”将来のお肌”を考えて!「日焼け後」の正しいアフターケア

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”将来のお肌”を考えて!「日焼け後」の正しいアフターケア

日焼け直後や当日は、肌は紫外線によるダメージを受け、とても弱っています。“日焼け”イコール“軽い火傷”と考えても、大げさではありません。日焼けをしてしまったら、肌への刺激を極力減らし、冷却と保湿で肌を労わることが大切です。その方法をご紹介します。

「日焼け」による肌への影響

シワやシミの原因になる

紫外線はシワやシミの原因になる

紫外線は、シワやシミの原因になります。日焼けをすると、肌が赤くなったり、黒く色が変化したりと、わかりやすい外的な変化がありますが、シミやシワは、すぐに現れないので、認識しにくい症状です。

日焼けは日光に含まれる紫外線を浴びることで、皮膚のメラニン色素が過剰に分泌されて、肌が黒くなります。健康的な肌であれば、代謝によって肌の色は元に戻りますが、加齢やホルモンの変化などによって、肌の代謝は悪くなります。

すると、過剰に生成されたメラニン色素が蓄積して色素沈着が起こり、それがシミとなるのです。さらに、紫外線を長時間浴びることで、肌に含まれているコラーゲンが破壊されます。その結果、肌のハリや弾力が失われ、シワになってしまいます。

肌の乾燥や肌荒れの原因になる

紫外線は肌の乾燥や肌荒れの原因になる

紫外線は、日焼けで肌の色が変わるだけでなく、肌を乾燥させて肌荒れを引き起こします。皮膚が日焼けにより熱を持つと、水分が蒸発します。水分が蒸発したまま放置すると、肌がガサガサに乾燥してしまいます。

また、火傷と同じように、ヒリヒリした痛みやかゆみが発生したり、ブツブツとした炎症を起こしたりすることもあります。中には、皮が剥けてしまう場合も。

「日焼け直後」の対処法

日焼け直後のケアの基本

young beautiful woman relaxing in spa

日焼けをしてしまったら、とにかく肌をよく冷やしましょう。日焼けによる炎症を抑えるためには、氷水で冷やした濡れタオルなどで、すぐに肌をよく冷やしてください。化粧水などで潤いを与えたほうが良いと思われがちですが、日焼け直後の炎症を起こしている肌に、刺激の強い化粧品を使うことは逆効果です。

まずは、肌を冷やして、炎症を抑えましょう。そして、水分を多めに摂取してください。皮膚の表面はもちろん、体全体が熱を持っているので、日焼け直後は、体内の水分が不足しています。口からの水分補給は、肌の保湿にもつながるので、日焼けをしたら、すぐに水分補給を心がけましょう。

「軽度」の日焼けの場合

Bottle of water splash

軽度の日焼けの場合は、肌の火照りが収まったら、普段以上にしっかりと保湿をしてください。肌の回復のためには保湿が有効です。化粧水や乳液を、たっぷりと肌に浸透させましょう。日焼け後の保湿には、刺激の少ない敏感肌用のものを使用することをおススメします。

「中度」の日焼けの場合

young woman cooling near the fountain in hot day

皮膚が赤くなったり、痛みがある状態が中度の日焼けと考えましょう。皮膚に痛みがあるくらいに日焼けをしている時には、化粧水がしみることがあります。無理して化粧水を使わずに、保湿クリームや軟膏で肌を保護してあげましょう。ある程度炎症が治まってから、化粧水や乳液で保湿するとよいでしょう。

あまりにも日焼けし過ぎた場合

日焼けし過ぎた場合

肌が日焼けし過ぎると、火傷と同じ状態になってしまいます。その状態になってしまったら、自己判断で対処せずに、医師に診察してもらいましょう。放置すると、痕が残ってしまう場合があります。水ぶくれができていても、無理に皮をむいたりせず、なるべく刺激を与えないように気を付けましょう。

「日焼け翌日」からのアフターケア

さらなる日焼けの予防

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日焼けをした後の肌は、普段よりはかなり敏感になっています。少しの刺激でも過剰に反応して炎症を起こすことがあるため、刺激は禁物です。日焼け後の肌にさらなる日焼けをすることも、更なる刺激です。翌日から、日焼け止めや帽子、日傘などで、徹底的に紫外線を防ぎましょう。

内側からのケア

柑橘類

肌を外的な刺激から守ることも大切ですが、体の内側からケアすることも重要です。肌に良い栄養素を食事で積極的に摂取しましょう。

にんじんやかぼちゃに多く含まれる「ビタミンA」は、皮膚や粘膜を保護する働きがあります。大豆やナッツなどに多く含まれる「ビタミンE」は、肌の新陳代謝を高める効果があります。美白に効果があることで知られる「ビタミンC」 は、ブロッコリーやグレープフルーツなどに多く含まれています。それらは、メラニン色素の過剰生成を抑える働きをします。

また、質の良い睡眠も、肌の回復には必要不可欠です。良質な睡眠を取ることで、成長ホルモンが分泌され、新陳代謝が活性化し、肌のターンオーバーを早めることにつながります。

効果的な日焼けの予防法

日焼け止めを塗る

日焼け予防の方法で、一般的なのが日焼け止めクリームです。ドラッグストアやコンビニでも、簡単に手に入れることができます。日焼け止めを効果的に活用するためには、塗り方に気をつけて下さい。

まず大事なのは、日焼け止めクリームの量です。日焼け止め効果が十分に得られない場合の多くは、使用する量が少なすぎることです。肌全体に、ムラなく均一に塗りましょう。手のひらにクリームを出して塗ろうとすると、塗りづらい箇所もあり、ムラなく塗るのが難しい場合もあります。そんな時は、飲むタイプやスプレータイプの日焼け止めを併用すると良いでしょう。

また、日焼け止めクリームは、小まめに塗り直すことも大切です。日焼け止めには、効果が持続する時間に限度があり、皮脂や汗などで流れ落ちてしまうこともあり得ます。だから、外出する前に塗るだけではなく、2~3時間おきに塗り直しましょう。その場合は、スプレータイプの日焼け止めが便利です。

Young woman near the lake on a summer day

いかがでしたか?日焼けが体に与える影響はとても大きく、痕が消えなくなってしまうことがあります。日焼け予防の手間を惜しまないで、大切な肌を守るためにも、普段から日焼け対策を意識し、心がけましょう。もし、日焼けをしてしまったら、すぐにアフターケアをしましょう!

”将来のお肌”を考えて!「日焼け後」の正しいアフターケア

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松澤ますみ

松澤ますみ美容ライター

WEB・DTPデザイナーから、ライターに転身した変わり種。得意分野はアンチエージング。お肌が10歳若くなるケアの方法などを、皆さまにお届け致します。