ダイエットをせず自分を傷つけない為にも、一度自分と向き合ってみましょう。ダイエット依存の症状と対策方法をご紹介します。
- 2018-11-08
- nin
ダイエットをする理由は人それぞれかと思います。お洒落がしたい、好きな人に振り向いてもらいたい、目指しているモデルと同じ体重になりたい、そして「もっと痩せれば?」などと言う他人の何気ない心に刺さる言葉たち。
そうして手に入れ痩せた新しい自分の姿に、満足感が得られない人や、痩せていく快感に歯止めがきかなくなる人もいるかと思います。もしかすると、食事をする事やリバウンドという事に過剰に敏感になり過ぎて、ダイエットの度を超え、危険な病の扉の目の前まで来ているかもしれません。
過剰にダイエットをしている人の特徴
- 外食に行くのが億劫
- カロリーを必ず確認しないと食べられない
- 食べた後に罪悪感が来る
- 体重が少しでも増えると怖くなる
- 食べた後すぐに体を動かし消費をしようとする
- 1,000kcalも食事を摂っていない
- 痩せると安心感がある
- 細いと言われる事が何よりも褒め言葉
ダイエットに成功し痩せたにも関わらず、まだ痩せたいという欲求に気を取られていると、既に体が悲鳴をあげている事に気付く事が出来ません。過度なダイエットは健康被害までも及ぼしてきます。体重が落ちる度に安心感があるという人は一度足を止めてみましょう。
過度なダイエットの問題は心にある
過度なダイエットで体は痩せますが、実は心も痩せてしまっている事に気付いてあげて下さい。ダイエットをする理由で、何気ない周りの人たちの言葉に傷ついたという方も多いかと思われます。そんな尖ったナイフのような言葉に傷ついた心を奮い立たせ、減量を頑張った事は素晴らしいでしょう。そして新しい姿の自分に自信がついたかと思われます。ですが、過剰なダイエットというのは、その傷ついた心に対し更に負荷をかけ、今度は自分自身で傷つけてしまっている事に気付いてあげましょう。
数字というのは時に人の心を蝕みます。テストの結果やリレー、順位やお金、そして体重など。数というのは目に見えてわかりやすく、目標が立てやすく、頑張ろうという気持ちが湧いてきやすいかと思います。そしてその頑張りに対し行き過ぎたり、限界を無視したり、自ら終わりを告げない限り、人は数字に囚われ歯止めがきかなくなってしまうのです。
ダイエットの目標を再確認しましょう
なぜ痩せたいのでしょう。なぜこんなにも頑張っているのに痩せていないという気持ちが湧き出て来るのでしょう。そして、体重が痩せてもあまり見た目が変わらないのはなぜでしょう。
それは、体重重視で見かけ重視のダイエットを行なっていない事が原因に挙げられます。体重が痩せても脂肪は落ちません。その脂肪を燃やすには、まず栄養バランスの取れた食事と運動が必要になるのです。
ですがその食事をスキップしている方は要注意。運動だけを必死に行なっても、脂肪が落ちるよりも先に落ちて行くのは、自分の心や自分の笑顔や自分の楽しい日々なのです。
痩せた体のままから抜けられない
「太りたくないから絶対食べない」という気持ちが今あっても大丈夫です。その絶対という気持ちを時間をかけて少しずつ変えればいいだけです。食べても自分を許してあげ、「食べる事が怖いのに頑張った!」などとたくさん自分を褒めてあげる事が大切です。
他にも、痩せすぎは抜け毛や生理不順にも悪影響を及ぼすので、自然と同じ年の人より老けて見え始める事でしょう。その時に減量ばかりに気が取られていた事に気付くかもしれません。
綺麗というのは痩せることだけではなく、メリハリのある体型の他に、潤いのある肌、輝かしい髪、立ち振る舞い、言葉遣い、健康な心、愛嬌のある屈託のない笑顔など、美の基準は人それぞれではありますが、美は何事にもバランスが大切だと言えるでしょう。
そしてその美の基準を決めるのは、自分なのです。今のありのままの自分は美しいと思えないと、永遠に美を果てしなく追いかけ続ける事になってしまいます。
視点を変える
体重が1キロでも増えると、外を歩けない程の恐怖を感じたり、人からどう見られるか気になってしまう方は、少し視点を変えてみましょう。
あなたは、友達や周りの人の体重が1キロでも増えたら、その事にまず気付く事はできますか。そして、友達や周りの人の体重を正確に当てる事はできますか。また、友達や周りの人の体型をいつも気にかけ考える時間はありますか。
残念ながら、人間は自分のことで頭が精一杯なのです。それは他の人も同様で、自分が人からどう見られているかを気にする事で頭がいっぱいなのです。
言葉の暴力
自分が痩せようが痩せまいが、自分が自分らしくいれば友達や周りの人はそれで嬉しいのです。笑って楽しく食事をし、時間を共有する事が何よりも幸せな時間なのです。
人の重みを体重計だけで計る事は出来ません。人の重みというのは、愛する家族、愛する友達、楽しかった思い出、頑張った経験、悲しい別れ、悔しい思い、愛される優しさ、愛した優しさ、これらすべての人生の経験が自分の体重、重みなのです。kgだけで自分も人も簡単に判断は出来ないのです。
「フレネミー」などの嘘の友達は自分を攻撃するような発言をするかもしれません。ですが、そもそもそのような嘘の友達をそばに置く必要と、その人たちの尖ったナイフのような言葉に毎回左右される必要性はあるのでしょうか。
傷つくような言葉を真に受ける必要は一切なく、そのような人と出会っても「人が傷つくような言葉を平気で言う人もいるんだな」と楽観的に受け流しちゃいましょう。
ダイエット方法は人それぞれに合った内容があります。ですが過剰なダイエットをしてしまい、抜けられそうにない人は、まずは専門医に相談する事をオススメします。
そして、メディアやモデルの言葉に振り回される前に、無理なく自分に合うダイエット法をまずは見つけてみましょう。正しくきちんと食事を摂り、今の危険なダイエットの見直しをして、今の自分の心に耳を傾けてみてあげましょう。