フランス女性が仕事を続けられる理由とは?“働く母”に学ぶ素敵な暮らし
子どもを持つフランス女性の多くは、仕事を持っているといわれています。それは、働く母に優しい環境づくりがなされているからなのです。
働く女性が憧れる素敵な暮らしは、フランスにあるのかもしれません。
- 2018-06-01
- 奥平 望
フランス女性を取り巻く優しい環境とは?
フランスでは、子育てをしながら働く女性が大半を占めています。日本でも、現在は多くの女性が子育てと仕事を両立しています。しかし、保育所や幼稚園問題、産休・育休制度への理解など、まだまだ問題は山積みです。
そこで今回は、子育てと仕事をそつなくこなすフランス女性を取り巻く暮らしについてご紹介します。働く母に優しい環境とは、どのような仕組みなのでしょうか?
1. 就業規則が徹底して管理されている
フランスでは、週の労働時間が“35時間”と定められています。そして、この規則が徹底して守られているのです。
もちろん、日本と同じく残業をすることもありますが、ほとんどの場合が定時退社。定時に帰ることを後ろめたく思う必要はなく、きちんと管理された就業規則に従って帰宅することができるのです。これは、女性に限った話ではありません。男性も同じく、大抵は決められた時間に帰ります。
このように、就業時間や休暇がしっかり守られていることで、仕事と育児を両立することができるのです。仕事を取るか、家庭を取るかではなく、どちらも取ることができる環境だなんて素敵ですよね。
2. 子どもの預け先に困らない
日本では、預け先が見つからないがために仕事を諦める女性が少なくありません。一方、フランスでは子どもの預け先に困るということは、まずないようです。
フランスでも日本と同じように、幼い子どもは保育園に預けるのが一般的です。そして、その他にも9名まで受け入れ可能な小規模保育園や、保育ママ(ヌヌーと呼ばれる)などの保育サービスが充実しているのです。また、ときには住み込みで人を雇い、自宅で子どもの面倒を見てもらうこともあるそうです。
日本でも、ベビーシッターさんを雇うことはできます。しかし、料金がかなり高額なためなかなか依頼することはできません…。その点も、フランスなら補助金でまかなうことができるのです。
3. 育児に協力的な男性が多い
どれだけ優しい環境が整っていても、女性ひとりで仕事も、家事も、育児もこなすことは難しいでしょう。日本で“育メン”という言葉が流行るずっと前から、フランスでは男性が育児に協力するのは当たり前だとされてきたようです。
フランスでは、子どもが小学校を卒業するまでは、保護者が通学に付き添わなくてはなりません。毎日の送り迎えは、決して楽なものではありませんよね。このようなとき、基本的には母親が送るのが当たり前だという古い考えを持つのは、日本で暮らす私たち特有のものなのかもしれません。フランスでは、当たり前のようにスーツ姿の父親が送り迎えを担当しているのだとか。
そもそも、育児に協力的だという考え方自体が間違っているのかもしれません。自分たちの子どもなのだから、2人で育てる。それ以上でも、以下でもないのかもしれませんね。
4. 女性が働くことに対して理解がある
日本では、働く女性を支援するとは言っても、まだまだ産休・育休について理解が進んでいないように思えます。企業によりますが、これらの制度を認めようとせず、女性を退社に追い込む企業も少ないとは言えないでしょう。
その点、フランスでは働く女性について理解があるため、手厚い補助が受けられます。さらに、復職後は“以前と同等の地位を保障する”と法律で定められているので、安心して職場復帰することができるのです。
日本では、復職したはよいものの周囲の理解を得られず、気まずい思いを抱えたまま仕事をしている女性もいるのではないでしょうか?フランスのように、女性が働く権利を主張できる世の中にしなければなりませんね。
フランスは“働く母”を受け入れる体制が整っている!
フランス女性が仕事と子育てを両立できる理由は、働く母親を受け入れる体制が整っているからだと分かりました。周囲の理解がなければ、それらの両立は叶わないのです。
私たちにできることは、あるのでしょうか?1つだけ確かなことは、日本の現状を嘆くばかりではいけないのだということです。社会の在り方を変えられるのは、私たち当事者だけなのだから。
働く女性に優しい環境は、男性にとっても子どもにとっても、誰にも優しい環境なのでしょう。フランス女性の素敵な暮らしは、たくさんの人の協力で成り立っているのですね!
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東京にてタレント活動後、4歳から続けるダンスをベースにさまざまなショーに出演。 甘いものと、愛犬くるるをこよなく愛する26歳。過去に10kgのダイエット経験あり。 Twitter:https://mobile.twitter.com/NozomiOkudaira