もしかしたら「ポッコリお腹予備群」かも!簡単にできるチェック法と予防法をご紹介!

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もしかしたら「ポッコリお腹予備群」かも!簡単にできるチェック法と予防法をご紹介!

お腹周りがポコっと出た状態の「ポッコリお腹」。ポッコリお腹になってからそれを解消させようとあれこれ努力するよりは、未然にそれを防いでおきたいものですよね。
そこで今回は、ポッコリお腹予備群かどうかを知ることができる簡単なチェック法と、その予防法をご紹介したいと思います。

誰でも簡単にできる!壁を使ったチェック法

それでは誰でも簡単にできるチェック法をご紹介しましょう。

壁を使ったチェック法
出典:byBirth

まずは上の写真のように、壁にかかと、お尻、肩(肩甲骨)、そして頭をつけて立ちます。次に、腰と壁の間にできた隙間に手を入れます。

腰と壁の間にできた隙間に手を入れます
出典:byBirth

写真Aのように指を折り曲げた、いわゆる「猫の手」が入れば正常なのですが、写真Bのように握りこぶしが入ってしまう場合は「ポッコリお腹予備群」です!

今すぐに“ポッコリお腹対策”を始めましょう!

「ポッコリお腹」が起こるメカニズム

ポッコリお腹を防ぐためには、それがどのようにして引き起こされるのかを把握しておく必要があります。そこでポッコリお腹がどのようにして引き起こされるのか、そのメカニズムについて触れておきたいと思います。

ポッコリお腹の原因として「骨盤の開き」が考えられます。「骨盤が開いた状態」というのは、本来逆三角形のような形をした骨盤が、台形のような形になった状態を言います。つまり、坐骨や恥骨といった骨盤の下の部分が開いた状態です。すると内臓が下垂して下腹部がポコッと出た状態になります。

これがポッコリお腹が起こるメカニズムです。

ポッコリお腹が起こるメカニズム
出典:byBirth

「腰の反り」と「骨盤の開き」の関係

では、先程のチェックと「骨盤の開き」がどう関係するのでしょうか。

先程のチェックで腰と壁の隙間に握りこぶしが入ってしまうということは、腰の反りが強く、それに伴って骨盤の前傾も強くなっていることが推測できます。骨盤の前傾が強いということは、腹筋の筋力が低下した状態です。

また、腹筋の筋力が低下すると、腰の反りだけでなく骨盤の開きをももたらします。つまり、強い腰の反りと骨盤の開きは、どちらも腹筋の筋力低下によってもたらされた問題です。

腹筋が弱くなると骨盤の前傾が強くなるだけでなく、開きっぱなしとなってしまい、ポッコリお腹になりやすくなると考えられます。

「ポッコリお腹」を防ぐストレッチとエクササイズ

それでは、ポッコリお腹にならないようにするために行っておきたいストレッチとエクササイズをご紹介していきましょう。

先程お伝えしたように、腹筋が弱くなると骨盤が開きっぱなしとなり、ポッコリお腹になりやすくなると考えられます。そのためポッコリお腹を防ぐには、腹筋の筋力を強化するエクササイズが必要となります。

しかし、いきなり腹筋力を高めようとエクササイズに取り組んでも、腹筋への効果は期待できないと言えます。なぜなら骨盤の前傾が強い状態のままだからです。

骨盤が強く前傾したまま腹筋エクササイズを行っても、腹筋を十分に収縮させることができないため、十分な効果が得られないと言えるのです。そこで腹筋エクササイズを行う前に、強く前傾した骨盤をストレッチでリセットさせる必要があります。

骨盤を前傾させている筋肉として、「腸腰筋」という筋肉が挙げられます。この筋肉は腰椎から骨盤をまたがって太もも付け根の骨に停止している筋肉です。そのためこの筋肉の緊張が強くなると腰椎が前に引っ張られて「腰の反り」が強くなり、それに伴い骨盤の前傾も強くなると言えるのです。そのため強く前傾した骨盤をリセットさせるストレッチとして、「腸腰筋への静的ストレッチ」を行います。

