気のなる目の下くま!原因・種類と、エイジングケアでの改善法
気になるエイジングサインのひとつが、目の下のくまです。目の下のくまは、年齢とともに出やすくなり、実年齢より老けて見えたり、疲れた感じに見えてしまいます。そんな、エイジングケアの大敵、目の下のくまを改善する方法をご紹介します。また、くまだけでなく、目元のスキンケアのための、目のまわりのお肌に関する情報も併せてお伝えします。
- 2017-09-25
- 松澤ますみ
目の下のくまの種類
目の下のくまは、大きく青くま・茶くま、黒くま、赤くまの4つに分かれます。目の下のくまは、見た目でわかる場合もありますが、必ずしも色がはっきしりない場合があります。
そこで、目の下のくまの原因の説明の前に簡単な見分け方をご紹介します。
- 目尻を引っ張って、色が薄くなる→青くま
- 目尻を引っ張って、色が変わらない→茶くま
- 鏡でくまを見ながら、上を向けば色が薄くなる→黒くま
- 頬の上部を下の方に引っ張ると赤みが増す→赤くま
目の下のくまと肌タイプの関係。自分で、肌タイプを知っておくことも大切です。
- 青くまは、色白の方に多い
- 茶くまは、日焼けした際、赤くなってもあまり黒くならない方に多い
- 黒くまは、目が大きな方や目鼻立ちのはっきりした方に多い
- 赤くまは、冷え性の方や目をこするクセのある方に多い
なお、2つあるいは3つの原因で、目の下のくまができてしまう場合もありますので、判断が難しいケースもあります。
「青くま」の症状・原因と対策
青くまの原因
目の疲れ、睡眠不足、月経時などのホルモンバランスの乱れ、喫煙、冷え症、ストレスなど、日常生活の中で引き起こされる血行不良が原因とされます。また、リンパの流れも悪くなって、老廃物が排出できないことも原因のひとつです。
ですから、手足や顔にむくみを感じる方は青くまがある場合が多いかもしれません。パソコンやスマホを長時間使用すると、症状を慢性化させてしまうリスクも高くなってしまいます。
青くまの予防と対策
青くまの解消のためには、まず”目の疲れを取ること”です。パソコンやスマホ画面から離れ、意識的に目を休ませることを心掛けましょう。また、蒸しタオルで目元を温めながら保湿することもよいでしょう。その他には、フェイスマッサージや温感パック、適度な運動、湯船に入って身体を温める、生姜などの身体が温まる食事や、鉄分の多い食べ物を摂ることを心がけましょう。
青くまは、スキンケアではなく、全体的なヘルスケア対策が重点ですが、目元を守る観点から、スキンケアでは「保湿」と「紫外線ケア」が基本です。セラミド、プロテオグリカン、ヒアルロン酸、天然保湿因子など、保湿力の高いエイジングケア化粧品成分を配合した化粧品がおススメです。
「茶くま」の症状・原因と対策
茶くまの原因
表皮レベルの茶くまは、紫外線から受けたダメージや、目のこすり過ぎで、一時的にメラニン色素が沈着することで起こります。また、アトピー性皮膚炎や乾燥による痒み、化粧品かぶれ、落としきれないマスカラなどもメラニン色素の沈着を加速させるリスクがあります。真皮レベルの茶くまは、遅発性両側性太田母斑様色素斑と呼ばれるアザです。
茶くまの解消対策
まずは、紫外線を避ける工夫をしましょう。茶くまは、紫外線対策が予防のための最も大切な手段です。紫外線のために帽子を被ったり、一年中、日焼け止めは欠かさずに塗りましょう。また、目を強く擦らないことも大切です。
スキンケアの基本は、保湿と紫外線対策ですが、目の下の茶くまの予防には、加えて美白化粧品を使うこともよいでしょう。美白を謳っていない化粧品でも、ビタミンC誘導体ほか抗酸化成分の配合されたエイジングケア化粧品もおススメです。
さらに、メラニンが溜まって角質が厚くなっている場合は、酵素洗顔やピーリングで角質ケアを行いましょう。ただし、目元の角質ケアは、お肌が薄いので慎重にして下さい。
「黒くま」の症状・原因と対策
黒くまの原因
黒くまは、目の下の皮膚のたるみが原因です。目の下のたるみは、真皮の衰え、眼輪筋の衰え、眼窩脂肪の衰えでできてしまいます。その原因の影響の大きさの度合いで、黒くまは、少しずつ特徴が異なる場合があります。
たとえば、眼窩脂肪の突出でできる目の下のふくらみの影による黒くまと、眼窩脂肪の突出がなく目の下のくぼみによる黒くまでは、見た目の印象も少し異なります。
もともと筋肉の動きが多い目元ですが、加齢によってその動きや器質が衰えるため、たるんだり、窪んだりしてしまいます。これらが目元のしわとたるみを誘発し、より老けた印象をつくります。また、むくみが長く続くことで、皮下脂肪が垂れ下がって目の下の黒くまが目立つ場合もあります。
