意外と知らない「正しい保湿」って?!この冬は乾燥知らずの”うるおい肌”に!
一般的に湿度が50%を下回ってしまうと肌は乾燥しやすくなってしまいます。しかし1月の平均湿度は49%。実はいまが1年で一番乾燥する季節なのです。そんな乾燥のピークの今時期を乗り越えるために改めて正しい保湿の意味を再確認しましょう!
- 2018-01-12
- 剱持百香
乾燥肌の状態って?
肌がとっても乾燥している…!とは言うけれど、‘乾燥肌’という言葉の状態を正しく理解していますか? 乾燥肌の状態を理解してそれに合わせたケアをしないと、うるおった肌にはなれません! 正しい保湿方法を学ぶ前に、まずは乾燥肌の状態をおさらいしましょう。
肌がカサカサしてメイクがうまくのらない、粉を吹いてしまっている、ひどい時には化粧水すらしみる……なんていう乾燥肌ですが、肌内部ではなにが起こっているのでしょうか?
乾燥肌とは皮脂分泌量の低下や、バリア機能を担っている細胞間脂質や天然保湿因子などが減少して、角質内の水分が蒸発してしまっている状態のことを言います。原因は、様々ですが、気温の低下や間違ったスキンケアなどが乾燥肌を招いてしまいます。
保湿した‘つもり’になっていませんか?
保湿とは、文字通り「湿気を保つこと」。つまり肌の水分を適度な状態に保つことなのです。なんだか当たり前のように感じてしまいますが、保湿はスキンケアの基本中の基本にしてとっても大切なことなのです。
そんな保湿ですが、ただ水分を与えれば良いわけではありません。乾燥肌の状態でお伝えした通り、肌にはもともと水分を蓄えておくものを持っているのです。それがよく聞く「セラミドやアミノ酸」。
そのため、ただ水分を与えるだけではこのセラミドやアミノ酸がないとすぐに蒸発してしまうということ! 本当の保湿とは、水分を与えるのではなく、水分を蓄えておけるようにサポート(保湿成分を与える)することなのです!
保湿に欠かせない2つの成分「セラミドとアミノ酸」
うるおい肌をつくる本当の保湿にかかせない成分は、「セラミドとアミノ酸」です。ひとつひとつ紹介いたします。
保湿力№1の‘セラミド’
セラミドは肌の水分を保ち、外部刺激から守るいわゆるバリア機能の大部分(80%)を担っている細胞間脂質に似た成分です。
このセラミドは、水分を挟み込む性質を持っていますが、一度つかんだ水分を離さないという性質も持っています。一般的な保湿成分は湿度が下がると保湿力が下がってしまうといわれていますが、このセラミドは湿度が0%になっても水分をキープできるという保湿のスペシャリストともいえる成分なのです。
つまりセラミドをたっぷり含んだ肌はうるおいに満ちた肌になれるということ!
このセラミドは残念ながら加齢とともに減ってしまいます。そのため、いつまでもうるおい肌を保つためには日ごろからセラミドを補ってあげることがおすすめです。
もう一つ忘れちゃいけない‘アミノ酸’
バリア機能を細胞間脂質とともに担っているもう一つの成分がNMF(天然保湿因子)。その半分を占めるアミノ酸も忘れてはいけない保湿成分の一つです。アミノ酸は角質内の水分をつかみこむ働きがあります。肌にもともと持っている保湿成分なので、低刺激で安心して使うこともできますよ。
正しい保湿スキンケアのポイント
正しい保湿は水分だけでなく、保湿成分を与えて水分を蓄えること。まずは先ほど紹介したセラミド、アミノ酸入りのスキンケアコスメを選びましょう。最強の保湿成分、セラミドは水溶性の物質ではないので、化粧水に配合することは難しいのです。そのため化粧水ではアミノ酸入りのものを、美容液ではセラミド入りのものを選ぶことをおすすめします。
クレンジングと洗顔も見直す
乾燥しているからとにかく保湿を!と思いがちですが、実はクレンジング、洗顔の仕方もうるおい肌スキンケアのためには大切です。
クレンジングや洗顔は、メイクや汚れもおとしてくれますが、肌のうるおいを保つのに欠かせない天然保湿因子も洗い流してしまうのです。そのため、よほど濃いメイクをしたとき以外は必要以上に洗浄力の高いクレンジングや洗顔を使う必要はありません。乾燥肌のかたにおすすめは、クリームやミルクタイプのクレンジングです。
また、すすぎ方にも注意です。寒いからってついつい熱いお湯ですすぎたくなってしまいますが、熱いお湯も皮脂や天然保湿因子を洗い流してしまうので32℃~34℃の人肌程度のぬるま湯ですばやく1分以内にすすぐようにしましょう。
化粧水は重ねづけ!
てのひらにとった化粧水を、顔全体になじませて終わり!ではなく、重ね付けをおすすめします。なぜなら乾燥している冬は1度付けでは物足りないのです。最低でも5回以上、化粧水だけで肌がもちっと吸い付くくらいまで丁寧に優しくなじませましょう。
美容液・乳液・クリーム
さらっとしたジェル状、こっくりしたクリーム状など、様々なテクスチャーのある美容液・乳液・クリームですが、こすらず優しくなじませるのが基本です。また、ちょっとてかりやすいTゾーンなどは控えめに、乾燥しやすい口周りは2度づけなど部位に合わせてつけましょう。
スキンケアの基本中の基本、保湿についてご紹介しました。
普段当たり前にやっている保湿でも意外と見落としがちなところもあるはず。これを機に保湿対策を見直してうるうる肌になりましょう♡
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外見だけでなく内側からも美しくなりたいという想いを抱き、日本化粧品検定をはじめとする美容資格を取得。 コスメ、スキンケアの最新情報や『紫外線マスター』として徹底的なUV対策・美白ケアの重要性を発信中。