流行りの【レチノール】が知りたい!
様々な化粧品会社が最近シワに良いとされているアイテムを発表しています。その中でも【レチノール】と聞くことも増えてきたのでは?そんなレチノールについてちょっと深く話していこうと思います!
- 2018-11-07
- mari
最近様々な化粧品会社が『抗シワ・抗シミ』スキンケアアイテムを発表しています。その中でもキーワードとしてレチノールという言葉を聞いたことありませんか?新しい美容キーワードを聞くとワクワクしてたくさん試したくなりますよね。
ですが成分も理解してから取り入れるのがベストです。「何にいいの?」「副作用はあるの?」そんな素朴な疑問は、実はとても大切なポイントだったりします。ちゃんと成分を理解してから新しいアイテムを考えよう!
今回はアンチエイジングの王様『レチノール』のお話です。
レチノールってなんだろう?
レチノールって何だろう?と思いますが実は体内にあるものです。人間や動物の体内には元々あるものなんです。レチノールと一言で言っても様々な種類があり、医療で使われるものと化粧品に含まれているものでも種類は違います。
そんなレチノールは一言でいうと【ビタミンA】なんです。ビタミンAと聞くと親近感が一気に出てくると思います。ちなみにビタミンAはレチノール、レチナール、レチノイン酸などの誘導体の総称で、レチノール単体だけでもビタミンAということもあります。
実はレチノールが発見されたのは第一次世界大戦中。治療としての使用は古代エジプトの頃にはしていたようで3,000年前から使用されてきました。ですので、最近急に出てきた成分ではなく昔から発見されていた成分です。
どうして前からあるに最近出てきたの?
美容皮膚科などでのニキビ跡の治療やシワ治療で使われていたのですが、ほぼ保険適用外なので一か月に数万と費用が高い治療でした。美容皮膚科で使用しているだけあり、効果があるのはわかっていた成分ですので、これを化粧品に使用できないかと研究が始まったのは数十年前のことです。
しかし、研究はとても時間がかかり大変なものでした。理由はレチノールはとても不安定な成分なのです。変性しやすいレチノールは、空気に触れると劣化してしまったり、高温で壊れてしまったり、量を少しでも間違えると肌に刺激を与えてしまう成分になってしまいます。肌につける時だけでなく、保存方法や商品として出すときの保存容器も考える必要があり研究は難航しました。
そして、長年の研究が実りここ数年でレチノール化粧品が出てくるようになりました。
レチノールと体と肌
次にレチノールと体、レチノールと肌について何が良いとされているかを書いていこうと思います。
レチノールと体
レチノールはビタミンAなのでもちろん体にもいいです。
- 視力の維持や機能の改善
- 皮膚や粘膜の保護
- 免疫力を高める
などの効能があります。そして、体内に運ばれるとレチノールは変化します。
レチノールの体内での変化
先ほども言いましたが、レチノールは体内に入り皮下組織内に運ばれると変化していきます。酸素によってレチナールになり、最後にはレチノイン酸になります。
レチノール→レチナール→レチノイン酸
この最後の『レチノイン酸』というものがいわゆる美肌効果などを発揮してくれます。このレチノイン酸は美容皮膚科など医療機関で使われています。一般的には素人は扱うことはできません。確かに効果はでるのですが、その分副作用や扱うリスクがあるので安易に使用できません。
レチノールと肌
気になるレチノールと肌についての関係性です。
ターンオーバーを活性化してくれる
レチノールを肌に馴染ませるとターンオーバーの活性化をしてくれます。これはレチノールの成分が角質を押し上げてくれ、肌の表面にまで運んでくれます。この働きにより余分な角質やシワの元になるメラニンや汚れを肌の外に出してくれます。スキンケアでよく聞く『ピーリング』をしてくれるようなイメージです。
よって、シワ、シミ、ニキビ跡、くすみ、肌荒れにレチノールは良いといわれています。
しかし、美白効果があるわけではありません。よく勘違いされるポイントなのでこれは覚えておいた方がいいと思います。
皮膚の表面を整えてくれる
皮脂量のコントロールをしてくれるので肌表面のバランスを整えてくれます。皮脂量が多いと余分な汚れが溜まったり、毛穴が詰まったりします。そうなると『イチゴ鼻やニキビ、肌の炎症による肌荒れ』の原因にもなります。
これを整えてくれることで、これらの肌トラブルの予防にもなります。
水分量の調整とバランスのサポート
肌の潤いやハリに大切な【ヒアルロン酸やエラスチンを作り出す細胞を刺激】してくれるので、この刺激によりコラーゲンを作りだす手助けをしてくれます。コラーゲンが劇的に増えるわけでなく、自分の肌の中にあるコラーゲンを作っている工場にレチノールがお手伝いで入ってきてくれ、助けてくれるイメージです。
肌に直接コラーゲンを増やすことは難しい事なので、レチノールに助けてもらうのはいいことです。
この大きく3つに分けて説明した働きから、レチノールは【アンチエイジングの王様】などと呼ばれる事もあります。
レチノールは気を付けて使用して!
良いことだらけのレチノールだからすぐにでも試したいと思いがちですが、ここで副作用や注意点の説明をしていきます。
レチノールには副作用がある
レチノールには副作用があります。その副作用が出た時の影響は『アルコールの荒れの比ではないぐらいの肌への負担』がかかります。ですので、敏感肌・乾燥肌・ニキビ肌の人は特に気を付けて使用しましょう。そして、この副作用は『敏感肌の人だけが起こるものでは無い』ので初めて使用するときはサンプルを使用してからがいいとおもいます。
- ピリピリ感がある
- 乾燥するようになった
- 赤みが出てきた
などの症状が出る場合は特に肌に気を使って様子を見てください。
「使い始めは肌が荒れる」「続けて使用しても大丈夫」なんて言われたことがあるという話を聞いたことがありますが、そんなことはありません。現にレチノール化粧品での副作用が酷く販売を中止したメーカーもあります。異常が出たら無理して使用せず使用中止してください。
紫外線には注意して
最初に書きましたが、レチノールはとても不安定で繊細な成分です。光や熱や酸素に弱く、成分が分解されてしまいます。
特に紫外線にはとても弱く、紫外線に当たると効果が激減なんてこともあります。
レチノール化粧品を使用する際には【夜に使うのがベスト】。クリームなどは寝る前などの使用をオススメします。日中に使用する場合は紫外線対策を万全にしましょう。
レチノールのまとめ
最後に簡単にレチノールのまとめをしたいと思います。
- レチノールはビタミンAであるため、体にも良い
- 昔からあったものの、とても不安定な成分なので研究には時間がかかった
- 肌にとってはバランスを整えるなど優秀なサポートしてくれる
- 副作用や紫外線には注意して使用する
特にこの4つのポイントをおさえてほしいなと思います。
副作用がでることがなく相性があえばとても良い成分です。ぜひ、肌と相談してから取り入れてほしいと思います。
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ダイエットで-30㎏成功したのをきっかけに人生を変えた元モデル。現在は美容とペット関連の記事を得意とするフリーライターであり、大型犬と猫達と息子とドタバタな生活を送るシングルマザー。気になったものは全部自分で試す!を強みに執筆中。