また、エクササイズで腹筋に効かせるには、骨盤を後傾方向に動かす必要があります。そのため静的ストレッチで腸腰筋の緊張を緩めたら、次に「骨盤後傾方向への動きを高める動的ストレッチ」を行うようにします。

ポッコリお腹を防ぐ2つのストレッチ

(1)腸腰筋への静的ストレッチ

腸腰筋への静的ストレッチ
出典:byBirth
  1. 脚を前後に開き、前脚の膝を立てて後ろ脚は膝が股関節よりも後ろに位置するようにします。
  2. 両手を前脚の膝の上に乗せて重心を上体の真下に落とし、骨盤を後傾させることで後ろ脚の太もも付け根にある腸腰筋がストレッチされます。

左右それぞれ、太もも付け根部分が心地よく伸ばされていることを感じながら、20~30秒間伸ばし続けるようにしましょう。

目線をお腹に向けることで、骨盤を後傾させやすくなります。ストレッチ中は、骨盤を正面に向けるようにしましょう。

(2)骨盤後傾方向への動きを高める動的ストレッチ

骨盤後傾方向への動きを高める動的ストレッチ
出典:byBirth

四つん這いになり、腰を軽く反らせた体勢から腰を丸めることで骨盤を後傾させる動作を10回繰り返します。背中というよりは、腰を中心に動かしていくことが骨盤の動きを高めるコツです。

動きはゆっくりと丁寧に行うようにし、腰を丸める動きを少しずつ大きくしていくようにしましょう。

必ず骨盤を後傾させる動作で終わるようにしましょう。

ポッコリお腹を防ぐエクササイズ

強く前傾した骨盤をリセットさせた上で、骨盤の開きを改善させるために腹筋エクササイズを行います。しかし、「腹筋エクササイズ」と言っても色々なエクササイズがあり、どれを行えばよいのか判断に迷うところです。

「骨盤の開きを改善させる」というねらいで腹筋エクササイズを行うのであれば、「リバースクランチ」というエクササイズがお勧めです。なぜならこのエクササイズは、骨盤の開きに大いに関与する腹直筋下部と内ももの筋肉である「股関節内転筋群」を同時に効かせることができるからです。

ポッコリお腹を防ぐエクササイズ
出典:byBirth

1. ヨガマットの上に仰向けになり、膝と股関節を90度に曲げます。両手は体の横に「ハの字」に開き、手のひらを天井に向けるようにします。そうすることで骨盤を起こす際、手の反動が使えなくなります。

ヨガマットの上に仰向け
出典:byBirth

2. 息を吐きながら、下腹部を支点に骨盤を起こすようにして後傾させます。尾骨の上の、仙骨が床から離れるところまで起こし、息を吸いながら骨盤を下ろします。動作中は膝と足が離れないようにしましょう。

15~20回を1分程度の休憩を入れながら、3セット行いましょう。

問題に悩む前に対処しておきましょう!

問題に悩む前に対処
出典:byBirth

今回は「ポッコリお腹」に悩む前に、その予備群かどうかを知る方法と、予防法として有効なストレッチとエクササイズをご紹介しました。エクササイズとストレッチは、週3回は行うようにしたいものです。

ポッコリお腹や下半身太り、垂れ尻など問題が現れてからエクササイズに励むケースが多いですが、問題が現れる前に対処しておくことが大切です。

「今は大丈夫」と思っていても、既に問題が潜んでいる可能性があります。問題に悩む前に、今のうちに対処しておきましょう!

もしかしたら「ポッコリお腹予備群」かも!簡単にできるチェック法と予防法をご紹介!

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町田晋一

町田晋一パーソナルトレーナー

お腹痩せトレーナー。 1972年埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ。 東京都渋谷区・新宿区のパーソナルジムで、ぽっこりお腹に悩む女性のお腹痩せ成功をサポートしている。食事制限をしない、無理なくお腹瘦せできる独自のメソッドを提唱。 これまでぽっこりお腹に悩んでいた女性の腹囲を、2ヶ月で平均−5.6㎝のお腹痩せ成功に導く。 パーソナルトレーニング指導歴23年。

https://ameblo.jp/machi-log0812/