黒くまの解消対策
黒くまを、これ以上進まないようにするためには、コラーゲンやエラスチンの産生をサポートする成分が配合されたエイジングケア化粧品がおススメです。コラーゲンを増やすには、コラーゲン自体を摂取するのではなく、コラーゲンをつくる線維芽細胞を活性化させる成分を取り入れるのが効果的です。
そんなエイジングケア化粧品成分には、
- ビタミンC誘導体
- ビタミンA誘導体
- ナールスゲン
- ネオダーミル
などがあります。
黒くま対策のエイジングケアは、これらの成分が含まれる化粧品を選びましょう。
「赤くま」の症状・原因と対策
赤くまの原因
赤くまの原因のひとつは血行不良です。青くまが静脈のうっ血に対し、赤くまの場合は静脈・動脈両方のうっ血が原因です。また、眼窩脂肪の突出も赤くまの原因です。血行不良と眼窩脂肪の突出で、眼輪筋が皮膚の内側から押し出された結果、目の下が赤く見えるのです。
赤くまの解消対策
赤くまは、比較的、軽度な場合から重度の場合まであります。血行だけが原因の赤くまなら、青くまと同じく血行を改善すれば解消することもあります。この場合は、スマホやパソコン、テレビなどを長時間見ることを避け、目を休ませることが大切です。
また、コンタクトやメガネなども外して過ごすこともよい方法です。血栓症によって引き起こされる赤くまの場合には、ビタミンKを摂ることが大切です。ビタミンKは、海藻類やブロッコリーに多く含まれている成分で、サプリメントや化粧品にも含まれているものなので、ビタミンKが配合されているサプリメントや化粧品を積極的に使うなど対策をとりましょう。
くまができやすい目の周辺のスキンケア
目の周りのお肌の特徴
まぶたの周りをはじめ、目元の皮膚は非常に薄く、皮脂腺も少ないことが特徴です。そのため、刺激に弱く、強くこすったり、刺激をあたえると、メラニン色素が沈着することがあります。また、皮脂腺が少ないため皮脂分泌は少なく、皮脂と汗でできる皮脂膜も少なくなります。だから、目の周りは乾燥肌になりやすいのです。
さらに、たくさんの毛細血管が走っていて、そこに流れる血液によって、目や周りの皮膚に酸素と栄養を運んでいます。そのため、目元や目の下は、疲れや老化などの影響で血液の流れが悪くなった場合、薄いお肌にその状態が反映されます。
目の下のくまの予防は、スキンケアの基本の実践
目の下のくまをスキンケアで予防することは、スキンケアの基本である保湿、紫外線対策、目や目の周りを清潔に保つことが基本です。これをしっかり行うことで、目元のしわ対策、目の下のたるみ対策なども兼ねることになるのです。
目の周りの保湿
先ほど、目の周りが乾燥しやすいことをお伝えしました。目の下のくまをはじめ、さまざまな肌悩みや目の周りのお肌の老化を防ぐためにも、しっかり保湿を行って、乾燥肌対策をしましょう。顔全体の保湿に加えて、目元専用美容液やアイクリームを使ってスキンケアすることをオススメします。
紫外線対策で目の周りをケア
紫外線対策も目の下のくまの予防に大切です。紫外線はお肌を酸化させて光老化をもたらします。また、また目の周りの乾燥やメラニンによるシミの原因にもなります。さらに、長期的な紫外線の蓄積は、たるみによる目の下の黒くまの原因にもなるのです。紫外線は常に降り注いでいます。だから、春や夏だけでなく、秋や冬の紫外線対策も大切なのです。
目元を清潔に保つ
目元を清潔に保つためには、クレンジングと洗顔を正しく行うことが大切です。クレンジングは、TゾーンやUゾーンにクレンジング料をなじませた後、デリケートな目元の皮膚にやさしくなじませます。目元のクレンジングは負担が大きいので、素早く行いましょう。
落ちにくいマスカラなどでメイクをしている場合は、目元専用のリムーバーを使うことをオススメします。メイクが落ちにくくても、目元をゴシゴシと強くこするのは目の下のくまの原因になってしまうので避けましょう。
洗顔もクレンジング同様にTゾーンやUゾーンの後に行います。しっかりと泡立てて優しく行いましょう。すすぎは人肌程度のぬるま湯で洗い流すことをおススメします。クレンジングも洗顔料もエイジングケアの観点からは、年齢を重ねると優しいものへ切り替えていくことが大切です。
いかがでしたか?目の下のくまには、エイジングケア化粧品だけでなく身体の内側からのケアも大切です。自分の目の下のくまの種類をしっかりと把握し、エイジングケアを行っていきましょう!