気分はパリジェンヌ、ナチュラル主義の美容法とスタイル
世界中の女性達が声を揃えて一度は訪れたいと願う、憧れの国といえばフランス、パリ。歴史ある中世の建物やアート作品だけではない、そこに住むパリジェンヌ達の存在もその理由の1つでしょう。
彼女達はなぜ世界中の女性から憧れられるのか。彼女達の、歳をとるほど女性は美しいという思考と、彼女達のナチュラルでありのままの自分を作る秘密を参考にしてみましょう。
- 2018-10-10
- nin
コーヒーを片手にタバコを吸い、詩のような言葉を操り、恋に恋をする国、フランス。フランス映画やフランスに住んだ事がある方なら一度は思った経験があるかもしれません、パリは厄介な街と。
1つ見方を変えれば、気取っていて常に何かに文句をつけている、それはパリに住むパリジェンヌ同士でさえも思う事。では、なぜ彼女達はどの国の女性からも憧れられる存在なのでしょう。
彼女達から学ぶありのままの自分とナチュラルメイクとは。
シンプルとはノーメイクではない
シンプルとは努力をしていないというわけではありません。彼女達も他の国の女性同様、キレイになる努力はしています。
ですが、少し他の国の美容法と違うのは、自分の悪い所に注目しとことん変える事より、自分のいい所を生かし伸ばす努力をしているということ。万人受けする美顔を真似するより、自分にしかないその1つのパーツを個性として受け入れ、自分の美しさの強みとして最大にアピールする事が出来ているのです。
ファンデーションは被せ物
首と顔の色が違う肌、いかにも肌呼吸が出来なそうな肌、塗りすぎて人工的になってる肌。隠したい気持ちが強すぎて、何かおかしな事になっていませんか。せっかくなら恋人が近寄りたくなる、照れるとちゃんと赤みが出るような、心がちゃんと見える素肌を目指しましょう。
- スキンケアはシンプルに保湿クリームで作る
- 小鼻、クマ、ニキビなどのポイント部分はBBクリームやコンシーラーで隠す
- 軽いパウダーのみ使う
- ファンデーションがどうしても使いたい時は、保湿クリームと合わせて、あくまで軽く
女をあげる赤の魔法
パリジェンヌの真似をしてくださいと伝えると、誰しもが赤リップを手に取るかもしれません。それ程、彼女達の代名詞となっている赤リップですが、もちろん毎日使っているわけではありません。彼女達のように赤リップを使用してても、抜け感を出すには、目元は何もしないか、してもマスカラのみで、ちゃんと口元に目が行くようなメイクをします。
そして目を強調したい場合は、赤リップを使用せず、目を中心にメイクを行いましょう。ポイントは顔で主張がしたいパーツを1箇所に絞り、そして顔のどこかで抜け感をわざと作るようにして下さい。赤を使う勇気がないと言う方は、オレンジを混ぜ色味を工夫してみましょう。
「あなたの経験が、あなたの顔になる」
そう言ったのはココ・シャネル。厚すぎる唇、薄すぎる唇。高すぎる鼻、低すぎる鼻。デカすぎる胸、小さすぎる胸。一度言い出せばキリがない、人それぞれ抱えるコンプレックス。ですがコンプレックスとは、他人と自分を比べて感じたその気持ちであって、あなたの好きな人が、好きか嫌いかなんて事はわからないという事。
フランスでは35歳以下の人が整形を行う事は稀で、基本的にはしません。それは親からもらったその姿に誇りを持ち、そして人工的に手に入る美を美徳として考えないからです。ですが、それでも手に入れたいのなら、自分で1箇所だけを明確にし、整形を選択する事も1つの手でしょう。
そしてシワ、しみ、たるみなどのプチ整形などは年を取ってから考えたいもの。流れに逆らい人工的な若作りに時間をかけるなら、自分の顔もワインのように歳を取る程熟成し、女性の魅力が増すことを忘れず、自身の歴史が刻まれたその顔を“バージョンアップした”と捉える事が大切です。
作り込まないヘアー
ドライヤーなどはいらないというぐらい、そのままの流れで出来たような自然体なヘアーを好む彼女達。ですが、彼女達の毛質だからこそ出来る事であって、日本人の毛質ではそうはいきません。
私には他にやる事がたくさんあるの、あなたとは違うのよと言わんばかりに忙しさをアピールした彼女達の無造作な髪ですが、無造作と言ってもボサボサではなく、あくまでブラッシングは行っています。彼女達は自分の髪にも髪質にも誇りを持っているのです。
そして、彼女達は基本髪を染めません。染めてもワントーン上げる程度で、本来の生まれ持った髪を大切にします。なので、日本人のようにブリーチを行う人は稀でしょう。そして日本ならよくあるヘアアレンジなどもほとんどなく、髪留めなどのアイテムも使わず、ただ髪をアップする程度の人が多いでしょう。
流行とシンプルが混ざった独自のスタイル
パリジェンヌは基本シンプルスタイルの印象かと思いますが、そこは流行の最先端の街。もちろん流行に身を包むパリジェンヌもたくさんいます。ですが流行とは必ず時代遅れになるもの。追いかければ追いかけるほど意味がないと考えられています。
それでは彼女達はどうしてあんなにオシャレに見えるのでしょうか。それは、彼女達は自分のスタイルをしっかり持っているからです。そして彼女達がそんなシンプルスタイルであっても、オシャレに見える理由は、アクセサリーにあります。
アクセサリーに値段の高さはどうでもいいのです。大切なのは、そのアクセサリーにストーリーがあるかどうかという事。安くても単純に可愛かった、親から受け継いだ、旅の思い出に買ったなど、古き良きストーリーのあるアクセサリーを身につける事が大切です。
ですが、ジャラジャラといかにも見せびらかすようなアクセサリーのつけ方はNGでしょう。
パリジェンヌがどうしてこんなに世の女性から支持されているのか、それは自分をよく知り、ありのままの自分を愛しているからです。自分を愛せないと他人を愛する余裕が生まれません。恋に恋をする彼女達は、シンプルな生き方であっても、実は愛のこもったこだわりのある人達なのでしょう。
日本では派手なスタイルや人と違った性格を個性と呼びますが、個性というのは、一人一人の人間が既にもう持っている物です。そんな個性を包み隠さず伸ばす、そんな考え方を持つ彼女達はきっと自分に自信があり、もしそれが無くてもそんな姿は意地でも見せないでしょう。
常に自信がある人に見えるその姿は、誰から見ても一目置かれる存在なのかもしれません。見た目だけじゃない、自分をしっかり持った知性あるパリジェンヌ達を参考にしてみませんか。