勘違い保湿あるあるに喝!秋冬に向けて保湿の知識をアップデートしよう
朝晩の冷え込みが本格的な季節となりましたが、気になるのが肌の乾燥!冬の風物詩ともいえる乾燥の悩みですが、とにかく保湿をすればよいと思っていませんか?
乾燥しらずの肌になるには、正しい保湿の知識を身に着けるのが大切です。本格的な乾燥の季節になる前に“保湿ケア”の知識をアップデートしましょう!
- 2018-10-11
- 剱持百香
勘違い保湿あるある1:化粧水やクリームを浸透させるために、しっかりクレンジング・洗顔している
クレンジングと洗顔の役割は、メイクや皮脂、汚れを落とすことにあります。確かに、肌が汚れていればその後使う化粧水や美容液、クリームなどがしっかり浸透をしないこともあります。ですが、クレンジングと洗顔はそれ以上に肌の潤いにとって大切なものを落としてしまうのです。それは、皮脂と天然保湿因子。
そもそも、肌が乾燥してしまう原因は「何らかの原因によって皮脂や肌内部の細胞間脂質、天然保湿因子が減少してしまい水分が蒸発してしまう」ことにあるのです。
水分が角質層の隅々まで行き渡っている肌、というのは水分の蒸発を防いでくれる役割を持つ「皮脂・天然保湿因子・細胞間脂質」が十分に満ちている肌ということ。
そのため、洗浄力の高いアイテムでクレンジング・洗顔をしてしまうと、肌の水分を保持するのに必要な皮脂と天然保湿因子を洗い流すことに繋がってしまい、肌が乾燥してしまうというわけ。
正しい保湿ケア
先ほどもお伝えした通り、メイクや余分な皮脂、汚れを落とすクレンジング・洗顔は毎日のスキンケアに欠かせないので、洗浄力が優しいと言われているミルククレンジングやアミノ酸系の洗顔料に見直しましょう。
また、W洗顔不要のクレンジングを取り入れるのも一つの手。肌の上に洗浄成分がのる時間が大幅に減少するので、乾燥を防ぐのに役立ちます。
そのほかにも、肌の上にクレンジング・洗顔料がのっている時間を各1分以内にすること、体温より低いくらいのぬるま湯で洗い流すのも乾燥予防に◎!
勘違い保湿あるある2:とにかくオイル美容を!
洗顔後の肌にブースター感覚でオイルを、スキンケアの最後にオイルを、と保湿ケアにオイルを取り入れている方も多いかと思いますが、選び方とタイミングには気を付けて!
「水と油」という言葉があるように、本来水と油の相性はよくないもの。そのため、洗顔後の肌にオイルをのせてから化粧水をのせるとオイルが水をはじいてしまい、肌に不足した水分を補給することにはならないのです。なので、洗顔後すぐの肌にオイルをなじませるのはあまりおすすめできません。
とはいえ、オイルの優れている点は、水分をはじく=水分蒸発を防いでくれるという点。なので、スキンケアの最後にオイルを取り入れるのは理にかなっているのです。
正しい保湿ケア
水分蒸発に優れているオイルは、スクワランやミネラルオイルなど。これらをスキンケアの最後に与えると、スキンケアで与えた水分の蒸発を防ぎ、乾燥肌を防いでくれます。
また、洗顔後の肌にオイルをなじませると肌が柔らかくなるから続けたい……という方は、人間の皮脂と似ている構造を持つ油脂、アルガンオイルやローズヒップオイルがおすすめ。
洗顔後の肌には油脂系のオイルを、スキンケアの最後には炭化水素系のオイルを、と使い分けることで、オイルの良いところを最大限保湿ケアに取り入れられますよ。
勘違い保湿あるある3:水分を補って油分でフタをする
保湿ケアにおいて、個人的に多くの方が勘違いをしているなと感じるのが「水分を補って油分でフタをする」ことが保湿だ、ということ。確かに間違ってはいないのですが、何度もお伝えしている通り乾燥肌の原因は「何らかの原因によって皮脂や肌内部の細胞間脂質、天然保湿因子が減少してしまい水分が蒸発してしまう」ことにあるのです。
ただ、水分や油分を与えるだけでは、結局水分は蒸発していまい元の乾燥肌に元通り。
水分の蒸発を防ぐ皮脂と水分を抱え込んで離さない細胞間脂質・天然保湿因子を肌に与えることが、本当の意味での保湿になる、ということなのです。
皮脂・細胞間脂質・天然保湿因子は水分の保持だけでなく、バリア機能と言われている肌を外部刺激から守る役割も持っているので、本当の意味の保湿をするだけでバリア機能も整い、肌トラブルを寄せ付けにくい肌になりますよ。
正しい保湿ケア
肌内部の水分保持と外部刺激から守ってくれる皮脂・細胞間脂質・天然保湿因子ですが、その貢献度は、細胞間脂質:80%、天然保湿因子:17%、皮脂3%と言われています。
なので、まずは細胞間脂質を肌に与えてあげることが保湿ケアとしては最重要課題。
あまり聞きなじみのない細胞間脂質ですが、そのほとんどはおなじみの「セラミド」が占めています。なので、乾燥が気になる方が選びたいのはセラミド入りのスキンケアコスメ。特に私たちの肌にもともとあるヒト型セラミドがおすすめ。セラミド○(数字やNP・APなど)と記載されているものを選びましょう。
また、二番目に貢献している天然保湿因子はアミノ酸のこと。アミノ酸を配合しているスキンケアコスメと、セラミドを配合しているスキンケアコスメを併用すれば、保湿ケアはバッチリです。
正しい保湿ケアを学んで乾燥しらずの肌に
意外と間違えやすい保湿ケアについてご紹介しました。毎年冬は乾燥が気になる……という方はぜひ実践して、乾燥しらずの肌を目指してくださいね。
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外見だけでなく内側からも美しくなりたいという想いを抱き、日本化粧品検定をはじめとする美容資格を取得。 コスメ、スキンケアの最新情報や『紫外線マスター』として徹底的なUV対策・美白ケアの重要性を発信中。